管理人はカール・アンソニー・タウンズがお気に入り。しかし、今シーズンのタウンズは気に入らない。
ウィギンズほどではないにしろタウンズへの批判はちょこちょこ見かける。情けないとと勝負弱いとか。でも大抵はお門違いだというのがウルブズ論。1人だけ異質な素晴らしいプレーをすれば、スタッツも残しているのがタウンズなのだ。という擁護をするわけだけど、今シーズンのタウンズはひと味違う。かなり気に入らないプレーをしているのである。
今回はタウンズの素晴らしさが発揮されていない現状をピックアップしていこう。なお、まだ試合数が少なく、偶然の要素を多分に含むこと、そして大敗するからプレータイムが合わないのので、一部は36分換算で昨シーズンと比べています。一部というかできる限り36分換算ね。
◉連携を生み出す得点力
タウンズの素晴らしい理由の1つが、単に個人技で得点をとるのではなく、チームの連携を生み出して得点するため、止めるのが難しいし、タウンズのマークを強めても他の選手が得点出来るところ。これを持ち合わせているセンターは数少ない。
例えばヨキッチは素晴らしい連携を生み出すけど、それはパスが上手いというオールラウンドな能力からもたらされるのに対し、タウンズはあくまでも自分自身がスコアラーになっているのに連携を生み出す事が出来る。ナゲッツは実はゲーリー・ハリスがこのタイプで、シューター系で高い得点能力があるけど、個人で突破するのではなくオフボールカットやハンドオフを巧みに利用し、1on1をしないで得点してしまう。ハリスを止めるのは難しいし、止めると他の選手が楽に得点してしまう。
タウンズはポジションもタイプも違うけど、そんな要素が大きく、パスをしないことで有名なウルブズだけど、タウンズはしっかりとパスを回すし、スクリーンもしていく。なかなかエース系のキャラでそんなことをしてくれるセンターはいないのです。
〇被アシスト数 5.5→4.5
〇被パス数 40.7→33.5
パスをしないチームなのに、パスをさせてしまうプレーが得意だったタウンズは急激にパスをもらえなくなりました。これにはローズの出番が増えたことだったりタイアスが何してんのかよくわかんなかったりと周囲の状況も大きく関係してきますが、どうにもこうにもパスをもらえなくなってきています。
しかし、単にパスがもらえないことよりもタウンズ自身のポジショニングにも問題がある気がしてくる今シーズンのプレーぶり。
〇エリア別シュートアテンプト
ノーチャージ内 5.4 → 3.3
ペイント内 3.1 → 3.7
ミドル 2.3 → 3.1
右コーナー 0.2 → 0.6
左コーナー 0.3 → 0
その他3P 2.9 → 4.3
タウンズを高く評価していた理由の1つは優れたコートビジョンをもっており、自分がどこにポジショニングすればフリーになれるかを判断する能力に優れていたこと。どこからでも打てる選手だけに、ディフェンスの配置を判断して最も効果的なポジションを探していきました。つまりコートの中でイージーシュートを打てるポジションを見つけるのが上手い。
ところが今シーズンは偏りが大きく、右コーナーは増えたのに左コーナーはアテンプトがなく、そしてミドルの選択が増えています。コートビジョンが優れているというのは、適切にリングへのダイブも出来ると言うことだったのが、今シーズンはそんな場面が出てこずミドルや3Pで待ちすぎている。もちろんハンドラーの方にも大きな問題があるのだけど、それは今シーズンに始まったことではないし、それでもパスを引き出していたのが昨シーズンのタウンズのはず。
3Pラインの外にしかスペースを見つけられない
中途半端なミドルエリアに構えている
そのどちらも1人でスペーシングを効果的にしていた姿はなく、凡庸なセンターのプレーに成り下がっています。ボールをもっていないときに能力を発揮出来るのがタウンズの良さであり、賛辞を送っていたのにオフボールで仕事をしないなら、ただのセンターだ。
それでも今シーズンも3Pを高確率で決めているタウンズ。ここまで44.0%とケチのつけようのない水準。3Pを打つセンターは増えたけどタウンズほど安定して高確率で3Pを決めるセンターは他にはヨキッチしか知らない。それもかなり警戒されているのに決めてしまうのだから脅威である。
ただし、タウンズの良さは「高い3Pシュートの確率」がありながら「インサイドプレーが強い」ことであり、すなわち【センター】としての質の高さが光ったところ。昨シーズンはFG54.5%、3P42.1%、フリースロー85.8%と完璧なスタッツを残しており、デュラント以上の効率性を示したのでした。リーグ最高のオフェンスマシーンを上回るレベルだったタウンズ。
しかし、今シーズンはこれが酷いことになっている。
2Pアテンプト 11.0 → 10.1
3Pアテンプト 3.5 → 4.8
まず3Pに頼るようになっている。まぁ確率が高いから否定は出来ないが、3本に1本が3Pはやり過ぎな気もしてくる。3P自体は否定しないけど、前述の通りミドルが増えてゴール下が増えているのはダメだ。
そして何よりも大問題なのはゴール下での確率が悪化しすぎなこと。インサイドの強さを失わずに3Pを増やしたのではなく、インサイドで弱くなって3Pを増やしてしまっている。
〇エリア別FG%
ノーチャージ内 70.0% → 47.1%
ペイント内 46.2% → 42.1%
ミドル 47.9% → 37.5%
ご覧の通りでゴール下が弱い弱い。というか70%が素晴らしい数字だったからこそ偉大だったのに、47%は小さいガードよりも悪い。
インサイドが強く、3Pも上手い
それがタウンズだったのに、今では
単なる3Pシューター
じゃないか。それは進化でも何でも無い。
タウンズが気に入らない。単なる3Pシューターに成り下がったから。
◉ハードワーカー
これらの数字は掘り下げてこそいるけど、あくまでも【エースとしてのタウンズ】の価値が下がっていること。しかし、タウンズがお気に入りだったのは「エースでありながらハードワークする」ところにあった。それが他のセンター達よりも優れている面であり、主役も脇役もこなす献身性の高さがタウンズを特別にしていたんだ。
〇リバウンド数
オフェンス 2.9 → 2.1
ディフェンス 9.5 → 8.1
3Pを打ってもしっかりとオフェンスリバウンドに参加するから良かったのが、オフェンスリバウンドは2.1まで減ってしまった。2年前は3.5もあったのにだ。試合が高速化しているにも関わらず減らしたんだ。この点は特に気に入らない。
〇競り合いでのリバウンド数 5.5 → 2.3
ウソだと思って検索し直したのが、この数字。競り合いでのリバウンド数がリーグ3位だった昨シーズンから信じられないほどに本数を落としてしまった。タウンズのリバウンド数減少はほぼこの問題にあり、競り合いで勝てなくなっているのだ。ゴール下のFG%といい急激に弱くなっているタウンズ。
この弱さはバトラーが呆れても納得してしまう数字。献身性を備えている良さが消えたかどうかは知らないが、間違いなく弱くなったタウンズ
〇スクリーンアシスト 2.6 → 1.9
〇ルーズボール 1.0 → 0.6
さらにインサイドでのプレーを減らしたことで、身体を張って周囲を助けることも大いに減った。コートビジョンがあるだけに自分がフリーになるために動くことを優先しながら、他の形でも貢献していたのに、明らかに貢献度を下げているタウンズ
主役でありながら、身体を張って献身的にハードワークしていたタウンズ。だからこそバトラーが文句を言ったという話に反論したくなるわけだったのに、今シーズンのタウンズは文句を言われても致し方ない数字が並ぶ。
タウンズが気に入らない。ハードワークをしなくなったから。
◉タウンズは戻るのか?
