注目のサンズはドンチッチのマブスをホームに迎えた開幕戦。ポルジンギスはいないので、お互いにワンビッグの形で試合が始まります。レイカーズ、クリッパーズ、セルツ、バックスを見てきた管理人としては、まるでコートが広くなったかと思うくらいに、あっちにもこっちにもスペースがある試合なのでした。
◎若きサンズ
1Qはサンズ目線で語りたいのですが、その前にマブスが酷かった。まだプレシーズンだと勘違いしているくらいに、シュートをポロポロ落とします。レイアップも落とすんだ。スペースが広いので、ブロックがいても1人なのですが、ちょっと苦しくて、初めの16本のうち13本を外しました。開幕してますよーーー
サンズもまた広いスペースを享受し、ブッカーをインサイドでポストアップさせる形も機能します。プレシーズンと違って、様々なオフェンスを混ぜており、好調だったバブルの匂いを感じさせました。
ところが、そんなオフェンスを作るためにスクリナーになっていたエイトンが早々に2つのオフェンスファールでベンチへ。ここから得点が止まり始めます。簡単に言えば、オフェンスそのものは悪くないけど、最後の一手でディフェンスに絡まれてしまいました。
マブスの重い雰囲気に付き合ってしまったサンズ。まぁそれもしっかりとハーフコートを組み立てる形に変えたから起きる現象なので、今のサンズらしいといえばサンズらしい。トランジションばかりだった2年前とは違うんだ。
マブスがポロポロ落としたのも事実ですが、サンズがハーフコートをしっかりやるからカウンターを食らいにくく、フリーでは打たせていないのも事実。攻守にワンプレーを大切にする戦い方で粘り強い対応をしています。
注目のクリス・ポールは可もなく不可もなく。交代でペインがはいると、軽快なターンからフローターで期待されたシックスマンの役割を果たしてくれそうな匂いを出します。ブリッジスの3Pもあって若いけど、若くないプレーで良い感じになってきたサンズ。
エイトンが戻ってくると、再びブッカーのドライブ。エイトンもミドルを決めて8点差まで広がります。が、エイトンが今度はオフェンスリバウンドでファール。クリス・ポールがフローターを外さなければ・・・とも言いたくなるけど、まぁエイトンが未熟。
交代でルーキーのジェイレン・スミスが出てくると、またスクリーンファール。スクリーンなのかタックルなのか。こうしてサンズのリズムは悪くなかったけど、度重なるオフェンスファールでターンオーバーが増え、気が付いたらクリバーの3Pで1点差になって1Qが終わったのでした。
つまりね。サンズは若い割には、しっかりと組み立ててるし、目立ったポイントが少ないくらいにボールシェアが出来、落ち着いた試合運びも評価できる。でも、ところどころで若さが出てしまうってこと。この若さは選手個人の問題だから、チームとしては対処できないんだよね
◎大ケガしたくない
マブスのオフェンスって不思議だよね。ポロポロ落としていたのは置いといて、3Pばかり打っている時間帯が出てきます。「難しいシュートを打つくらいなら、3Pを打て」という初年度のダントーニ・ロケッツみたいな雰囲気。
ところがそれで追い付いてしまいます。決まりまくったわけじゃないけど、カウンターを食らうことも少ないから、大ケガしないんだろうね。ロケッツはいつの間にか大ケガするようになったもんな。
いずれにしても両チームが大ケガをしないようなオフェンスなので、その差は広がりません。オフェンスファールしてもカウンターを食らうことはないし。
ドンチッチの居ない時間のマブスは、ブロンソンとバークが長くボールを持って攻めていますが、あまり効果的ではありません。でも、これが1本の3Pで様子が変わってくるんだよね。でも、セス・カリーがいないので、昨シーズンのように連発する空気もないです。悩ましい。
幸いにもサンズも3ガードにしてきたので、両チームがスモール。感覚がズレてくる2Qでしたが、いずれにしてもオフェンスは良くなかったよ。苦しいよ。大ケガだけはしないけど。
スターターにハーダウェイ、フィニースミス、Jリッチがいるので、特にハーダウェイあたりをセカンドユニットの主役に据えるかと思いましたが、ドンチッチと共に全員がベンチです。ローテが苦しいように見えますが、この先もこれで行くのか、もう少しミックスするのか。
残り7分で完全にスターターユニットに。マブスがツープラトンみたいなことしてくるのか。
ドンチッチの見事なキックアウトからJリッチが3P。さらにJリッチはブッカーを止めてスティール速攻を生み出すのですが、またもドンチッチによるレイアップがミスに。お前は開幕戦のレブロンか!
