シクサーズは25勝24敗。ここまで順調にきているだけにプレーオフに進みたいところですが、後ろからピストンズが追いかけてきます。
ペイサーズは29勝24敗。好調だった1月に貯金を貯めましたが、周りも勝っているため7位。激しく順位が入れ替わるデッドヒートの渦中にいます。
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何度も言いますがシモンズ半端ないって!
ここの所は味方にシューターが減ったので得点に磨きがかかってきました。しかしペイサーズは機動力PF3人が強力なので、そう簡単にショートレンジから打たせないはず。
オラディポは素晴らしいオールスターに。
全員アタックチームなのに、強力なエース格もいるのだから強い。個人で止めるためにはシモンズがマークにつくのか。ピックに対するディフェンスが下手なシクサーズなので、その隙を突きたいですがドライブするとエンビートが待っています。
シモンズとオラディポ。どちらがチームに勢いを与えるのか?
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◉エンビートとターナー
エンビートは初めて連戦に出場するそうです。来季からマックス契約。そんなエンビートにファールしたターナー。さらにシモンズのドライブに崩されてリバウンドからもう1つファールし、早々にファールトラブルでベンチに。
それでも関係なく連携から得点していくペイサーズ。焦点を絞れていないシクサーズのディフェンス。軽快で自信があるペイサーズは次々に打っていき、落ちても必ずリバウンドに絡みます。早いのはゲームトータルでエンビートを苦しめるはずです。
シクサーズはシモンズの積極性が目立ちます。ペイサーズの早いヘルプに苦しめられるもアシストで周囲の得点を促します。コビントンやマッカナムの3Pも決まりこちらも好調に。
少しずつ差が出てきたのはエンビートが休むとセカンドチャンスが減ってくるシクサーズ。オフェンスリバウンドに強いかどうかだけではなく、シモンズにドライブされた時の警戒度も関係していそうです。
エンビートが戻ってもシモンズが休むとやっぱりセカンドチャンスが生まれません。
早々にターナーはベンチに戻ったけど、サボニスを始め反応の早いペイサーズが次第に上回り始め、ミドルやフローターがことごとく決まり、6点リードで1Qが終わります。
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◉意外なベテランの活躍
ペイサーズの早い展開が早くも効果を生み始めます。ついていけなくなってきたエンビート。全体のピックアップが遅れて個人で上回り始めます。
アル・ジェファーソンがポストアタックでエンビートから得点すれば、ゴール下で3人に囲まれても関係なく決めていきます。最後は速攻からランス・スティーブンソンの見事なアシストをサボニスがダンクで締めて13点差まで広がります。
それに抗おうとするのはマッカナムとトレバー・ブッカー。走り負けずにカウンターを決めればベイレスの2本の3Pを引き出します。3Pで一気に点差を縮めるのを懐かしく感じました。
とはいえ、またもアル・ジェファーソンがスピンムーブでエンビートをかわしたので、早い展開されるのは苦しそうなシクサーズです。特にシモンズがベンチだと苦しい。
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エンビートが下がってシモンズになると、ベイレスが3本目の3Pを決めます。サリッチも続いて4点差に。懐かしい。シモンズも周囲の好調さを感じたのかパッシングしていきます。ボールが回って戦術シモンズ感が突然消えたシクサーズ。
サリッチが3P、ポストアタックと決めていき、ペイサーズのシュートが落ちている間にコビントンの3Pで追いつきます。
自分達のシュートが決まっていること、そしてエンビート抜きで走れる選手で構成しているため、早い展開をされないシクサーズ。
どんどん合わなくなっていくペイサーズ。
しかし、戻ってきたエンビートに対してファールを警戒して守れないターナーを諦めてサボニスにスイッチすると、再び動き出そうとします。個人を守る能力はターナーの方が上ですが、サボニスの方がディフェンスでも動くので、コースを制限してくれるので、周囲のスティールから早い展開が生まれやすくなっています。そして走るサボニス。