何がタウンズを変えたのかは知らないが、その問題点は明確でプレーに緩慢さが出ているわけであり、相手を打ち倒す気持ちに欠けている。平たく言えばヤル気がないのかもしれない。
その点ではウルブズというチームにも問題があることは言うまでもない。現在の状況でやる気をだすのは簡単ではないし、パスが来ないから動かないのかもしれないし、尻ぬぐいみたいなハードワークをするのが嫌なのかもしれない。
あるいはこれだけ数字的に、いやなによりも観ているだけで分かるタウンズの変化に対してアクションを起こせているとは思えないコーチ陣にも問題はある。
しかし、そんな外野の話はいつしか忘れられるモノ
新たなセンターの時代をもたらし、最高の若手選手と評されたのは僅か1年前。評判は落ちても高いスタッツを記録し、才能の高さを示し続けていたはずのタウンズは今では評判よりも悪くなっている気すらしてくる。
以前に書いたように「エースの力」でウォーリアーズを上回る数字を残している希有な選手なのがタウンズ。高いFG%はチームオフェンスの中で噛み合わせさえすれば圧倒的な力を発揮するはずであり、そのチームオフェンスが問題だったのだが、タウンズ個人にも問題が発生してしまった。
タウンズが気に入らない。気に入らないから、戻ってきて欲しい。
高いスキルと力強さを兼ね備えた姿に戻って欲しい。
せめてシボドーが悪いと言わせてくれ。
ものすごく同意です。
特にハードワークの部分で随分緩くなったというか、ハッスルプレーが見られなくて物足りないな、と思っていたけど、数字で見ると明らかですね。
俺もバトラー何言ってるんだ!という立場から、バトラーの言うことも分かるかなー…という気持ちにならなくもないです。
シボドーのせいと言わせて欲しい!
そしてタウンズ、そしてウィギンズにエースの仕事をして欲しい!
そう思って止みません。
なんか動く範囲が狭くなったなーと思って調べてみたんですが、まぁものの見事に。
動き方も決まっていないというか、タウンズの判断で動き回っていた昨シーズンまでという事もよく分かったですにゃ。
KATではなくCAT
仔猫さんになってしまっていますよね
しかもスーパーマックスで契約したばかりですよ旦那
ベン・シモンズはニャンコを飼うのが大変で手放したらしいですにゃ。エンビートを飼い馴らす方が苦労しそうなのに。
タウンズとエンビートのトレードして欲しいにゃ。
因果が逆な気がするんだよなあ(試合あんまり見てないけど)
頑張っていたにも関わらずウィギンズと一緒くたに批判される(バトラーだけじゃなくてファンも結構批判してたよね…)
ディフェンスは確かによくはないけどそんな批判されるほど悪くはないし
で、頑張る気もなくした
NBA選手としてそれはどーなのって思うけど気持ちはわかる
あとはもう本当にバトラー嫌いで一緒にプレーしたくないんじゃないだろうか?
まぁ結局は何が原因で、何をしたいのかわからないというチームも個人も含めた大問題ですにゃ。
バトラーいなくなると聞いて喜んで契約延長したら、ティーグもローズもパスしないし、しかも当のバトラー戻ってくるしで、自分だったらヤル気無くして会社辞めるレベルにゃ。
契約更改後に「自分はKGの記録を追いかけたい」って言っていたのになぁ…
ほんと見てて忍びないです…にゃ
今思えばもうチームのことはどうにもならないから自分でコントロールできる個人記録にモチベーションを見出すしかなかったんでしょうか。
勝ちたいからヤル気を失っているのかもしれないにゃ。
でも、そろそろ本音でイヤな事をハッキリさせても誰も怒らないと思うので、放出しないとさ。ミネソタに残る気持ちのある選手は大切に!
もう思いきってウィギンズorタウンズ、または両方トレードしよう
んでバトラーに契約延長してもらおう
KATはともかくウィギンズに引き取り手があるかは知らん
選手が誰も来なくなる?知らん
バトラーは5年契約を求めているけど、5年は1人しか使えない特別枠でタウンズに使っちゃった。
バトラーはトレードされれば高額契約での再契約が出来るので、ウルブズに残りたくない理由もあるのでした。
契約ルールが難しいNBAなので、そんなことも大切だったりね。
ウィギンズ売るにはオマケをつけないと・・・。指名権付きならネッツが引き取るよ。てかネッツに欲しい。
契約は合意しただけでサインしてないんでしたっけ?
