ドンチッチ予想も良いけどルーキー達の再評価を忘れていました。
大豊作で最後まで大活躍だったルーキー達。その活躍ぶりはここ数年の鬱憤を晴らすかのようであり、多くのベテランスター達に引導を渡しかねない匂いがしてきました。このブログでは1回ルーキーを評価しています。それはシーズンが2ヶ月ちょっと経過した1月のことで各チーム40試合に満たないくらいの時期でした。
そこでは最終的にこんな感じになっています。
5星☆☆☆☆☆
ベン・シモンズ
ドノバン・ミッチェル
4星☆☆☆☆
カイル・クズマ
ラウル・マルカネン
ジェイソン・テイタム
見事に4☆までの5人がオールルーキーファーストチームに選ばれました。世の中一般の評価が変わらないくらいの文句なしの選出だったといえます。特にドノバン・ミッチェルとベン・シモンズの2人に関しては別格の大活躍。テイタムも含めてプレーオフでも活躍したのでした。
3星☆☆☆
デニス・スミスjr
ロンゾ・ボール
OGアヌノビー
2星☆☆
ジョン・コリンズ
ディアーロン・フォックス
ルーク・ケナード
ミロシュ・テオドシッチ
バム・アデバヨ
しかし、セカンドチームに選ばれたボグダノビッチとジョシュ・ジャクソンには1☆しかあげていませんでした。個人的には後半戦になって伸びてきた2人だったのです。まぁ伸びては来たけどアヌノビーの印象度には負けるよね。アヌノビーの場合はプレータイムが短かったので、あくまでも印象度だけど。
そんなわけで、後半戦になって伸びてきた選手を中心に再評価します。
◉オールスター以降の活躍
オールスター以降でドノバン・ミッチェルは22.5点を奪いましたが、それに次ぐ得点を稼いだのがジョシュ・ジャクソンで18.7点と素晴らしい得点力を発揮しました。クズマよりも5分近くプレータイムが短い中でチームの中心になったのです。
ジョシュ・ジャクソン ☆☆☆
しかし、そのスタッツがまた面白い。
FG43.8% 3P25.0% FT68.2%
とってもシュートが下手なのでした。サマーリーグでも圧倒的な能力と酷いシュート力を発揮していましたが、「ドライブ力だけならNBAでもトップレベル」ということを示し、フリースローのアテンプト5.5本はドノバン・ミッチェルよりも多くなりました。でも決まらない。
シュート力を改善するだけで恐ろしきスコアラーになれるポテンシャルを示したジョシュ・ジャクソンは後半戦で一気に評価を上げたのでした。
もう1人11試合の出場ながら得点で5位まで上げてきたのがレイカーズのハートです。こちらは優秀なスタッツを残しました。
ジョシュ・ハート ☆☆☆
15.3点 FG47.2% 3P39.3%
6.8リバウンド
高い完成度を誇り堅実な選択をするだけでなくリバウンドも取っているのが良いところ。サマーリーグでもMVPに選ばれましたが、使い方はエースではなくクレバーな役割の方が合っているでしょう。シュート力が高い現代的なタイプでプレータイムが伸びました。でも3☆はちょっとあげすぎかな。2.8くらいなのでMVPご祝儀。
クズマとハートの2人を手に入れたレイカーズは、2017ドラフト最大の勝者になりましたとさ。ちなみにロンゾのオールスター以降のフリースローは38%
もう1人のセカンドチームであるボグダノビッチは、シーズン前半は非常にワガママなプレーをしていましたが、何故かそれが許されるディバッツマジックの中で少しずつ悪い部分を減らしてきました。次第に増えていった3Pアテンプトはシュート能力の高さを活かすことになり、アシスト/ターンオーバー率が改善したのでした。
ボグダン・ボグダノビッチ ☆☆
12.4点 3.5アシスト 1.5ターンオーバー
より堅実性を高めたことでシュートが決まらなかったフォックスよりも評価されたと言えます。でも管理人の評価はフォックスの方が上です。理由はちょっとワガママなプレーを挟むことで個人の活躍が出来ていて、チームが機能しているかは微妙だから。
これはボグダノビッチというよりもキングスがチームとして改善すべき部分で、約束事を破った選手が活躍しやすい環境になっています。要するにプレーを読まれている。
ディロン・ブルックス ☆☆
15.2点
1☆にしていたブルックスはグリズリーズがタンクする中で数字を伸ばしてきたので、☆ひとつアップです。堅実派という感じは新シーズン以降も続くのでしょうね。ケガ人だらけでタンクし始めたチーム事情が価値を高めてくれました。超地味なので試合観ててもあまり気がつかないぜ!
