改革したチームと改革できないチーム
◉ボレゴが欲しい
ボレゴHC就任により改革するホーネッツ。勝率はほどほどでケンバが大活躍するかどうかだけど、そのケンバを活かし、全員がハッスルする方法論を考えてきています。注目すべきは前の試合でチームハイの24点を取ったトニー・パーカー。それは得点したことではなく、ゲームコントロールとパスの起点が重要と言うこと。思いっきりサンダーに足りない要素でオフェンスの回転を良くしているボレゴ。
勝てなかったサンダー。そのオフェンスがダメなんて事はみんな知っている。しかし、ウエストブルクがいないとろくにパスがこないことが発覚。オフボールのスクリーンでちょっと引き剥がした所でパスがこないのだからパス能力が低すぎる。それによって酷いFG%だったのがウエストブルック戻ってきたら、マシになった。マシになっただけ。なんならボレゴが必要だったのはサンダーも同じ。
ボールを動かしていくホーネッツ。しかし残念ながら動かしているだけみたいな。ラムだけが思い切りよく打つので、それなりに怖さがあるけど、これはもう個人の資質問題。追いかけてくるサンダーのディフェンスに手こずります。それでもバトゥームが難しいシュートを決めていきます。
オフェンスがダメなことは知っているけど、ディフェンスの強さは折り紙付きなので、そこを買っていたサンダー。ただ、期待していたほど良くはないんだ。リムプロテクトの部分が弱いというか機能していない感じ。お得意の守ってトランジションが発揮されればイージーな得点が生まれるけど、走れないとね。うん、まぁ、パスがきてフリーでもシュート入んないね。あとラス君以外のパスミスが多い。
基本的にホーネッツのオフェンスvsサンダーのディフェンスって感じの試合です。
パスを出してくれるだけでなく、突破するポイントが2つになったことが大きそうなサンダー。その理由はファーガソンとグラントのポジショニングのあやしさ。グラントはオープンで待つこともあるから、悪いというかチームで細かく決められていないんだろうね。だからパスが連続で繋がることがない。まぁフリーでもシュート決まんないから同じか。
アダムスがゴール下のミスを連発し、カウンターでリードするホーネッツ。内容関係なく、単にイージーを外しただけの差というむなしさ。ご機嫌ナナメのラス君がファールコールに納得がいかずテクニカル。内容関係ないわ。そして早々にチャージングで2つ目のファールでベンチへ。ラス君いなくなるとより酷くなるサンダー。ピック&ロールのパスが通らないとか、トップから45度へのパスが低すぎるとか、このチームって一体どうなっているの?小学生みたいなミスが一杯あるんだけど。
しかし、久しぶりに観たけど他のチームを散々観た中でラス君みるとエグいわ。要するに「抜けるわけがない」ところを抜きまくるんだよね。なんでそのスペースとディフェンダーの数で間を抜けて、しかもダンクになるのかっていう。管理人は理不尽野郎と呼んでいますが、カリーのロング3Pと同様の理不尽さがある。ディフェンスシステムが意味をなさない。
そんな悪さが全くない代わりに理不尽さもないホーネッツ。
しっかりとボールを回して、アシスト付きのFGばかり。昨シーズンまではそんなチームじゃないよ。サンダーが相手となるとよくわかるのは、パスの出し手と受け手の距離感が保たれていること。それはドリブル突破するスペースを保ちながら、正確なパスをしやすい、もとい、普通のパスをし易い距離感。サンダーが短い距離で不正確なパスを出すからキャッチできないシーンが連発されていることに比べると、変なミスはない。ただし、ドライブしてキックアウトみたいなやつは、ディフェンスの状況によってはミスがあるよ。それは仕方が無い。
ケンバの爆発がないと勝てていないのは、まだまだ意外性が混じってこないから。モンクがドライブしたときに、ドライブコースに入ってきてジャマをするゼラーみたいなシーンもあって、個人の強引さを使わない以上は、もっと熟練されてこないと苦しい。
