開幕からディフェンス崩壊のバックス。その理由はリラードだったり、ペインだったり、ビーズリーだったり、何より新HCグリフィンだったりと色々ですが、試合内容じゃなくてスタッツを見ていたのでメモしていきましょう。
ヤニスのレーティング
〇今シーズン オン/オフ
オフェンス 112.0/109.9
ディフェンス 110.5/123.1
レーティング差 1.5/△13.2
〇昨シーズン オン/オフ
オフェンス 116.4/108.6
ディフェンス 109.2/110.0
レーティング差 7.2/△1.4
この時点で既に興味深い。ヤニスがいないとディフェンスに困るってのは理解しやすいわけですが、昨シーズンと比較すると
昨シーズン ヤニスがいないとオフェンスが酷い
今シーズン ヤニスがいないとディフェンスが酷い
それにしても昨シーズンもヤニスがいない時間帯はトータルでマイナスだったのね。ヤニスがいない時間帯は、わかりやすくディフェンスのホリデーとオフェンスのリラードの差にもみえますが、実際にはリラードのオフェンスレーティングは106.6しかないのでスモールサンプルゆえの偶然の要素の方がデカいです。
じゃあ今シーズンと昨シーズンで「ヤニスがいない時間」のラインナップとディフェンスレーティングを見てみましょう。プレータイムが長いユニット順です。先に昨シーズンを見てみます。
〇昨シーズン
ホリデー、アレン、カナートン、ポーティス、ブルック
59分 106.1
ホリデー、ジャボン、アレン、ポーティス、ブルック
48分 93.4
ホリデー、ジャボン、カナートン、ポーティス、ブルック
33分 117.1
ジャボン、アレン、ミドルトン、ポーティス、ブルック
32分 98.6
ホリデー、アレン、ミドルトン、ポーティス、ブルック
30分 104.4
実は昨シーズンは欠場者が多くてローテーションが安定していませんでした。ヤニスのいない時間帯で最も長かったユニットでも59分のみだもんね。ただ、その中身はハッキリとしており、誰かが欠場していたら、誰で埋めるかが決まっていたような感じです。まず御覧の通り、
ヤニスがいない時はポーティスとブルックを並べるのが大前提
2人が欠場のこともあるので全てがこれではありませんが、プレータイム順で見ていくとどのユニットでも2人を出しているのでわかりやすい。ヤニス含めてツービッグが基本だしね。そして、この2人にホリデー、ジャボン・カーター、アレンのうち2人をチョイスし、カナートンORミドルトンです。(去年はミドルトンが69試合欠場)
続いて今シーズンを見てみると、見事にポーティスとブルックの2ビッグを避けていることがわかります。2ガード、2ウイング、1ビッグです。
〇今シーズン
リラード、ビーズリー、カナートン、クラウダー、ブルック
15分 150.0
ペイン、ボーチャンプ、カナートン、クラウダー、ポーティス
13分 151.9
リラード、ビーズリー、カナートン、クラウダー、ポーティス
11分 164.0
リラード、ビーズリー、ミドルトン、クラウダー、ブルック
8分 155.6
リラードとビーズリーを並べるのには辟易している人も多いでしょうが、その中身としてツービッグにしなかったことでの失敗も大きそうです。っていうかリラードとビーズリー並べるならば、せめてインサイドくらい止めて欲しいよね。
ホリデーがリラードになってディフェンス力が落ちるのは当然としても、実はそれだけではここまで崩壊しなかったように見えます。少なくともヤニスがコートにいれば「崩壊」ではないわけだしさ。自分たちから守れない方向に舵を切っているような状況です。
ブーデンホルツァーは決してあのディフェンスがしたかったのではなく、ロペスにはあれしか出来なかったみたいなのを聞いたことあります。
ブーデンホルツァー時代はポーティスをはじめとして他チームで微妙な選手も輝いてましたし、改めて彼は選手マネジメントの上手なコーチだったのだなと思っています。
他方、グリフィンは現状、やりたい形がよく分からず、不安しかありません。
もちろんブーデンホルツァーにも問題があり、ホリデー含めて脳筋よりだったので何かを変えなくてはいけなかったのは理解しますが。
今が産みの苦しみであることを信じています。
ホークスではホーフォードとミルサップでしたもんね。
ブルックの特性に合わせてのチョイスだったならば納得です。
ブレッドソーやアレンみたいな問題児を上手く活用していたし、一本鎗ってだけで優秀なHCでしたねぇ。
プレーオフで勝てないというだけならば、采配担当を連れてこれなかったのかなー