完全にバトラー関連で気持ちが切れちゃってる気がするんですが…
どこでも活躍できる選手ですしウルブズがバトラーと心中したいならすれば?ってのが本音かもしれません
あの頃はバトラーが完全にトレードされる見込みだったのでサインもしたはずです。もう契約延長期限も過ぎているので。
今年を適当に過ごせばHCもバトラーもいなくなるというのも本音かもしれませんね。
正直、バトラーが問題なわけじゃないことは、バトラーがいないときにハッキリしましたし。
いつも楽しい話題を考えて提供してくてれありがとうございますにゃ
ここ2シーズン程、毎日、このブログを楽しみにしている者です
にゃ が言いたくて言いたくて初コメントです
初コメントついでにウルブスのコーチ陣営や球団の感じは、それがウルブスとゆう伝統あるチームあるあると言えばそーなんでしょーがね…そこが強豪チームレベルにならなげれば、どんなに選手をドラフトやトレードで取っても…
さらにそれは元ブルズのシボさんとそのメンバーも『だから当時のブルズもその先が無かったんじゃないのか』とも言いたくて
期待はさせてはくれるが、満足はさせてくれないウルブス球団と元ブルズ面々なのかなーと個人的に思ったり思わなかったり
でも期待しちゃうのが世の常
さすがにあれだけのメンツを揃えれば期待もしたくなるにゃ。
ダン、ラヴィーン、ウィギンズ、マルカネン、タウンズ
なんて並んだ日には、それはもうテイラーオーナーが嘆くのもわかりますね。
そして嘆くくらいだから上手く行かないフロント組織って感じです。
状況は似ていても各選手が自分の手元で育って出て行ったサンダーとは意味合いがかなり違いますし。
ウルブズはもーわからないです。ファンの方は辛い。タウンズとウィギンズを他の選手達が問題児扱いしてるかのよう。
ナゲッツみたいに若者達軍団の方がやり易かったかもにゃ。
本当の意味でリーダーシップをとれる選手を探してくるべきでした。ひょっとしたらジャマール・クロフォードの不在はプレー以外に響いているのかも。
リーダーシップはKGで問題なかったんですけどね.
Filipが生きていれば.
結局,KATやWiggsにリーダーとしての成長を促すよりもJimmyの強烈なリーダーシップに頼ることで問題を解決しようとしたThibsと,Thibsがリーダーに据えたJimmyの契約よりもKATの契約を優先したフロントが原因のように見えます.
KGがJimmyもフロントも間違っているという発言から,フロントは○○と言っちゃう辺りからもうかがえます.
KATやWiggsはLebronやKobeのようなタイプの選手ではありませんし,CelticsやBullsのようなチーム作りをした方が良かったように感じます.
バトラーの良し悪しではなく、現代で求められているタイプのリーダーではないですね。プレーで引っ張るのではなく、チームケミストリーを作るタイプじゃないと。プレーはダメでもKGはみんなから好意的に受け入れられてましたし。
みんなでやるにゃ頑張るにゃタイプのリーダーじゃないと。
むしろ、こんなにグダグダなチームなのに、毎試合、献身的にハードワークしてるタージってすげぇなって思うのが最近の一ファンの感想です。
また昨シーズンからそうですが、ウィギンズのDrtgの悪さはよく書かれるのに、クロフォードやローズは問題にならないとか、報じられ方に多少疑問を感じることがあって、それがウィギンズやタウンズのモチベーションを下げてるような気もします。
確かに何でもウィギンズの責任にされますよね。バトラーだってチームディフェンスが出来ているわけじゃないし、ウィギンズが狙われている訳じゃないし。モチベーションが下がるにゃ。
ギブソンは戦術的には問題なのだけど、それはべつに本人に責任はないし、元ブルズで唯一の優等生してます。