そんな感じで、どっちも戦術的な必然性に乏しい1Qは互角でした。
◉決まらない3P
2Qになるとホーネッツペースになっていきます。だってラス君いないし、サンダーはドフリーでもアブリーネスしかシュート決まらないし。1年前は「ビリー・ドノバンは悩ましいだろうな」と書きましたが、しっかりとフリーを作っているのに決まらないことをHCの責任には出来ないよね。しかし、その状況が未だに全く改善されないというのは、コーチングスタッフの責任も問われます。
ドライブからキックアウトし、シュートを打つのが3P専門家のパトリック・パターソンなのに決まらないというのは重大なトレーニングミスがあるとしか思えない。それが何かは知らない。1本でも決まっていればオフェンスが一気に機能しそうなのに、本当に全く決まらないサンダー。
その間にホーネッツのセカンドユニットが躍動していきます。定着してきたベンチの強さは、スターターよりも能力の高いモンクとブリッジスの存在が単にボールを回しているだけではない状況を作り上げるから。他にもMKGのゴール下での踏ん張りとか、なんというか個人に色がある。その分、不安定だけどね。8-0のランを生み出したのはブリッジスが高い身体能力でボールをはじき出していき、モンクが4ポイントプレーを決めたから。
しかし、今度はモンクの3Pが続かない。決まらないときはとことん決まらないシューター。両チームが3P決まらなくて困る。そうなると「そもそも決まらない」のにオフェンスを組み立てているサンダーのペースになってくるよね。ただ、アダムスがまたもダンクミスしたりと中途半端だけど。
アダムスってケガの状況が芳しくなく、欠場もあったわけで、医療スタッフも含めたコーチングスタッフは本当にこれで大丈夫なのか?1人でサンダーのFG%をあげていた存在は、ゴール下をミスしまくって足を引っ張ります。どうみてもノエルを出した方がよさそうなのに。
ホーネッツが良かったのは、トランジションディフェンス。あまりにも上手く行かないオフェンスなのでフリースローのリバウンドからでさえ速攻を繰り出し始める理不尽ラスさんだけど、戻りを早くしてイージーシュートを許しません。カリーなら楽勝で決めそうなシュートは打たせているけど。
ケンバが抑えられてモンクのシュートが決まらないので、オフェンスは苦しんでいるけど、失点をしない戦い方でフォローしています。それってボレゴっていうか昨シーズンまでのやり方に近いから、これまでの良さに+アルファをもたらしている。このパターンが出来るHCって強いよね。HC交代して急激に良くなる場合って、単に新しい要素がもたらす効果だけじゃないと思うんだ
そしてトニー・パーカー+ケンバにして得点を狙ってきます。でも得点したのはショットクロック無くて仕方なく打ったエルナンゴメスの3Pだったりして。そこにパーカーのキックアウトからバトゥームのコーナー3Pでやっと形がある得点に。勢いに乗れそうだったけど、見事に抜いたケンバのレイアップがアダムスに叩き落とされ、なかなか爆発できずに前半が終わりました。
パーカー周囲からシュートチャンスを作るけど、あまり決まらず。ラス君回りからフリーの3Pを打たせるけどアブリーネスしか決めれず。割と酷い試合。
ホーネッツとしてはこれまでの良い流れを継続したけど、純粋に個人を守る能力の高いサンダーのディフェンスに阻まれてしまいました。それこそがサンダーの良さで、オフェンスは酷いのに開幕戦でウォーリアーズとまともな試合を出来た理由でもあります。しかし、サンダーがディフェンスで勝てる理由は速攻が多くなるからなのですが、その速攻を防いだホーネッツという構図。
〇前半の3P
ホーネッツ 3/18
サンダー 2/17
