チーム・アントマン

さて、今日はウルブズについて考えてみましょう。プレーオフに向けてラストスパートをかける時期になりましたが、チーム2番目の得点源であったディアンジェロを放出してコンリーを獲得したことで、わかりやすくチーム力は下がりました。

〇得点
ディアンジェロ 17.9点
コンリー    11.1点

〇チームの得点(レーティング)
トレード前 115.9(113.3)
トレード後 113.8(111.7)

スモールサンプルでしかないし、コンリー以外のところでカバーは出来ていますが、それでもオフェンス力が明確に落ちたことがわかります。そんなことまでして何がしたかったのかは、あまり見えないのが脳筋チームらしさなのですが、今回のトレードでハッキリしたことは

アンソニー・エドワーズにすべてを託すチームつくり

ということです。ディアンジェロがいなくなった分だけ多彩さを失ったウルブズですが、同時にアントマンに託すという「わかりやすさ」を手に入れました。サポート役として考えればコンリーの方が3Pの確率がよく、コーナー待機してスペースも作ってくれます。

たまにゴベアとのツーメンゲームもあるし、アントマンのためにスペースを作りつつ、時には違う形のオフェンスにもできるんだからわかりやすいよね。っていうか、そのまんまジャズ時代のドノバン・ミッチェルとの関係性なんだけどね。

ウルブズはアントマンのチームへと生まれ変わり、今シーズンのプレーオフを目指すことになったわけですが、そうなると「タウンズのトレードを・・・」派閥が登場します。随分と急な話じゃないか。

っていうか、これまでのウルブズはタウンズがいなければドアマットだったことを忘れすぎです。まずはこの点から思い出していきましょう。

◎偉大なるタウンズ

バトラーがいなくなってからタウンズもケガが増え、離脱時期が長くなりました。昨シーズンはタウンズがいると44勝30敗、いないと2勝6敗でした。その前はいても19勝31敗でしたが、いないと4勝18敗です。

昨シーズンのオフェンスレーティングは、いると116.9、いないと106.3でした。タウンズがいるとオフェンス力はエリートチームになるわけです。終盤は激よわだけどさ。

〇今シーズンのオフコート 113.1

しかし、今シーズンのウルブズはタウンズがいない状態でも113まで上げてきました。これはものすごくポジティブな話ですが、タウンズがいたらさらに上がることは間違いありません。でもゴベアがいるからっていう違う問題もあります。

いずれにしてもケガが多くなってしまったタウンズなので、もう1人のビッグマンを用意することでシーズンを安定して過ごすことには成功したといえます。リードとバンダービルドでよかった気がすることも間違いありませんが、昨シーズンがこんな感じなのと、ゴベアじゃなければフィンチが誰を起用したかわからないもんね。ちなみにゴベアのレーティングはこんな感じです。

〇ゴベア(オン/オフ)
オフェンス  109.1/115.1
ディフェンス 108.9/114.6

これをみるとゴベアがいるとオフェンスが停滞しているのは明らかな反面、「ゴベアがいなければタウンズ時代と同じような数字」でもあります。ならばタウンズ放出ってのも一手な気がしてきます。

オフェンス重視ならゴベアを使わず
ディフェンス重視ならゴベアを使う

そんな使い分けが可能になるわけだ。これがタウンズだと使わないという選択肢はないし、オン/オフが乖離しすぎていてチームの戦い方が不安定すぎるだろうし。

ってことで、タウンズの話は知らないけれど、層が厚くなったことで無事にタウンズ不在を乗り切ったうえで、アントマン時代へと突き進めそうにも見えます。残り試合でどこまでアントマン化できるのかな。

アントマン化とは何か ⇒

チーム・アントマン” への2件のフィードバック

  1. ディフェンスも頑張るし試合休まないですし、エドワーズは本当に気持ちいい選手ですね
    コービが生きていたらどんなに可愛がられたことか、、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA