新人の王 パオロ・バンケロ

◎ジャンプシュート

インサイドのプレーメイカーというには、ポストムーブが少なかったものの、外でも中でも点を取りに行けるのはバンケロの魅力です。加えてファールドローが多く、サイズに対してスピードがあり、かつフィジカルに戦える特徴を活かせています。

〇アテンプト
2P 11.6
3P 4.0
FT 7.4

シューティングバランス的にはモラントに近く、他にはデュラントやイングラムなんかも3Pが少なくて2PとFTに寄っている点では似ています。意外な選手と似通っていますが、バンケロのFGはジャンプシュートが多いという点では納得する部分もあります。

〇FGアテンプト
ジャンプシュート 646(9.0)
うち3P     285(4.0)

レイアップ 365(5.1)
ダンク    61(0.8)

シーズン合計で1122アテンプトありましたが、半分以上がジャンプシュートでした。3Pを差し引いても、まだレイアップと同じくらいなので、メインの武器がジャンプシュートだったわけです。ちなみに2Pでも38%程度と確率は悪い。

ダンクは前回のジェイレン・ウィリアムスよりも少ないなど、やっぱりビッグマンっぽくはないし、カットプレーで綺麗にダンクってことも少ないです。ファールドローが多いので、レイアップやダンクに行った回数は、もっと多いのですが、ドライブやポストムーブからリングにアタックするのではなく、踏み切ってジャンプシュートこそがバンケロの特徴です。

ランニングシュート系が重要な中で、オールドスクールなジャンプシュートフィニッシュが多い

ちなみに、よりジャンプシュートが上手そうなフランツの方が539本と少なく、うち2Pは180本しか打っていません。バンケロの半分ってことで、いかにバンケロがジャンプシュートをフィニッシュに使っているかがわかります。完全に振り切れないからってのもある。

〇3P
キャッチ&3P 33.8%
プルアップ3P 26.2%

ジャンプシュートを打つのが好きなバンケロですが、成功率はあまりよくない。特に3Pについてはキャッチ&3Pも微妙ながら、1.8本うったプルアップ系統は極めて低確率に終わりました。好きなんだけど、上手くはないんだよね。

平均20点オーバーとスコアラーとしての能力を見せたルーキーシーズンでしたが、成功率については大きな問題がありました。得意なジャンプシュートは3Pだけでなく、2Pの確率も悪く、あまり効果的ではありませんでした。デュラントやイングラムのようなチョイスで点を取っていくにはシンプルにシュート力がないとさ。

マジックの新たなエースは明確に結果を残しましたが、課題も明確でそこそこ先が長いようにもみえます。

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