これだけだと何とも言えないけど、サンダーは本当にフリーの3Pばかりだよ。ポール・ジョージまで0/5じゃ話にならない。ドフリーにしては決まらない連続。本当に笑えない感じで、ちゃんとフリーにしてスポットシューターに打たせているのに全く決まらないのは何なのか。ラス君がいなかった時はシュートが決まらないといっても難しいシュートになっているからだったのですが、フリーだよどう見ても。こうなると試合と試合の間のトレーニングに問題があるとしか思えません。
それに比べるとモンクを除けば簡単なシュートではなかっただけのホーネッツ。見方を変えれば、これが決まればリードを奪えるって感じなので悪くはないんじゃないかな。
◉5分で終わり
早速そんな3Pをバトゥームが決めます。さらにエクストラパスからドフリーになったラムも3Pで続き二桁リードになるホーネッツ。それに対してシュートが決まらないだけでなく狭いところへ突っ込んでレッグスルーしてミスになるポール・ジョージ。酷い。3Pも決まらない。酷い。その間にケンバがこの試合初めてのFGを3Pで決め、さらに連続でヒットし18点差に。勝つためにはケンバの爆発が必要なわけですが、ベースにあるのはチームのオフェンスで、そこにラッシュするためのケンバって感じ。今シーズンのホーネッツらしいリードの奪い方。
もうどうするべきか悩んでいるようなラス君。どれだけフリーを作っても決めてくれない味方達。ちなみに自分で何とかするほどのキレはまだない。というかお疲れっぽい。こっちもコンディションが。
一気にラッシュするホーネッツ。流れを切れないサンダー。あれだよね。こういう所も勝てない理由。あれもこれも酷いなサンダー。ちなみにラッシュした後で後で速攻1本を食らうと即タイムアウトで切ったボレゴだったよ。
3Q始まって5分だけど、もう終わりで良さそうな試合。たぶん、ホーネッツはインサイドさえ守っておけば逆転されることはないだろうし。互角だった前半から5分で19点差になりました。オフェンスが機能しないチームがリズムもない中で取り返せるとは考えにくいね。
◉サンダーの印象
開幕からダメダメなサンダーですが、印象をまとめておきましょう。
・ディフェンスは悪くない
・スティールからの速攻が機能しない
地味に大問題なのがこれ。ある程度オフェンスがダメなチームである事はみんな知っていたけど、ディフェンスの強さがあり、それもチームというよりも個人の強さだから連携を分断できる良さがあります。連携が大切な時代に相反する力がある。しかし、試合に勝つためにはディフェンスが良いだけじゃダメで、いかに得点するのかってこと。
サンダーの最大の得点方法は速攻。それが消えているのはかなり苦しい。ラス君が走って行くのは割といつも通りなのだけど、それに合わせて走ってくる選手が異常に少ない。アブリーネスとファーガソンしかいない。アダムスすら来ないのはどう考えてもコンディション不良。
ハードワークに回帰したことで良くなる予想だったのに、全然走らないじゃないか。速攻といってもやっぱり形は必要で、真ん中を突っ切るラスがいるので、ウイングに開いていると効果的なパスが出てきます。そのためにはまず走らないといけないのだけど、本当についてこないメンバー達。
今シーズンがトランジション天国なのは予想されたことで、オープンな状況が増えるとラスの理不尽さは際立ちます。ところがそれを全く想定していなかったようなサンダーの戦い方。単にシュートが決まらない以上の問題があるのでした。走り合う展開は受けて立つくらいだったはずが、自分達から避けているサンダー。得意技を放棄しているのは何故なのか。
◉また開き直りやがった
そんな事を書いていたら、アブリーネスとラスの2人で取り返し始めました。ほぼ速攻にして、怒りのラスが1人プレッシャーディフェンスで流れを強引に変えてしまいます。
1人でボールを奪って走り出してディフェンスが2人くらい自分に寄ってくるので、唯一ついてくるアブリーネスへパスを出し3P決めたり、レイアップに持って行ったり。プレーオフのジャズ戦みたいな開き直り戦法。オフェンスの時間が極端に短く、ラスがハイプレッシャーからスティールで持って行くのが最大の武器みたいな。ただアウェーなのに、その威圧感が異常で15点のビハインドがあるとは思えない空気感が漂い始めます。
