ヨキッチ、ボグダノビッチ、ッチ、ッチ、ッチのセルビア。ベリネーリ、ガリナーリのイタリー
ヨキッチさんが尋常ではないセルビア。すっかりと優勝候補扱いされているわけですが、イタリアも地味にガリナリがいるからね。クリッパーズのエース。違ったサンダーのエース。慣れないぜ。
クソつまらんアメリカに比べると人とボールが動きまくるセルビア。とはいえ、ヨキッチは6thマンなのでスターターはボグダノビッチ中心にスペースを作ってのプレーが多く、ボグダノビッチが連続3P
ドライブしては潰されるアメリカに比べると積極的なアウトサイドを決めて、それ囮にしながらオフボールの合わせでインサイドも使っていくイタリア。アメリカ批判しまくりな3日間。
ヨキッチが登場すると、そこを狙っていくイタリア。オフボールスクリーンに対してファイトオーバーするヨキッチなんて珍しいシーンもみながら、ガリナリがヨキッチを圧倒していきます。1on1が増えたイタリア。
鮮やかなチームオフェンスを繰り出すヨキッチと仲間たち。そしてヨキッチはゴール下でガリナリをいじめる。虐めたらパスアウトして3P打たせる。でもミスするとイタリアに走られる。
ちなみに初戦を見て「ヨキッチはマレーとハリスが恋しそう」としましたが、魅惑のセルビアオフェンスではありますが、ナゲッツを見慣れていると「ヨキッチと周囲が合っていない」と思わせるパスがちょこちょこ登場します。
それでもセルビアが魅力的なのはヨキッチ以外も巧みなパスを出していくから。受け手となったマルヤノビッチはボールを受けてターンシュートをさせられるアメリカバスケよりも楽しそう。ノールックパスで一瞬でも反応を遅らせればイージーフィニッシュなわけだし。
お互いにオフェンスのフェイクについていけないこともあってファールも増えていき、それぞれがフリースローでも加点したので、1Qは28-23と得点が伸びました。でも、このペースをしちゃうとビエリッツァもいるセルビアペースだよ。
◉センターのヨキッチ
コンディションが悪いというか試合勘がなさそうなビエリッツァ。不機嫌な顔をしながらミスをしていきます。そしてイタリアはマルヤノビッチを狙っての3Pで2点差に。NBAプレイヤーが穴になっているセルビア
ということでヤバいのでヨキッチ再登場。ポストアップからねじ込み、ごり押しからのパスアウトで3Pをアシストし、そこにトランジションに参加してちゃんとウイングに開いてキックアウトをまったボグダノビッチの3P。あっという間に10点差に。ヨキッチ反則。
イタリアは再び3Pで反撃しますが、ちょっとそれくらいしかオフェンスの手段がなくなってきた。つまりちゃんと組み立ては出来るのだけど、ゴール下でのフィニッシュをするところまではいかず、パスアウトを打つ形が増えます。まぁそれでも3Pを決めてしまうんだ。ベリネリも反則。
点の取り合いになっているような試合ですが、明確に違うのがインサイドの強さ。前半は7つのオフェンスリバウンドを奪ったセルビアに対してイタリアは2つ。
でヨキッチはまたもFG5/5のパーフェクト。それはほぼゴール下。初戦は3P決めまくっていたのに、「イタリアってゴール下弱そう」と判断したのか、普通にセンターしていました。
一方のイタリアはベリネリがFG4/4のパーフェクトで11点。でもフリースローが1/4。つきあうようにボグダノビッチもフリースロー1/3に2P1/6.なのに3P4/5
3Pが決まりまくった印象の前半は、そこにヨキッチのゴールした分だけリードを得たセルビアが50-42でリードです。
◉フリースローは難しい
速攻を決めたボグダノビッチ。しかし、またもフリースローを2本連続ミス。続いてヨキッチもミス。
ベリネリがシュートフェイク→ドライブ→キックアウトでガリナリ3P。鮮やかなりイタリア。なんでアメリカはこれが出来ないのかね。ガリナリが再び3P。フリースローよりも簡単そうな3P。さらに3連続で決めるガリナリ。絶対フリースローより簡単だ。