その間にサンズはペインがリバースレイアップ。ブッカーもドライブレイアップでリードを得ます。ただサンズはキックアウト3Pが決まらない。主役は決めるサンズと、主役が決めないマブス。ドンチッチはジェイレン・スミス相手の1on1も失敗。何してんだ。
残り3分からブッカーのキックアウトをブリッジスがコーナー3Pをヒット。先に打開したよ。でも、ドンチッチもドライブから粘ってのフローターを決める。離れそうだったのに、離れない。
その後もクリス・ポールがハンドリングシェイクからミドルを決めると、ハーダウェイはドライブからファールドロー。なお、これでダミアン・ジョーンズも4つめ。なかなか離れず終わりそうだった前半。
ところが残り1分でカム・ジョンソンが3Pをヒット。ドンチッチのドライブはジェイレン・スミスに奪われカウンター。サンズが8点リードにして前半が終わりました。
なんつーか。内容のわりにマブスが粘った前半でしたが、最後に清算されてしまいました。シュート落としすぎです。サンズのディフェンスは良かったけど「強力」ではなかったのにね。ドンチッチはプレシーズンが「適当に3P打っている」でしたが、シーズン始まってもギアあがっていないから、調整中が続いています。
◎これが若さか
後半もドンチッチが自分で行けこうとして迷った末にパスしたことで24秒オーバーから始まります。でも、フィニースミスはキックアウトから3P決めてくれるし、見事なカッティングでダンクにもつなげてくれます。Jリッチやハーダウェイの3Pもあって、イマイチなんだけど得点を増やしていくマブス。
サンズの方はブッカー中心に攻めた立てていきます。ただ、ブッカーはJリッチとやったりやられたり。そこにエースディフェンダーが来てくれるなら、他の選手が活躍できたのがバブルですが、マンマーカーの多いマブス相手にそうもいかず。
徐々にマブスが追い上げていく展開で6分経過したところで、ドンチッチがドライブからエイトンのファールドローで逆転します。うーん、エイトンがいるとサンズは芯が出来る感じだけど、勝手にいなくなってくれるからなぁ。
苦しくなりそうな中でクリス・ポール→ペイン。またも6thマンがドライブレイアップで再逆転すると、ドライブを途中で止まって、走りこんだブッカーへ見事なアシスト。ドンチッチはそのペインを狙ってアイソを仕掛けるも、これも止めたペイン。こりゃあシックスマン候補になれるのか!?