ボレゴもお手上げって顔をします。ただホーネッツのオフェンスそのものは不調って訳じゃないので、得点を取り返すことで対抗しています。決められても直ぐに動き出してトランジションの連続が増え、完全にオープンな打ち合いに持って行くと、サンダーが揃えた身体能力軍団は活き活きしてくるわけです。
空気だったシュルーダーもカットインで得点し、19点差あったのを同じQ内で5点差に戻して3Qが終わります。信じられないし、こんなので負けたくないホーネッツだろうな。
シュルーダーも全てを忘れたようにスピードを生かしたドライブをし、ミスしてもディアロが押し込みます。笑えるくらいサンダーっぽいけど新加入の2人なわけで。
ホーネッツはしっかりと合わせてシュートに行きます。オフェンスファールになったりするけど、慌てずにその形を繰り返すことが大切。でも出来そうにない空気感。そんな時に大切なのがパーカーの落ち着きと、多少強引でも決める事が出来る個人能力。ということで、セカンドユニットなのでパーカー&モンクで何とか繋いでいき、逆転させないホーネッツ。若返っているパーカーも移籍して良かったね。
サンダーは暴走状態になり始めたシュルーダーを下げてスターターからアダムスを抜いてディアロを残した形に。やっと決まったキックアウトからのグラントの3P、ディアロの速攻で追いつきます。信じらんねー。またも完全な負けゲームを開き直って追いついてしまった変なチーム。内容はとんでもない。残り7分。
◉エンターテイメントショー
こっちもやっとモンクの3Pが決まってリード仕返します。ちょっと面白かったのはホーネッツがラスのマークをMKGにしたこと。アンテトクンポを守るセンターやったり理不尽PGを守ったり。ボレゴになって最も良かったのはMKGが働く選手になったことだよね。お荷物感は全くなく、機能する存在にして頼りになるディフェンダー。自ら持ち込んで速攻&ワンも決めちゃうぜ!
それでもさすがにスピードを守るのは簡単ではなく、振り切られるシーンが出てくれば、ラスのミドルが決まり始めたので、お得意の3ガードに変えるホーネッツ。
サンダーもいつものパターンが発動します。決まらないシュートだけど1人でオフェンスリバウンドをとって救うアダムス。何度も何度も打ち直し、最後はラスが人が5人くらい集まっているところに飛びこんで&ワンでリードを得ます。酷いオフェンスなのに理不尽なコンビだ。エンターテイメントとしてのレベルは高い。しかし遂に唯一の良心だったアブリーネスの3Pまで決まらなくなります。ポール・ジョージ?ただのディフェンス専門家。
ホーネッツはじっくりと攻めたいのですが、そうするとハイプレッシャーをくらってショットクロックがなくなってしまいます。こうなったときは苦しくて、ケンバやラムというハンドラー頼みに。
お互いにハードなディフェンスでファールとフリースローの戦いに。ホーネッツはサンダーのハイプレッシャーに鮮やかなシュートが打てず、サンダーは打ったところで決まらないからインサイドに突っ込む。観ている方も頭が痛いから、ボレゴはもっと頭痛いだろうな。バスケットの常識が無い。言い換えればホーネッツがやるべき事は苦しい状況になるとまだ出来ていない。
スティールからの速攻に持ち込むポール・ジョージ。しかしどうにも展開が悪く、速攻なのに遅くなってからシュルーダーに渡してブロックを食らいます。離せそうで離せない。ホーネッツは最後は困ったらケンバでフリースローもらって繋ぐよ。更に残り1分半でケンバがステップバックミドルで1点ビハインドに。
ラスの突破から逆サイドに見事なキックアウトパス。まぁこの試合そのパスを出してはみんなが決めてくれないんだけど。ところがここにきて初めて決めるシュルーダー。ホーネッツも困っちゃうね。さらにラスのスーパー個人技レイアップで残り1分6点差にします。大切なのはその前のシュルーダーの3Pが効いていてインサイドにゼラーしかいなかったこと。本当に3Pが決まらないことでものすごく損をしているラス。