一度はトラブル気味になり逆転されたペイサーズでしたが、残り2分から再びリズムを取り戻します。ヤングとサボニスのコンビが早さでエンビートに仕事をさせず、5点差に戻して前半が終わります。
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◯エンビートプレータイム中の得失点差
オンコート △16
オフコート +11
そんなわけでシクサーズからすると珍しくエンビートがいると負け始める展開に。ちなみにシモンズは△3なので2人に大きな差が。同時に出ている時間が少なめという事情がありました。
この手の数字は1つの試合、しかも前半だけならば大体は偶然に過ぎないのですが、この試合に関してはエンビートの有無と得失点差に関連性がありました。
それは単にエンビートが悪いというのは酷です。全体的にシクサーズには走らない選手が混じっています。それを嫌がってのトレバー・ブッカーなのでしょうし。
いつもはサリッチが空気を読まず早打ちして自滅するのがパターンですが、サリッチだけはついていけてしまう面白さもあります。
ディフェンスのシモンズはオラディポとマッチアップしてくれません。それも早い展開によりガードが多く使われている事情かな。
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ペイサーズからするといつも通り。気になるのはサボニスとアル・ジェファーソンが何も恐れずにインサイドを攻めていくけど、ターナーはエンビートを気にし過ぎな事。まぁターナーは相手関係なくいつもアウトサイドでシューターみたいに待つのですが。
ハーフコートになっても早い動きで合わせていくのは効果的だし、そこからミドルがフリーで打てているので、やっぱりインサイド3人の働きが重要になりそうです。
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◉ゆっくりとシクサーズ
ゴール下で空いたターナーにパスが通りますがヘルプにきたシモンズ相手に決められず、エンビートのジャンプシュートで後半が始まります。苦しいターナー。
オフェンスでのエンビートを恐れるかのようにパスを出しミスに繋げてしまうターナー。しかし相棒のヤングが逆サイドから飛んできてエンビートをブロックし、オフェンスでは引きつけまくってボグダノビッチの3Pをアシストします。
それでもこの時間はエンビート中心の組み立てでハーフコートゲームを展開し、守ってもシモンズによる早いヘルプで潰せたことで、ペイサーズに早い展開を許さなかったシクサーズ。
お互いのディフェンスにより拮抗した展開で3Q前半が過ぎていきます。それはシクサーズが望む内容です。
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少しずつ少しずつ点差を縮めたシクサーズが残り2分で追いつき、シモンズはベンチへ。
しかし、アル・ジェファーソンがエンビートからスティールし、速攻を最後はサボニスがフィニッシュします。
マッカナムから速攻が出ますが、サボニスがブッカーをブロックします。マッカナムとブッカーは早さに対抗するけど全体はペイサーズが上回るという前半同様の時間帯に。
ペイサーズがリードを取り戻しますが、ラストプレーでエンビートがミドルを決めてペイサーズ1点リードで3Qが終わります。
ペースを落とせたシクサーズはこのまま行きたいところ。
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◉ランス・スティーブンソンの時間
またもアル・ジェファーソンがエンビートからスティールして始まります。スティーブンソンが3Pを決めるとさらに走ろうとします。セカンドユニットの方が小さいのでその意識が強くなります。
高さでフックを決めるエンビートですが、ディフェンスリバウンドを確保すると前に走ったアル・ジェファーソンに置いていかれ、スティーブンソンからのパスをフリーで受けたジェファーソンがダンク。さらにスティーブンソンが3Pを決めて、4分で8点差まで広げます。
エンビートからシモンズに交代します。ポストアップから一度は外すもリバウンドを強引に決めるシモンズ。オフェンスリバウンドをとられても強引に奪い返しスティールします。
しかし、ゲームを支配しているのはランス・スティーブンソン。ヤングへのタッチダウンパスを決めイーグルのパフォーマンス。明日はスーパーボウル!