主だったところはこの4人です。そして、主だたないからこそ面白いのもルーキー達であります。
◉実は活躍していたルーキー達
ルーキー達は「NBAに慣れること」で数字を改善させていきます。その中には「慣れてきたけどプレータイムは伸びない選手」も混じっており、新シーズンへの期待という言葉に置き換えられています。数字的に目立っていなくても、気になった選手もいるのでした。
マリック・モンク ☆☆
16分 9.7点
管理人お気に入りのモンクはやっぱりプレータイムをもらえず。しかし、その数字は短い中では結果を残していました。プレータイム換算すると得点でドノバン・ミッチェル以外をごぼう抜きします。
4月の5試合では25分の安定したプレータイムの中で20.4点 FG48%なのでした。新シーズンはエース扱いしておくれ。
アンテ・ジジッチ -
プレータイム換算すると得点でモンクを抜いたのがジジッチ。こちらはガベージタイムばかりなのであまり参考にはなりませんが、ポジションを取る上手さと堅実なゴール下を持っていました。スピード不足なのは認識しつつも、継続して起用して上げるべき存在です。まぁ新シーズンからでも十分。
なんとFG73%も決めています。レブロンからのパスを押し込むお仕事はジジッチにやらせるべきだった。
セディ・オスマン ☆
知らなかったけどルーキーだったのか。そう思うとよくやったよね。あまり触手は動かないけど、あのHCの下でルーキーとしてプレータイムを得られたのは頑張った証拠です。ただ、何を評価すべきかと言われると結構苦しいトータルタイプなので、サマーリーグのように自信を持ってプレーし続けられるかが勝負です。
ジャレット・アレン ☆☆
24分 9.4点 FG59.7%
6.9リバウンド 2.1ブロック
予想以上に伸びてきたのがネッツのアレン。マルカネンを吹き飛ばすハイパーダンクもみせて豊作ルーキーの中で唯一のビックマンとして食い込んできました。意外にもフリースローは78%決めており、3Pを打つこともあります。
走れて守れてシュートを決めるので、勝てるセンターになれそうな人材。
ダミアン・リー
タイラー・ドルシー
タンクしている以外は何をしているのか不明だったホークスはシーズン後半になって次々と若手を試し始めました。そんな中で登場した2人はともに平均10.7点と割と活躍します。下部リーグの選手でもチャンスを与えられれば、これくらいの結果を残すというわかりやすさを示してくれました。
前者はプレー以外で有名でウォーリアーズと2Way契約しましたとさ。☆はなしだよ。
ちなみにマブスのジョナサン・モントレーが16分で8.7点、FG53%、4.7リバウンドなんて素晴らしい数字を残しているけど、プレーしているのを観たことがないです。マブスの6番はデアンドレ・ジョーダンと入れ替わるようにクリッパーズに行きました。長い目で見たらジョーダンよりも残すべきだったかもね。
それにしてもクリッパーズのフロントはエグい。一体どうしてしまったのか。今の人材が5年前からフロントにいれば優勝できたかもしれない。
シドニアス・ソーンウェル ☆
そんなクリッパーズのソーンウェル。チームが抱えている選手が多かったので、安定したプレータイムを得るのは難しかったけど、何でも出来るところをみせました。ディフェンス、ドライブ、パス全てをしっかりとこなせるのは長くNBAで生き残れそうです。
ただ新シーズンもガードの人数が増え、どれだけプレータイムを得ることが出来るのか。
本当にクリッパーズは良い選手を増やしています。なおクリッパーズ特集の際にエバンス、CJウイリアムスと名前を書きませんでしたが、ソーンウェルに関しては書くべきだったと反省していますよ。
セミ・オジェレイ ☆
こちらは知名度では上回るセルティックスのディフェンダー。3Pがありインサイドへも飛びこむのでやっぱり息の長い選手になれそうです。お金を稼げるのは高いオフェンス力のある選手だけど、長く活躍できるのはディフェンスが良くてマルチなタイプだよね。
それは優勝するために必要なロールプレイヤー。アンテトクンポキラーになれるのか。
ロイス・オニール ☆
そして苦労して成り上がったのがジャズのオニール。前回は全くのノーマークでしたが、プレーオフのセカンドラウンドでスターターになっているのだから、NBAの世界でもわからないものです。
素晴らしいディフェンスというだけでなくハッスルプレーに加え、オフェンスでも積極的です。もう1ランク成長しそうな匂いのする25歳。ジャズが補強しなかったのはオニールの成長を信じているからのはずです。