残り35秒のホーネッツはケンバの突破からコーナーのモンクへ。これが決まらず試合終了なのでした。足を引っ張ったなモンク。ちなみに残り5秒で3Pを決めて3点差にしたモンク。
Brodie had 'em shook ⚡️#ThunderUp pic.twitter.com/i5Ej4Ep8wl
— NBA TV (@NBATV) November 2, 2018
◉被害者ホーネッツ
HCからするとガマンした前半を過ごして、後半に一気に爆発して、しっかりと勝ちゲームに持って行って、決まらないサンダーの3Pを無視して、インサイドを固めてとやるべき事をしっかりやって、問題なく勝てるはずの試合でした。正直、ホーネッツ側の落ち度ってない気がする。全てサンダーの事情でプレーされてしまい、逆転負けしてしまった。もう何も言えないよ。
では勝つために足りなかったのは何かというと、モンクの頑張りかな。
FG7/15、3P4/12で21点のモンク。それは決して否定するようなスタッツじゃないよね。だけど、勝利するには個人の力も大切。ていうかサンダーはほぼそれで勝ったわけで、流れを断ち切るようなスーパーなプレーぶりが欲しかった。ケンバも同じではあるけど、ハードマークされるケンバに対して、オフボールムーブでフリーになっていくモンクなので、ハイプレッシャーの相手にはモンク砲が何とかすべき。
つまりはホーネッツってチームとして進化したけど、もう一踏ん張りの個人技が欲しいんだ。MKGはよく頑張ったけどラスを止めるには苦しかったように、スーパーなディフェンダーか、スーパーなオフェンスマシーンが欲しい。今のところ可能性があるのは後者のモンクかなと。
ここまで良い試合をしてきているホーネッツだけど、これで黒星先行。エリートが集まるNBAの世界には、エリート達をも吹き飛ばす人が何人かいるので、思いっきり巻き込まれました。被害者ホーネッツ。これを乗り越えるだけのチーム力をつけていくのが今シーズンの課題ですね。
本当に頭の痛い負け方をしたホーネッツ。それはある意味、サンダーに突きつけられた宿題だと思って前向きに捉えるしかありません。正しい方法論が欠けていたチームにもたらされた論理的なバスケット。それを破壊されたって事は、より強固なホーネッツのバスケってのを確立しないとね。もしくはモンクがなんとかしろと。
◉笑うしかないサンダー
・オフェンスはラスの突破力を計算に組み込みすぎ
・パスがド下手
・3Pが信じられないくらい決まらない
相変わらず酷いオフェンスをしていたサンダーですが、なんかもうどうでもいいや。これらについては、もう1試合くらい観たらサンダーについての回にして書きたいと思います。サンダー以外にも関係する内容なので。
最後の3Pに関しては本当に酷くて、「ラスがいるとパスが来ないから」なんていうレベルでは済まされない話だし、むしろ実際に試合を観ると凄い数のドフリーを生み出しているラスなのに、とにかく決めてもらえず、そのうち何をすべきか迷いだし、最終的に吹っ切れたような感じでした。最後の最後までキックアウトしてシュルーダーの3Pが生まれたことは忘れてはいけない。
〇サンダーの3P
アブリーネス 5/10
ポール・ジョージ 0/10
その他 3/17
ウエストにレブロンもやってきて、他にもヒールドとかゲーリー・ハリス&ヨキッチとかオールスター候補がいっぱいいるわけなので、ポール・ジョージは問答無用に落選させて下さい。役立たず。一応、書いておくと管理人はジェイレン・ブラウンやジョシュ・リチャードソン、ゲーリー・ハリスにクレイ・トンプソンなんかが好きなように「ディフェンスが良い」と「オフボールで仕事できる」選手を評価するわけで、ポール・ジョージもそれに近い。でも酷いぜ。
