ナゲッツは崖っぷちどころか神頼み状態に。苦しくなってきたのにグリズリーズにまで負けてしまったよ。
ウィザーズはホームコートアドバンテージ争い。ウォールはいつ戻ってくるのか。
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◉最近の両チーム
ナゲッツはスコアリングエースのゲーリー・ハリスが利出してかなり苦しくなりました。グリズリーズに負けたのはその初めの試合。それはそれは酷くって、フロアバランスもとれないし、誰もカットプレーをしないし、ハンドラーが減ってドライブも決まりませんでした。
ヨキッチという起点はあるし、フィニッシャーもいるけど、状況判断が足りていないようなナゲッツです。それがゲーリー・ハリスの存在感でした。
しかし、それ以前から問題が起きていました。ミルサップが戻ってきたことで、もう少し加えるとデバン・ハリス獲得からズレ始めました。ミルサップはデータ的には有効なのですが、攻守にバランスとろうとして逆にチームとしての勝ちパターンを失った感じ。攻め勝つのではなく時間と点差とディフェンスと。
マネジメント不足なのさ。ほんの一月前はプレーオフで勝ち進むと思わせるほどに、ものすごく強かったのになぁ。
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ウィザーズは逆に諦めるところは諦めた感じ。ビールが1人でやっている時間も割と長いです。
だからこそ個人対決を重要視している雰囲気があります。それは采配とかではなく選手個人の気持ちだろうな。気持ちとか言ってしまったよ。まぁ当たり前のことなのだけど、自分が強気でやらないと味方からボールもらえないぜ!みたいな状態。
だからウォールが戻ってきたらどうなるかと考えると何の問題もない気がしています。ただ、スターターよりもセカンドユニットに欲しいタイプ。それはセカンドユニットが苦しいと言うことでもあります。
安定して勝っているけど、その安定は強いチームに通じる気もしないので、やっぱりウォール待ちではあります。ミルサップで爆発力を失ったナゲッツに対し、ウォールに爆発力を持ってきて欲しいウィザーズ
そんなわけでこの試合で大切なのは、ナゲッツは攻め続けられるかということ。ウィザーズはナゲッツが効率よく攻めてきたときに対抗する爆発力があるかということ。ナゲッツが停滞したら目も当てられない。
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◉3Pのナゲッツ
開始からゴータットが積極的にいきます。確率はそんなに高くないけど、ディフェンスの悪いヨキッチということもあり、インサイドをついて行きます。しかし、そこからモリスにキックアウトしても3Pをエアボールしたり、ドライブ後のパスミスしたり。
出だしは悪くないけど、シュートの確率が悪すぎたウィザーズ
ナゲッツはミルサップがミドルをエアボールし、フローターもリングに届きません。あまり中を攻められないものの、よく動くマレーがフリーランニングからアウトサイドでフリーになり3Pを決めます。起点になるヨキッチ。
さらにチャンドラー、バートンも続き1Qで4本の3Pを決めます。
困ってきたウィザーズはビールが行きます。ドライブからのジャンプシュートを決めて、さらに3P。しかし、ドライブ&ワンだと思ったらマヒンミのオフェンスファールにジャマされたりと思うように得点出来ず1Qは16点に終わります。
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ヨキッチが面白いタイプなのは知られた話ですが、ここのマークをどうするかは悩みどころでもあります。アウトサイドまで決めてくるからPFにマークさせたいけど、そうするとパワーアタックしてきます。ビックマンをつけるとアウトサイドに出ますが、スピードはないので抜かれることはありません。
そのためウィザーズの選択はそのままゴータット。外から打たれるもののインサイドは許しませんでした。そしてインサイドにいるヨキッチに対して効果的に合わせるのはマレーくらい。ミルサップは外で眺めているだけ。
「自分に遠慮せずにヨキッチが積極的にプレーして欲しい」
そんなことを言ったらしいですが、そもそもヨキッチはパスしたいから動いて欲しいのに。
そんなヨキッチはディフェンスでもスピード不足なので速攻を食らいそうになるとファールで止めます。だからよくファールトラブルになるのに。
