ファイナル’23 ゲーム5

◎王朝はくるのか

バトラーのいるウルブズとの実質的なプレーインで敗れてから5年。
優勝のチャンスがありながら疲弊したファーストラウンドとADの一撃に沈んだバブルから3年。

ヨキッチは2年連続MVPになったのに、マレーとMPJのケガによりプレーオフで勝ち抜くチャンスを得られなかった2シーズンを経て、やっと優勝したナゲッツ。これまでのチームにはない特徴を持ち、どんなチームが相手でも勝ってしまう強力なチームになりました。

まだまだ全盛期にはいったところの選手が多く、王朝の期待も高まりますが、結局のところ「健康」が全てのキーポイントです。それはナゲッツ以外にも言えることであり、今シーズンは最も充実した形でファイナルへと進めたのがナゲッツだったということ。

一方でケガ人だらけながら勝ち上がったヒート。そりゃあナゲッツとは差があるよ。2年前のファイナルもケガに泣いており、力の差はあれど、それを覆すにも健康が足りませんでした。「元気な方が強い」から「元気じゃなきゃ強くない」へとね。

このファイナルの面白さはお互いが相手の良さを消す事であり、同時に

自分たちの良さを消されても、異なる手段で勝利のチャンスを作れるナゲッツとヒート

それは両チームだけが持っていた特徴でした。ゲーム5もナゲッツは良い部分を消されながらディフェンスの奮闘と、MPJのリバウンド&得点でつなぎ、4Qに逆転されてもマレー&ヨキッチのツーメンゲームからしっかりと勝利を手に入れました。

悪いときでも強さを発揮できるのは重要なこと。ナゲッツはシンプルに強かったから忘れられそうですがヨキッチがファールトラブルの試合に勝ち切ったことがプレーオフを楽に進めた要因でもありました。ジリジリとした展開でも自分たちを忘れないこと。思えば5年前のナゲッツはオフェンスで打ち勝つチームだったのにさ。

プレーオフがメンタリティの勝負だとすれば、ヒートとナゲッツによるファイナルは必然でした。多彩さと強靭なメンタリティ。自滅するチームが目立ったプレーオフでしたが、まったく自滅しない両チームの白熱したファイナルでした。

ファイナル’23 ゲーム5” への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    ナゲッツ優勝おめでとう!滅茶苦茶強かった!
    ヨキッチ個人でもレベルが違ったのに、チームへの波及させ方が桁違いすぎて惚れ惚れしてました。
    過去のプレーオフと比べても最も圧倒的なチームだったのではないかと思ってます。
    個人的にはナゲッツオフェンスが行き詰まり、ヨキッチが1on1連打するしかない世界線(連打しても優勝しそうですが)が見たかったですが、ほとんど訪れませんでしたね!

    怪我しにくそうなプレースタイルなのもあり、至高ヨキッチを長く見れそうで楽しみです。

  2. いい記事いつもありがとうございます。華がないGame5がある意味ナゲッツとヒートらしい気がしました。違いはあれど、2014年のスパーズや、2004年のピストンズのようにチームカラーがよく出たナゲッツはいいチームだなと感じました。来シーズンはウェンバンヤマのリーグ入り、復帰するチャットホムグレンとポクがいるサンダー、ボルボルのいるマジックなど、スキルフルな7フッターのプレーヤーがリーグを面白くしてくれると思っています。引き続きブログのアップ楽しみにしてます。

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