まぁそんなことがどうでも良くなる試合でした。
今シーズン、まともにウエストブルックを観たのは初めてですが、それだけ他のチームの試合を散々観た後だけに、その異常性が際立ちました。前日のオラディポが勝負所になってスティールからの速攻を連発し、勝負強く3Pを決めるエースっぷりの凄さを感じたけど、やっぱり本家はスケールが2段階くらい上だった。
同じく理不尽と位置づけるカリーですが、セレクションが酷いのに超高確率で決めてくる3Pの威力に全ての計算を狂わされるわけですが、同じ高確率でもデュラントの場合はセレクションそのものは普通で、ただただ異常な正確性だったりします。カリーの場合はそれを超えるから理不尽。
レブロンもまた止めようのないプレーを連発するわけですが、そのプレーそのものは教科書通りみたいな選択肢を重ね、ただフィジカルと正確性が異常で高確率なオフェンスになるわけで、教科書通りじゃないプレー選択なのにオフェンスを作り上げるウエストブルックが理不尽とするわけです。
前日のウォーリアーズvsペリカンズでフレイジャーの守り方がダメだったと書いていますが、それってあくまでもvsカリーとしてマズいというだけで、普通の選手ならあれでOKなくらいのディフェンスをしていました。なおvsハーデンでもダメだからウエストとイーストの守り方が違う事に。
ウエストブルックも同じで、通常は正しい守り方なのだけど、何故か突破してきてしまうから困ってしまう。まぁこっちはアウトサイドを捨てるという選択肢がある分、各チームが対策しやすいのですが、対策しやすい一方でこの試合みたいなことをやられると何一つ手がつけられなくなります。
〇ウエストブルック
29点 FG12/24
10アシスト 3スティール 8リバウンド
ただ、あまり運動量が多くなくて本調子ではなさそう。あとサンダーがチームリバウンドを増やしたので今のところシーズントリプルダブルは現実的じゃないかな。
プレーオフのジャズ戦同様にオフェンスが全く機能せず、ディフェンスを破壊され、3Qだけど追い上げる手段が皆無に思われたところから、1人でギアを上げてスティールからの速攻を連発し、ついてきてくれたアブリーネスと2人で何とかしてしまったのでした。
逆にサンダーというチームとしては、ディアロとアブリーネスしか対応出来ていなかったのは何なのか。多分、アダムスよりもノエルの方が元気で追いかけてくるし、なんか色々と見えない問題がありそうでした。どうせ3P決まらないならスティール&速攻の親友であるロバーソンが欲しくなるね。前半2点だった速攻が、19点リードされた後半5分過ぎから13点も奪いましたとさ。
なんというか書く事は一杯あるけど、胸焼けしそうだから辞めておこう。
とりあえずホーネッツというかボレゴが可哀想な試合だった。試合終了後にラスがケンバを慰めていたけど、本当にしっかりと慰めてあげるべき。理不尽。
ラストのアブリネスからのシュルーダーからのラスのえぐすぎステップのレイアップとクラッチ最高でしたわお腹いっぱい。
あとはもうホントに全力でコーバー先生を獲得すべし
あとローズさんで号泣しました。
この間見たラプターズvsシクサーズ戦のレナードも存在感ありましたが、この試合のラスもとんでもなかった。前半だけ見てたらどう見ても負けるだろうに何故勝たせられるんだ…理不尽。
負けはしましたけどホーネッツはこのままチームを磨いていけばプレーオフには出られそう。前年より見てて面白いです。
ホーネッツは楽しいです。でもモンクはもう少しやってくれないとダメ!ケンバが活躍しなくても互角に持っていけるチームにならないと。
あそこから逆転するとか、本当に変です。
ウェストブルックだけが批判されがちですが、味方がシュートを決めてくれないことについて言及していただけて嬉しいです。
ただロバーソンやグラントに頻繁に打たせていることもチーム3p%が低い要因だと考えています。
何か改善点は見受けられましたか?