◉質と量を兼ね備えたルーキー
再評価はこれくらいです。やっぱり豊作な年でしたが、シューター系がピストンズのケナード、純粋なセンターがネッツのジャレット・アレンくらいなのは面白い傾向です。そして今度のルーキー達はそんなタイプが混じっているよね。
他にも一杯いるから凄かったのが昨シーズン。
シャキール・ハリソン、イワンドゥ、コーネット、スターリン・ブラウン、ブレイクニー、ティロン・ウォレス、ベーコンなど地味な選手も多かったのが特徴でした。タンクするチームが多かった事も関係しています。
〇500分以上プレーしたルーキーの人数
17-18 48人
16-17 40人
15-16 38人
14-15 36人
13-14 27人
12-13 40人
質が高いことが注目されましたが、その影で量も多かったのが特徴です。500分というと1試合30分以上プレーしても17試合必要ですから、かなりプレータイムをもらえました。ちなみにルーキーという枠を外すと500分以上は353人です。
つまり昨シーズンのNBAでは「7人に1人がルーキー」だったことになります。
再びトップに目を移すと
ドノバン・ミッチェル
ベン・シモンズ
この2人の充実ぶりが偉大すぎました。ともに低迷が予想されたチームをプレーオフに導き、勝たせてしまうルーキーとはシーズン前からは想像もつかなかったものです。プレーオフの成績を比較してみましょう。もちろんテイタムも含めて。
ミッチェル 24.4P 5.9R 4.2A
シモンズ 16.3P 9.4R 7.7A
テイタム 18.5P 4.4R 2.5A
最後までエースとして獅子奮迅の大活躍だったミッチェルと比較すれば、止められたイメージのあったシモンズですが、やっぱりこうみると素晴らしい数字です。得点もしっかりと奪っており、全方面で存在感を発揮出来ました。
そして2人の偉大すぎるルーキーがいなければテイタムはもっと絶賛されていたでしょう。
ミッチェルとシモンズのFPが40を超えており、テイタムは31です。過去、これに近い数字を残せたルーキーを振り返ってみると
12-13 ハリソン・バーンズ 27
16.1P 6.4R
11-12 ケネス・ファリード 27
10.4P 10.0R
9-10 ブランドン・ジェニングス 32
18.7P 3.6A
8-9 デリック・ローズ 36
19.7P 6.3R 6.4A
この時のローズが7試合のみですが35.8と非常に高い貢献度を示しました。なお45分も出ているからタイムマシーンで遡ってクレームしよう。
シモンズ、ミッチェル>ローズ>テイタム
ルーキーシーズンとしては、これくらいのプレーオフだったのです。
ここ数年の不作はプレーオフでも現れていますが、それを一気に払拭するような歴史的大活躍のルーキー達でした。
◉新シーズンを予想しよう
それでは次のシーズンの予想でもしてみましょう。
ジェイソン・テイタム
まず苦しいのはテイタムです。なんせ既に高確率でシュートを決めており、それでいてヘイワードが戻ってきます。13.9点の平均得点は15点を超えれば十分で、18点を超えたら素晴らしいレベルになりそうな。課題はいくつかありコービー塾に入門もしているので、選手としては間違いなく伸びるでしょうが、スタッツはどうなのかね。
ベン・シモンズ
トリプルダブル12回→20回を予想しましょう。こちらはスタッツがあまり関係ない人というか、フリースローの確率を上げるくらいしかない様な完成度です。FG55%あるしね。平均を少しずつ上げるくらいかな。成長を感じるのが難しいかもしれません。だからトリプルダブルが指標です。
ドノバン・ミッチェル
得点20.5→24.5と4点アップを期待しましょう。そういえばジャズを2位と予想したことに対して「ミッチェルがMVPクラスの活躍しない限り無理だろう」と批判されていましたが、MVPクラスの活躍するかもよ。25点は軽くオーバーする能力だと思いますが、ジャズはそれを好まないよね。
あとプレータイムは抑えて下さい。ミッチェルの場合は大学1年次が控えだったから勤続疲労はない。
カイル・クズマ
1.8アシスト→3.0アシスト。この人も難しいね。テイタムほどではないけどシュート力をしっかりと発揮しており、それでいてアテンプトが増えるとは思えないのでした。だから代わりにアシストが伸びると予想しましょう。
まぁ個人的には20点超えてきてレブロンの次がクズマくらいで良いと思う。正直、他のチームに行ってエース扱いされればMIP受賞くらいあると思う。ハートを加えて、CJマカラムとトレードで。
ラウル・マルカネン
マルカネンもお気に入りさ。3P36.2%→38.5%で平均得点19.5で。ブルズの問題はタンクするかどうかなので、しないでプレータイムが33分を超えてくれば20点近くいくと思います。ただ、30分切ってくる可能性が否定できない。ホイバーグはそういうHCだしね。
得点よりも3Pの確率を出しているのは、ここもラヴィーンやパーカーがいるので、アテンプト数はわからないからです。確率をしっかりと上げるのが第1かな。
その他で期待したいのは、エースにして欲しいモンクもいますがホーネッツ編で書いたので、他に挙げていくと
ジョン・コリンズ
何故かコリンズを経由するとオフェンスが上手く行ったホークスなので、その度合いを高めて欲しい。しかし、サマーリーグを観ると得点が増えたくらいでした。ダメなのかな。
ジョナサン・アイザック
ケガばかりだったアイザックなのでプレーさえすれば、結果を残すでしょう。ただ高いFGとかは期待しちゃダメ。ディフェンスを頑張ろうぜ。
マーケル・フルツ
1年目が酷すぎただけ。ただその原因がイップスというのは、完璧すぎたシモンズが与えた悪影響なので本当にシクサーズにいて良いのかどうか。活躍してトレードでもする?
OGアヌノビー
オフェンスでの役割が非常に少なく、またボールハンドラーが多いチーム事情もそれを加速しました。3P37%決めておりオフェンスリバウンドも押し込めるので、もっと得点出来るはず。レナードが加わったことでウイングに求められる得点力も変化するはず。そこで結果を残したい。5.9点→10点は欲しい。
ルーク・ケナード
3P41.5%なのに7.6点は不憫。しかし、こちらもチーム事情があまり芳しくありません。ラプターズにシューターがCJマイルズしかいなかったように、自力で得点取りにいくことを求められると良さが減ります。
うーん、これだけ豊作だけど、誰もがルーキーシーズンにそれなりに結果を残したからMIP候補になりそうな選手が少ないですね。モンク、ハート、ジョシュ・ジャクソンの3人くらいかな。
余談
まとめて書くよりも気になった選手にスポット当てた方がファン的には喜んでもらえるかもしれないと、ちょっとブログの方針に関わる変更をしたくなってきたのでした。
フルツはこのままだとくすぶって終わってしまいそうな感じがします。シクサーズ出たほうがいいと思うのですが…
クリッパーズは流石ジェリーウェストという印象です。
シクサーズとしても売り時は間違えない方が良いと思います。市場価値が下がってから放出するのがシクサーズあるある。
市場価値の低い有望株をみつけてしまうのが、ジェリー・ウエストあるある。ディバッツとコービーのトレードとか!?ですし。
ジャズファンなのでオニールが登場して嬉しいです。昨シーズンのハイライトの一つは、2/12スパーズ戦最後の勝利を決めた素晴らしいDです。試合後スナイダーにバンバン胸を叩かれていて、POかのような熱さでした。その前からPTが伸びてきていましたが、あのDでHCの信頼を確実なものにした印象です。
Dが良くてハッスルプレイするのはジャズにとても合っていますね。身体能力が高く速攻からの派手なダンクもかっこいいです。3Pも伸びそうで、もう1ランク成長しそう、に同感。長い間チームになくてはならない選手になると思っています。
オニールはドラフトされると期待して盛大なドラフトパーティーをやっていたけど指名されず、海外で2年頑張ってNBA入りした苦労人。なので年齢が…笑。6月に25歳になったところです。
ジャズの記事楽しみにしています。管理人さんがミッチェル推しなのも嬉しいです。
年齢はクレイグと間違えていましたね。修正しておきます。
スナイダーはハードワークタイプが大好きなんですよね。細かい戦術設定しているのに、起用するのはハードワークと積極アタックの選手達。
シンデレラストーリーは一時期のジャズでは話題になりまくっていて、放送はオニール中心でしたしね。
ドノバン・ミッチェルは本当に凄い。あれはもうそろそろデュラントとの比較になってきそうです。
ローズの数字が伸びたのはBOSと延長ばっかり繰り返したシリーズだからでしょうね。36分換算が実態かと思います。
なるほど。オーバータイムまで行ってたんですね。セルティックスもそこそこオーバータイムありましたが。
すっごいニワカ意見
じゃあ誰か1人で良いからお前書けよ