ところがエイトンと交代ではいったジョーンズは早々に5つ目。バカなのか。イラついているのか。
ドンチッチをプレッシャーで追い込むブリッジスはボールに触ってルーズボールにすると追いかけますが、明らかにファールドローを狙ったドンチッチにハマりファールコール。ボーナスだったのでフリースローに。若くない戦い方なのに、若い部分を発揮してしまったサンズ。ドンチッチの方が若いけど。
この試合の結果は置いといて、サンズは懸命に戦う形を掴もうとしています。3人のセンターはみんな悪くないけど、この戦い方をするなら1人はベテランにしておきたかったね。ベテランっていうか「自制できる選手」だね。ちょうとマブスがパウエルとクリバーを起用しているように、目立たない役割で汗をかける選手を。
さて、3Q終盤はカム・ジョンソンが連続得点で差を作ってくれそうでしたが、次が続かず。残り1分でドンチッチが狙いすました3Pファールドロー。酷いファールドローだなぁ。クリス・ポールみたいなベテランの騙し方だ。実際には「年齢」は関係ないよね。大事なのは精神年齢かな。
それでもジェイレン・スミスがオフェンスリバウンドを奪うと、コーナーのブリッジスが3P。さらにペインがトランジション気味に2for1の3Pを決めて6点リードにして終わります。なお、2FOR1には成功したのに、最後のオフェンスはジャボン・カーターが苦し紛れにしてしまった。若い・・・って感じの選手じゃないけど。
6点差なのですが、ここまでのスタッツが
FG サンズ49%
マブス36%
3P サンズ38%
マブス28%
ターンオーバー サンズ16
マブス 9
こんな感じなので、サンズが圧倒していながら、オフェンスファールなんかで取り逃しています。とはいえ、オフェンスファールだからカウンターを食らわず、マブスにイージーオフェンスが生まれていないとも言います。若いのか、若くないのか。
◎掴み切れないリズム
4Q開始はまたもハーダウェイ+ベンチメンバーのマブス。ワイドオープンだったギャロウェイの3Pに遅れて飛び込んだブロンソンでしたが、これが&ワンの4点プレーになり、10点差に広がってしまいます。
さらにルーズなパスをカム・ジョンソンがスティール速攻。珍しくローポストから押し込んだエイトンがフックショット。トランジションでもゴール下でポジションをとってフック。リズムを掴めそうなサンズ
ただ、ブロンソンとバークがドライブから粘り強くゴール下を押し込んで、点差を一桁に戻します。リズムを掴ませないマブス。なんだけど、ジェームス・ジョンソンがダンクに対して顔を叩き落してフレグラントに。本人納得いってませんが、どっからどうみてもフレグラントです。これが若さか・・・いや、お前はベテランだろ!!
それでもベテランみたいなブロンソンが粘りのゴール下で加点し、残り6分3点差となります。
そろそろクリス・ポールに働いてほしいサンズ。なんせブッカーはJリッチと攻守にファイトしまくっています。ブリッジスもドンチッチ相手にディフェンスで奮闘しているからさ。でも、なかなか働いてくれないクリス・ポール。ずっとフィニースミスに苦しんでいる。
ブロンソンとエイトンが決めあった後、どちらもエースがチャンスを作れず。そのエイトン担当としてコートにいたコーリーステインが速攻に走って残り3分半で同点に。この試合も接戦か。
◎クラッチのエース達
ブッカー、ドンチッチ、クリス・ポール、Jリッチ・・・
だれが初めに働くかと思ったら、オフェンスリバウンドを拾ったエイトンでした。マジか。期待していなかったのに。
ブリッジスを嫌ったのか、何故かカム・ジョンソンを狙ってアイソのドンチッチ。見事に失敗し、キックアウトパスからマブスが繋ぐも、クリス・ポールがコースを読んでスティール。まぁ原因はドンチッチですよ。
今度はクリス・ポール相手に押し込んで高さでフローターを決めたドンチッチ。対してブッカーのアイソからキックアウトを貰ったクリス・ポールでしたが、Jリッチが手を出してきて打ち切れず。
ドライブからファールドローに成功したドンチッチで同点になるも、ブッカーもJリッチからファールドロー。そして遂に行ったぞクリス・ポールのミドルで残り1分でサンズが3点リードに。
残り1分
ドンチッチの3Pはミス
ブッカーはアイソでミドルをヒット