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サリッチのスローインをスティーブンソンがスティールし、ファールで止められたフリースローを決めて残り5分で10点差に。
さらにシクサーズの凡ミスからオラディポも速攻からのフリースロー。
シクサーズはシモンズとエンビートで攻めるわかりやすい時間になります。しかし、シモンズは独力で上回るのですが、課題のフリースローを落とします。
攻守でサボニスにしてやられるエンビート。個人の戦いでは完全にエンビートが上回るのですが、周囲に得点させるのが上手いサボニス。オラディポのミドル、そしてそのオラディポからスティーブンソンの3P
もうサボニスもスティーブンソンも出し続けるマクミラン。
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残り2分を切っても10点差を縮められないため、エンビートが引きつけてコビントンに3Pを打たせますが決まらず。もう得点よりも時間消費したいペイサーズが24票いっぱい使ってボールを回します。
最後に空いたジョセフが決められず、レディックの3Pもあり追いすがるシクサーズでしたが、コビントンがハイプレッシャーでコリソンから弾き出したルーズボールにサボニスが飛びつき、コリソンのイージーレイアップに繋げて残り27秒8点差に戻しました。
◯4Qのランス・スティーブンソン
12点 6リバウンド 3アシスト
チームのスターですらないスティーブンソンですが、度々自分の試合にしてしまう魔力をもった選手です。ダメな時は全くだけど、そんな日はベンチに下げられるだけなので、思い切ってプレーしています。
シーズン開幕当初はプレータイムの少なさに不満というかエネルギー消費不足みたいな雰囲気がありましたが、上手く役割を与えられた感じです。
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◉HCの勝利
戦術的な面は別として、試合中の選手交代などの柔軟性を評価していない両チームのHCなのですが、この試合ではハッキリと上回ったネイト・マクミラン。
◯マイルズ・ターナー
15分 FG0/5
0点 3リバウンド
◯ドマンタス・サボニス
32分 FG2/5
10点8リバウンド 6アシスト
◯アル・ジェファーソン
14分 FG4/6
9点 1リバウンド 2スティール
エンビートにビビっていたターナーよりもサボニスを重用しただけでなく、アル・ジェファーソンを優先する側面も見せました。
エンビートとの勝負を個人で制するというまさかのアル・ジェファーソンでリードを得て、最後のルーズボールまでサボニスの運動量でチームを優位に立たせました。
まぁ柔軟だったのは4Q最後にサボニスとスティーブンソンを使った部分だけで、その日のメンバーで固定ローテーションしているだけなのですが。
それにしてもターナーは酷い。前回は1人で3P決めまくる試合でしたが、相手が違うだけでここまで落ちるのか。好不調が激しいというよりもメンタルの問題も大きいのではないかと感じさせる対エンビートでした。
とはいえ、チームは強いよね。裏でヒートが負けたので勝率で追いつきました。「今季のペイサーズは注目だよ!」というのがシーズン前の管理人の意見でしたが、まさかこんなに強くなるとは予想外。
10人が戦えるチームの強さを感じさせられました。
ちなみにこの試合での得失点差の上位3人はスティーブンソン、サボニス、ジェファーソンです。それが勝負の4Qで稼ぐのだから想像出来ないでしょ!
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◯ジョエル・エンビート
24点 10リバウンド 7ターンオーバー
FG9/19
ターンオーバーは多いけど敗因だと強く責めるようなスタッツではないエンビート。とはいえ得失点差はチーム最低の△20点でした。
チームでFG38%ですが落としたので15本のオフェンスリバウンドを拾っています。シモンズが5本。高さの面では上回っていましたが、早さにしてやられたシクサーズ
これが今に始まった問題ではなく11月頃からの課題です。
初めに感じたのは18点リードをひっくり返され24点ビハインドになったウォーリアーズ戦。リードしまくってからもガンガン打ち続け疲れすぎて走れなくなっていました。
◯試合のペース
全体 95.8
エンビート 101.7
エンビート本人は早打ちしないので、エンビートがいる時間に走られた事になります。それはチーム全体でコントロールしていかないと厳しい問題です。
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◯ベン・シモンズ
10点 11リバウンド 6アシスト
いつも通りのシモンズではありますが、冒頭に触れたような得点面は現れず、ペイサーズの機動力ディフェンスに悩まされました。
こちらは出場中は+2点とペースを落として上回る事に成功していました。
ディフェンスの役割はペリメーターよりもヘルプがメインでしたが、それはコビントンと逆にした方が良さそうな雰囲気だったので、その辺の采配の柔軟性が欲しかったところです。サボニスにシモンズも面白かったかも。
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終わってみれば事前の予想通り早い展開でペイサーズが上回りましたが、その中身はまさかのアル・ジェファーソンだったり、ペースコントロールするシモンズだったりと意外な内容に。
そして負けた事で勝率5割になったシクサーズ。裏ではピストンズがヒートに勝って、5割まで後1勝となりました。激しくなるプレーオフ争い。
ペイサーズからするとヒートに追いつき順位争いが激化しましたが、プレーオフも安泰とはいえません。好調を維持するのは難しいですが、選手のパターンは豊富なのでHCの采配に求められる部分は大きそうです。