インサイドヘルプも遅くて問題なのでミルサップを使うのですが、ヨキッチ慣れしているのでミルサップだけでなくバートンのブロック、チャンドラーのヘルプなんかもあってそれなりに守っていたナゲッツでした。
多分、3Pにキックアウトされたら積みますが。
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◉ナゲッツの良いところ悪いところ
2Qになってプラムリーとクレイグで少し変わるナゲッツ。その理由はヨキッチとの連携でカットプレーと連動性が出てくるからです。1Qは中にいるヨキッチに合わせられなかったけど、ブラインドサイドを利用して飛び込むクレイグ。
ディフェンスでもクレイグは前からプレッシャーをかけて自分が生き残る道を追求しています。
しかしヨキッチとミルサップが交代すると途端に美しさが消えます。ここが不思議でミルサップからパスが出てこないのではなく、その前にマレーがやり過ぎたりコミニケーションミスしたり。このあたりもゲーリー・ハリス不在を感じさせます。マレーが持ちすぎてしまう問題。
それでも再びヨキッチが戻ると動き始めます。そして速攻から3Pを決めるマレーで13点差になります。
ウィザーズのセカンドユニットは相変わらず。ウーブレイとスコットがいるのにセッションズが自分でやろうとするからうまくいかない。マヒンミが拾ってくれて助かる形に。
何一つチームでやろうとしていないので、少しずつ停滞していきます。勿体なかったのはナゲッツも動きが出ていないから追いつくチャンスだったこと。しかし動きがないと言うことは個人の勝負も思い切りが悪いため止められやすくなります。
なんというか相手に付き合う悪いときのウィザーズ感満載です。
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スターターになってやっとボールが動き始め、ビールからサトランスキーのゴール下。ゴータットのスクリーンを利用してビールが3P。ビールのパスからモリスのミドルで点差を縮めます。ビール頼みなんだけど、ビールに合わせて動いている周囲という構図です。やっぱりもう1人ウォールが必要。
しかし最後はナゲッツがラッシュして終わります。オフェンスはほとんどヨキッチとマレーで構成しますが、チャンドラーやプラムリーのリバウンドをとるし。ラストプレーのバートンがプルアップ3Pを決めて12点差に戻して前半が終わります。
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どっちも良くない。退屈な前半でした。
2Qのクレイグとセッションズの比較は両チームを示している気がします。周囲に合わせることが頭の中を占めているクレイグはFG3/3。基本的にヨキッチに合わせてイージーシュートか3Pしか打ちません。
セッションズは周囲を使う事なんて知らない自分で切り崩すタイプ。でも新加入のセッションズに合わせるオフェンスはしないよね。でもパスを回すフレイジャーより起用されるのだから問題だよ。
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ナゲッツの問題はマレーが持ちすぎるところ。元々は球離れの良さが特徴だったのに得点するために持ちすぎます。まだプレーメイクのために持ちすぎるなら良かった。
でも見た目はそんな問題だけど、本質はゲーリー・ハリスの不在とミルサップが何しているのかわからない部分の気がします。普段は3人の関係性で崩すけど主役を1人欠いています。ならば5人で動いていけばそれでも問題ないけど、ミルサップは止まっているばかり。
一方でそれでも55点とれているのだから強いチームです。
○ジャマール・マレー
20点 3P4/9
しっかり決めていったけど前半だけで9本打つタイプではない。
○ポール・ミルサップ
2点 4アシスト
FG3本しか打っていません。4アシストしているし悪いわけではないけど何をするべきかは分からないね
ナゲッツのギリギリ感があるのでウィザーズが逆転しそうな前半でした。
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◉反撃するモリス
マレーがオフェンスリバウンドをとるけどパスを捌く先を見つけられず自分で打って外します。遅い周囲と早くシュートに持って行きたいマレー。しかしヨキッチが3Pを連発してむしろ点差は広がります。フックはリングに当てることも出来ない。
直ぐにウィザーズが返します。ポーターが3P連発。モリスもミドルを決めたので、なんというか前半のウォームアップを経て体が動くようになってきた感じ。
そこからミルサップを相手にしたモリスの爆発が始まります。ポストアップからのターンシュート、押し込んでのターンシュート、3Pとラッシュするとスクリーンからビールの3Pになります。何やっているのかミルサップ。
流れをつかんだホームのウィザーズはベンチからウーブレイも3Pを決め、ビールがさらに2本の3Pを決めて3Q残り1分で遂に逆転します。
前半決まらなかったモリスから始まり、エースで逆転するという理想的なウィザーズ。前半からこれが出来ないからイマイチなだけで強さはあります。
デバン・ハリスが2本の3Pで再度逆転します。2つの凡ミスしたウィザーズ。ナゲッツ2点リードで3Qが終わります。非常にわかりやすかった3Qでした。
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◉なんとなくオフェンス勝負
ナゲッツは再びマレー&ヨキッチで始めます。ヨキッチを使いながらもそこを囮にしたドライブを決めるチャンドラーとクレイグにより先手をとります。
ウィザーズは今度はウーブレイを使います。しかしスコットがブレーキ。意味がないようなウィザーズ。セカンドユニットを完全なベンチメンバーにしていますが、機能性がないのであまり意味はありません。だからウィールが欲しくなります。
ヨキッチをベンチに戻してもミルサップを使わないナゲッツ。ディフェンス問題があるけど、多分正解。そこでウィザーズはノーセンターにします。ここからは3Pを決めた方が勝つオフェンス勝負になりそうな雰囲気です。
モリスがミドルを決めるもバートンの3Pで残り6分ナゲッツ4点リード
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全体のトランジションが早くなったウィザーズ。オフェンスエントリーの時点でマッチアップミスを発生させ、ボールを回してサトランスキーの3Pで1点差にします。この辺ウォールは遅いのでそれは見えない問題になるかもね。
ポーターのフローターで逆転するウィザーズですが、直ぐにマレーの3Pで取り返します。この辺の取り返す早さがナゲッツという感じ。残り3分ですがミルサップは戻さず、でもデバン・ハリスは起用するみたいな。よくわからないよマイク・マローン。マレーとバートンがいるからコーナーでまっているだけ。だったらクレイグでよくないか?
残り1分半ナゲッツ2点リードからバートンの3Pで5点リードに変わります。
ちなみにウィザーズはゴータットを戻して、中を切り崩されてアウトサイドでフリーになったバートンという形です。ノーセンターで良かったと思うけど。
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ウーブレイの3Pをバートンが触ります。このとき細かくてナゲッツはマレーとヨキッチを下げてクレイグとプラムリーをいれて守り、オフェンスになるとタイムアウトで2人を戻しています。
バートンを追いかけるウーブレイを邪魔したレフリー。バランスを崩したウーブレイがバートンにファールしてフリースローで残り1分7点差となります。
ウーブレイがリバウンドを押し込みます。ファールゲーム気味にしますがフリースローを決められます。
モリスの3Pの後でチャンスが訪れます。プレッシャーディフェンスでデバン・ハリスがラインクロスの凡ミス。ここで決めれば1点差となる3Pをビールが放ちますが決まらず、フリースローで逃げ切ったナゲッツでした。
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◉ウォールのいないウィザーズ
これでウォール離脱後14勝10敗となりました。当初は連勝ではじまったものの、結局は戻ってしまったのでやはりウォール待ちです。冒頭のとおり特に欲しくなるのはセカンドユニット。プレーオフ考えたらビール&サトランスキーとウォール&ウーブレイという組み合わせで使っていくのが良い気がします。でもポジションは頑ななんだよね。
当初から言っていますが、もう1人SFかPFがいれば全く違うであろうウィザーズの戦い方。そこを補強すべきだったと思いますが、もう遅い。
この試合でも前半の悪い内容を後半に取り返すような個人の働きが目立ちました。しかしFG50%を超えるわけではないので、試合全体で見れば平均的になります。
足りないのは爆発力。相手のミスにつけこんでリードを奪うような形に出来ていません。
それはウォールがいたときも同じではありましたが、爆発力は明らかに違います。
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本日は最後にバートンで打ち勝つ方向性をとったといえるナゲッツ。でもやっていることは中途半端です。マレーを責めたくもなるけど、責めても可哀想な面も。
こちらも冒頭のとおり采配が悪いというか、ゲームに勝つための方法論が揺らいでいるような感じです。最後はミルサップを起用しなかったように、今のナゲッツは打ち勝つのが最善です。
しかし、出番のないライルズ。正直、ライルズを起用していればビックマンディフェンスを担当させられるのでメリットもあったはず。デバン・ハリスにしなければいけない理由は特にありませんでした。
そしてヨキッチとマレーのディフェンスを全く信用していないこともわかりました。それでいてデバン・ハリスでミスが出るのだから、本当に勝ててラッキーだったとしか言いようがありません。ウィザーズの火力不足。
○得点とFG
ヨキッチ 25点 FG10/21
マレー 25点 FG8/20
バートン 23点 FG5/12
ミルサップ 2点 FG1/4
ゲーリー・ハリスを補うならばライルズ使うべきだと思いますが、それよりもベテランのディフェンス優先しているマイク・マローンHCでした。ミルサップは1リバウンドのみ。
プレーオフは上が落ちてくるのを待つしかありません。だったら元に戻して打ち勝つことを徹底しながら、ディフェンスが必要な場面でミルサップを活用すれば良いと思うのですが、そこまで踏ん切りをつけられないのか。
スタッツ見てもそうだけどミルサップもう使うなよ…
おっしゃられてる通りいるだけで連動性が失われてしまう
ジャズが負けたからチャンスはあるのかな?
多分、本来的にはベテラン好きなHCなのだと思います。ヨキッチのディフェンスが怠惰だとしてベンチに下げる割には、オフェンスリバウンドに参加しないミルサップには寛容ですし。
シーズンのこの段階まで多くのオプションを作ってきたのに、活用してくれないんですよね。
フィットしないとはこういうことを言うんだろうなあとミルサップを見て思ってます
ハリスマレーヨキッチのトリオ中心のチームはあんなに魅力的なチームだったのに1人でこうなるとは不思議です
ミルサップがケガをする前、シーズン開幕直後も苦労していたので、こうなる事は予想の範囲内だったはずなんですけどね。
ミルサップは怪我で離脱したタイミングが悪すぎましたよねぇ。
開幕直後はあまり噛み合っているようには見えず、ここからどう折り合いをつけていくのかと思ったところで離脱。
ミルサップ不在の中でマレー、ハリス、ヨキッチを中心としたスタイルを確立しかけたところで、復帰してきたのはプレーオフ当落線上というギリギリというタイミング。
プレーシステム的な問題だけでなく精神的にも足並みが揃っていないのだろうなぁという印象です。
あとはHCの采配は去年からよく分かんないままですね。ファリード使わないんならとっとと放出すれば良かったのに。
HCはケガ人が出ていく中でもシステムを整え非常に上手く構成してきたところは評価出来るのに、選手が増えると采配のダメな部分を見せますよね。
ファリードが活躍していた時期もあったのに、今では謎の離脱ですからね。
非常にもったいない事をしています。
ミルサップは前のシカゴ戦でFG 90%近く決めて大活躍してましたし やはり良い選手ですよね。
ウィザーズからするとイヤは選手。
ウィザーズは、まあいつも同じパターンの負け試合。管理人さんの言う通りですね。
やはりウィザーズはウォール次第。彼のチームですから。
HC的には ゴータットとスミスがこれだけ昨シーズンと比べて酷くなるとは予想外だったでしょうね。
それにしてもこれだけ酷いのに
先発メンバー変えないHCって一体‥。
開幕当初もミルサップがいると良い時間と悪い時間が両極端になるんですよ。FG%高いのは良いけど、思い切りが悪くて全体のリズムと合わないんです。
ウィザーズはHCだけでなく、手を打てなかったフロントも問題なんですよね。みんな不調だけど誰を使えば良いのかという。
プレーオフ次第では大改革でしょうね。