ロバーソンはあまり打たないですね。パスの逃げどころになったり、昨シーズンはスクリナーやってましたし。ドフリーにされるから、たまーに打つくらい。
その意味ではグラントの使い方は課題があると思っています。グラントがアウトサイドで待って、ポール・ジョージがインサイドに詰めてるのはちょっと。
この試合を見る限りは、パスは素晴らしく、決めない方が悪かった。ただスクリーンを絡めて打たせる形をもっと採用すべきかと。
PG13ってオフボールでも働ける選手だったんですね、スリーを躊躇してタフミドルを選ぶイメージがありました、IND時代からFG%低かったですし。
サンダーは早めにHC変えてほしいですね、ウエストブルックももうすぐ三十歳ですし
いや、PG13は好きなタイプの選手「っぽい」がついてしまうレベルでしかありません。
シュート力があるので脅威にはなるし、ルーズボールとかもとるのですが、合わせるタイミングが良いとか、そういう要素は少ないですよね。
もっとスクリーンを利用するのが上手いとか、囮になるムーブをしてくれると良いのですが。それは本人の問題かサンダーの問題か。
躊躇するシーンは記憶にありますが、サンダーに来てからは余計なプレーが増えた気がします。ペイサーズの時はもっとシンプルに打っていたような。
ラスってボール持ちすぎとか打ちすぎとか言われますが、結構フリーのシュート作ってるんですよね
味方が決められないから目立たないだけで。
PG13って今季のテイタムもそうですが、シュート力があるのに自分から難しいシュートに持ち込んでる感があるんですよね。
やっぱりグラントの使い方が難しい気がします。
アダムスと一緒に出てるときはコーナーで待つことが多いし、それだったらパターソンの方が良い訳ですが、パターソンの3p決まらないし。
センターで使うのが一番いい気がしますが、ノエルいるし、ノエルも悪くないし。
管理人さんならどうされますか?
ラスは本当にフリーを作りまくります。ただ毎回正しい選択をするわけではないから、欠点に文句言いたい人がいうだけで。PG13も含めてサンダーはもっと軽く打つべきです。打たないとラスのドライブの価値が落ちる。
でもグラントはね。あのシュートを打つのは悪くないと思いますが、他のプレーが少ないからグラントの意味がない感じで。アダムスとの同時起用は向かないと思います。守りたい時だけで良いかな。
マーヴィンの3Pが不調なのと、フリーになってるモンクがパスもらえないことがあるくらいかな、気になる事は。
ボレーゴは特にユニットの組み方が好きです。
スターターはラムやマーヴィンで十分で、勝負所で柔軟な起用法ができてると思います。去年は頑なだったので
MKGはダイブがうまくなりましたね。それはリバウンドでも同じ。レナードになる必要なんてなかった
なのでボレーゴは絶対に離しません。若いしここでポポさん並みの長期政権を築いてくれることを期待しています
起用法が上手いですよね。長くならないのに、終盤に合わせてメインの選手が柔軟に組まれていきます。試合中に何回か頭の中でローテいじっているはず。モンクがスターターである必要性を殆ど感じません。
モンクがフリーでポール来ないと行っても昨シーズンに比べれば段違い。そして活かされるMKGと価値を見出されないカミンスキー。
モンクは去年例えると今のパーカーみたいな役割やらされたりしてましたからね…ちょっとありえない
今のオフェンスシステムに、うっとりするという表現を使ってましたが、本心でしょう。
だからこそ管理人さんがもっと期待したくなる気持ちもわかります
カミンスキーは多分、クオリファイング・オファーが何か理解していないんじゃないかな
モンクがスーパーな活躍をするだけの下準備がされてますよね。その期待に応えなければいけない。
パーカーの役割であんなに打たれたらオフェンスにならないですが、今の役割なら打ちまくって決めまくるしかない。
というわけで、これからモンクについて書くことにしましょう。面白い数字があると良いな。
やったー!
今日のOKC wizardsの試合解説時間あったらお願いします。みんな3p決めまくっててこの記事の内容変わるかな?と思いまして
試合はラス君が暴れていた五分くらいしか観てないので何とも。スタッツみると46%と決めてましたね。それで大喜びする感じがサンダーに毒されているのかも。
クリッパーズが13/26と50%決めていたので・・・
pg13は何だかですよね。もっとあっさりシュート打って欲しいけも、こねくりまわしたいのかなんなのか。テイタムにも思います。合わせが上手くない?やらない??のも似てる気がする。
クレイを見習えです。
いつも楽しく読ませていただいております。
ここのところオラディポ個人に対する評価の高い記述が多くて、嬉しい反面過去記事からのギャップから意外な感じがしていたのですが、単純にラス君分が足りてなかったんですねw
ラス君が本格的に暴れだしたら通常営業に戻りそうで残念ですが、そのあたりは今後のオラディポとペイサーズに期待するということで。
試合やエントリと関係ない話でスミマセン。今後も楽しみにしています。