ところがそれはイタリアの話。3Pを外すセルビアは得点が止まり、5分経過したところでイタリアが2点差にします。やっとボグダノビッチがフリースローを決めたけど、ビエリッツァは未だにシュートが決まらず。
快調だった前半から一転して重苦しい後半になりました。イタリアはベリネリが交代しちゃうと攻め手がなくなり、得点がとまり、セルビアはヨキッチが下がるとゴール下の堅実性がなくなり、ファールで止められる感じに。
でも、まぁいくら何でもフリースローを外し続けることってないよね。外しまくっていたボグダノビッチが4本連続で決め、再び10点リードに戻したセルビア
どうにもならないオフェンスになったのでたまらずガリナリを戻したイタリアもフリースローを貰って久しぶりの得点
・・・ってフリースロー多くないか。いやファールコール多くないか。何だかよくわからないけど、本日は割と過敏なコールが多いよ。もちろん止めきれないからファールという場面も多い(主にイタリア)
残り18秒でこの試合初めてのFGを決めたビエリッツァ。何となくファールを避けざる得なくなったイタリアのスキを使えた感じで終わってみれば70-57とセルビアはリードを広げました。
ベリネリとガリナリ。両方がいなくなると厳しかったイタリアが、どうしても停滞せざるを得なかった時間帯に、フリースローを決めたセルビアでした。
◉眠くなってきた
ガリナリがゴール下、ベリネリがタフ3P。2人のNBAプレイヤーが引っ張るイタリアのオフェンス。開始1分で点差を一けたに戻します。
しかし、この3Pを最後に退屈な展開に。セルビアはイタリアの弱いインサイドを狙い、ゴリゴリ攻めていくのでイタリアはファールで止めまくります。セルビアはシュートになる前にファールして止めてしまう。眠いぞ。
この展開はゴール下だからファールを貰えるセルビアが有利に。そもそも勝っているのだから時間を消費できれば十分さ。ガリナリが怒りのファールでアンスポをとられたりして、結局4分経過したところで15点差に戻ります。
踏ん張ろうとしたイタリアですが、ビエリッツァがこの試合初めての3Pを決めたところで残り5分となり、もう苦しいかな。
まぁ両チームには覆しがたい差がありました。しかし、それを見れる試合にしたのはガリナリとベリネリの存在。決して個人で得点を取るのではなく、簡単にボールを捌きながら、それでいて必要な時には1on1やらタフショットやらで救っていく事に。
そんな中心選手の存在感はセルビアからすると、ベンチにこそヨキッチやビエリッツァを配し、チーム全体のパワーバランスを整えている感じです。クソみたいなアメリカはその瞬間、誰が中心かが不明確でサポートも何もなかったですが、セルビアはどうやって組み立てて、誰がサポートするのかを考えた采配でした。
ただ、ファール問題は考えモノで、やっぱり個人でどう守るのかは課題があるし、すぐファールするし。フィジカルに体を張るのは良いのだけど、コンタクトが多いから苛立ってくることが多いね。
セルビアは強いけど、ヨキッチはファールコールされまくるし、コンタクトに怒ってアンスポもコールされるし。
この両チームはセカンドラウンドでスペインとプエルトリコとの対戦です。ハードに戦い、驚異的な粘りで逆転劇を繰り広げてきたプエルトリコと単純に強いスペイン。プエルトリコの戦う姿勢に押されると、そしてファールの多いプエルトリコとの間でいざこざが起こると間違いもありえます。
イタリアの方はそのプエルトリコには勝ちたいね。もう少し周囲が奮起しないとね。特にリバウンドはハードにいかないとダメよ。
ビエリツァが不機嫌顔なのはいつもです。笑
安定してるタイプなんですけどね、ボギーは波が激しいですが。
不機嫌なうえに、プレーも不安定だから、なお不機嫌に見えてきました。
ボギーはご機嫌(フリースロー以外)