これで勝負が決まり、注目のサンズが勝利で開幕したのでした。
〇ルカ・ドンチッチ
36分
32点
FG11/26
3P 0/6
8リバウンド
5アシスト
しかし、サンズの勝因で最大の要素は、ドンチッチが酷かったことです。スタッツだと「ちょっと良くなかった」くらいですが、1on1ドライブなのにシュートを打ち切れずにパスしたり、自分でステップバックしたのに打ち切れなかったり。数字にはない形で「チームを止めた」感じが強く出ていました。
なので、MVPはブリッジスにしておきましょう。マンマークで常にプレッシャーをかけ、打ち切れないシーンを作ってくれました。2つのファールだけでドンチッチを離さなかったのがサンズの勝因ってことでした。
〇デビン・ブッカー
22点
FG8/15
8ターンオーバー
一方のブッカーも確率良く決めながら、なんと8つのターンオーバーでした。こちらはJリッチとのやりあってバッチバチ。マブスが勝っていたらMVPはJリッチと、クリス・ポールを8点に抑えたフィニースミスだったでしょう。
マブスからするとエースが苦しかったけど、新たな武器となるエースキラーコンビで接戦には持ち込めた開幕戦でした。
◎若い選手が
サンズはエイトンのファールトラブルに始まったものの、バブル同様に若手たちが頑張りました。特にジェイレン・スミスは時間と共に良くなっていったので、プレシーズンとは違う選手になってきています。もう少しプレータイムもらえるといいですが、それはそれでサンズ的には問題か。
他に気になったのはカム・ジョンソン。ディフェンスでハードワークするだけでなく、オフェンスでもオフボールで動き回ってくれるので、ここからディフェンスは崩れていきそうです。ランニングの魅力を発揮しまくっており、オフェンスシステムのキーマンになっています。
ペインも11点3アシストとバブルの好調そのままに、かといって自分でやりすぎることなくシックスマンの役割をこなしてくれました。非常に印象的な開幕戦となったサンズです。
大事なことはブッカー頼みから脱却できそうなこと。それもクリス・ポール関係なかったのは印象的でした。ペインとカムの2人がどれだけオフェンスで貢献できるのか。それが長いシーズンでは大事になりそうです。
次の試合にも期待しましょう。以上です。
お疲れ様です。
ドンチッチはプレシーズンからこんな感じで明らかに調整失敗している雰囲気が出ていたので、ここから当分チームの調子はあがらないだろうなあと開幕戦見て思いました。
ひどい試合だと思いながら見てましたが、仰られている通りディフェンスで泥試合に持ち込めただけマシなのかもしれませんね。
NBA開幕初日の2試合も肩慣らし感がすごかったので、逆に開幕戦に向けて仕上げてきたチームの試合が見たいです。プレシーズンよさげだったチームってありますか?
ベンチで点差を広げるバブルの雰囲気が戻ってきました。ジェイレンスミスとサリッチを並べるラインナップが楽しみです!!
ラスト1分ちょっとで決めたクリポのミドルには思わず声が出ました。あのショットはルビオでは期待できなかったから、、、。
プレシーズンでは、PGがいない状態だったので、散々なゲームばかりでしたが、クリスポールにキャメロンペインと48分持ち堪えてくれたのが、一番の勝因でしょうか。
今日のMVPは、攻守にわたる活躍をしたブリッジズでしょうか。
毎回、これくらいやってくれれば頼もしいです。
エイトンは、ファウルトラブルで前半全くいい所ナシでしたが、後半はらしい活躍でした。
勝負所で、ブッカー、エイトン、クリスポールと選択肢が増えた所がチーム力をワンランク上げてくれた気がします。
クリスポールのミドルがもうちょっと決まってくれば、エイトンへのパスももっと効果的に決まるでしょう。
ルーキーのスミスは、スピードに慣れてくれば、更に良化が見込まれそうです。
割とオフェンススキルも持っているし、ディフェンスも期待しています。
シャリッチが戻れば、ダミアンジョーンズは使わなくても良くなるし、カミンスキーも戻って来るので、得点力は上がります。
ウェストは、とにかく激戦です。
当落線上のライバルチームには勝っておきたいので、初戦マブスに勝てた意味は大きいです。
次戦は、ナゲッツを破ったキングスです。
簡単には勝たせてもらえないでしょう。
連戦なので、どちらか取れればいいのですが。