メンフィス・ハッスルｖｓバックス

４Ｑ序盤はＧＧジャクソンのドライブを、ゾーンの真ん中にいるブルックのカバーがミスを誘発させていきます。前半のゾーンと違うのは、３Ｑにグリズリーズのペイントアタックが効いてからのブルック真ん中ゾーンなので同じように攻めてくるとブルックの思うつぼってことです。見事にブルックに潰されていくぜ。ただし、アルダマがドライブでブルックを引き出して、ゴール下のビンスにパスを通すとイージーだ。

３Ｐが決まらなかったこともあり苦しいグリズリーズでしたが、バックスも３Ｐがこなかったので逆転には至らず。でも戻ってきたヤニスアタックで２点差になり、さらにヤニスが３人の間を抜ける速攻からのダンクで試合は振出しに戻ります。

振り出しっていうか、グリズリーズからすると崖っぷちだよな。オールスターのスターターが２人いるチーム相手に善戦したけれど、試合終盤の勝負でこの２人を上回れるならＧリーグチームじゃないもんな。ってことで、ヤニスがレイアップを決めて逆転したところでタイムアウトのタイラー・ジェンキンス。大健闘の試合だけど、まだ策は残っているのかい？

このタイムアウトと前後して、グリズリーズのオフェンスはアルダマがプレーメイカー役になっていきました。ＰＧ陣がダメなので、落ち着いてディフェンスを見ながらボールを動かしているアルダマがキーマンになり、ＰＧの代わりにラマー・スティーブンスにヤニスのマークをさせる作戦です。ぶち抜かれまくっているけどさ。

お互いに逆サイドへの展開で３Ｐを決めます。さらにもう１つ決めたのはグリズリーズ。アルダマの展開からラマーのコーナー３Ｐがヒットすると、今度はアルダマが３Ｐとみせかけてのアリウープパスをザイアーに通し、ダンク＆ワン。残り２分で５点リードになります。お見事アルダマ。ＨＣの指示に答えたぜ。

ヤニスがファールドローで返すも、ラマーもゴール下で返すと、ビーズリーのコーナー３Ｐをアルダマがブロック。永久にヤニスにしておいた方がよかったのに、久しぶりのシュートチャンスに気持ちが先に出たようなビーズリー。ヤニス、ヤニス、ヤニスでやってて、周囲が稀に来たシュートチャンスで決めきるって難しいよね。だからといってブロックされるのは違うが。

今度はバックスが守り切ったように見えたショットクロックギリギリでルーズボールからムリヤリシュートを放ったビンス。これにファールしてしまうヤニス。ファールよりもルーズボールの反応で負けた感じだぜ。残り１分で７点差となり、ゲームオーバーでした。

バックスがオフェンスで勝ちまくっていたことを考えると、マズいのはビーズリーがブロックされたことなんだけど、この流れを生み出しているのは１ｏｎ１だらけになったリバース後のオフェンスにあるように見えた試合でした。どうにもならなかったヤニスのアタックを続ければ正解だったともいえるし、個人技ばかりをやめておけばビーズリーの判断はなかった気もする。

〇ヤニス
３５点
ＦＧ１５／１７
１２アシスト
１ターンオーバー
得失点差　△１４

フリースロー５／９を除けば、このスタッツに誰が文句を言えるんだい？
でも得失点差は△１４と悪かった。偶然の要素が大きい試合ではありましたが、内容的にはヤニスが止められないはずなのに、オフェンスは機能していませんでした。そしてヤニスがいることで守れない感は確実にあったぜ。カバーやローテが少ないんだ。

ＨＣ交代したからって勝率ってそんなに変わらないのが普通。変わるときは「前のＨＣには評価されていなかった選手が起用される」パターンくらいだ。で、バックスは逆の現象が起こっていて起用されていた選手が起用されなくなった。プラスしてエースの個人技が増えた。そしてヤニスは止められないのにチームは止まるという試合でした。

〇ＧＧジャクソン
２７点
ＦＧ１０／１７

話題のＧＧジャクソンはデカかった。「デカい」というのは２０６センチ、９５キロというサイズ以上にデカく感じたということ。最近は大きくても細身の選手が多くいるけれど、しっかりと手足が長くて、掌が大きいように見えたぜ。

ドラフト時もフィジカルの強さを感じたけど、身体が強いからかブレないので、相手よりも大きく見えるんだよね。あるいは本当に大きくなっていたりして。フィジカルに押し切れたうえで３Ｐ６／１０だ。このチャンスにブレークできるかどうか。