ラス、ＬＡＬからＬＡＣへ

〇ペイント内得点　４３．７（２９位）
〇３Ｐの得点　　　３８．７（９位）

主力の欠場が長いチームなので一概にはいえないのですが、クリッパーズはペイント内での得点力不足に悩んでいるチームです。３Ｐは得意技ですが今シーズンはそこそこ。ウォールとウエストブルックの３Ｐに差を求めても仕方ないけど、「よりインサイド攻略したい」「キックアウトでイージー３Ｐを増やしたい」と考えるならば、そこそこ意味のあるウエストブルック獲得です。

〇コーナー３ＰＡ　８．４（１６位）
〇アシスト　　　２２．９（２５位）

「アシストが少ないのは１on１オフェンスだからだ」って気がするので、ウエストブルックで解決するとは思えませんが、少なくとも見た目上はアシストの少なさに困っており、１on１からボールを散らす能力を求めた可能性はあります。

コーナー３Ｐはそれなりですが、ここの本数を増やせるかどうかは１つの判断材料になりそうです。もっとも、この点もマンとバトゥーム以外はコーナーで待たねーじゃん、という違う問題もあるんだけどさ

〇ワイドオープン３ＰＡ　１３．６本（２８位）

そしてワイドオープン３Ｐの少なさが目立ちます。この数字は確実に上がりそうです。だってウエストブルックがワイドオープンにされるもん。

いずれにしてもレナード＆ポール・ジョージがもっとプレイメーカーとして展開してくれれば済む話なのですが、ケガも多いし、「ＰＧ補強して」とか言い出すし。ゴードンとボーンズを加えたところで、どう考えてもアシストが増えるとは思えず、それに比べるとウエストブルックの方がメリットありそうです。

〇スティール　６．８（２３位）
〇速攻　　　１２．２（２２位）

うーん、だんだんウエストブルックが欲しくなってきたね。ディフェンス力のある選手を揃えながらスティールが少なく、イージーな得点も少ない。ウォールがトランジションを作ってくれるのはクリッパーズにとってはありがたい状況に見えましたが、欠場が多くて忘れてきたな。

ウエストブルック本人の速攻での得点は１．８点にすぎませんが、レイカーズはチームとしてリーグ５位の速攻チームであり、クリッパーズはトランジションでの改善を目指し・・・ズバッツとモリスを並べてたり、違う問題の気もするなぁ。

〇セカンドチャンス　１１．５（２７位）

２WAYの限界に達したというモーゼス・ブラウンがいなくなると、さらに弱くなりそうなセカンドチャンス。もしも、ここをウエストブルックに頑張らせるならば、それはそれでファンキーですが、さすがにね。でもＰＧウエストブルックならば、コーナーからマンが飛び込みそうだな。

クリッパーズの弱点ですが、この弱点ってシュートが落ちる可能性が高いウエストブルックになったら、もっと弱点になってしまうのではないかな。もともと３Ｐの確率が高かったクリッパーズは「セカンドチャンスを重視しない」で済んでましたが、アダムスが欲しくなるウエストブルックで同じことが成立するのかな。

はい。まぁ、ざっと見ただけでも感じるのは、レナード＆ポール・ジョージとの相性とかを考えたときには、さほどメリットのなさそうなウエストブルックだけど

クリッパーズの弱点を考えると、ウエストブルックが欲しくなる

問題の本質がウォールにあったとは思えないし、ＰＧ交換としてのウエストブルックに大きな意味があるとは思えません。しかしポジション以上に「エネルギー源としてのウエストブルック」はクリッパーズに必要な要素になる可能性はありそうです。

フィジカルなアタックで相手をかき乱し、狭いところにパスを通し、ムチャクチャでもトランジションを増やし、ハードマークスティールを増やす。

・・・レナード＆ポール・ジョージの仕事な気もしますが、現時点で足りないならば上積みするしかない。ポール・ジョージとしても、なんとなく閉塞感を感じているから、かつての相棒をリクルートしたのかもしれません。

クリッパーズの困りごとは戦術よりもメンタルなのかな。そんなウエストブルックの獲得でした。