14-15 100.0
15-16 102.7
16-17 105.6
17-18 106.3
18-19 111.2
こうして最低ラインが引き上げられたことにより、平均得点は急激にあがっていきました。それまで殆ど変化してこなかったのに、毎シーズン劇的に向上していきました。
ところが、そんな変化は18-19シーズンになって更に爆発します。なんと一気に5点も増えたのです。一体何が起きたのか。
オフェンスリバウンド時のショットクロックが24秒リセットから14秒へ変更された
ということでルール改正です。もともと劇的に早くなっていた試合のペースは18ー19シーズンで一気に引き上げられました。
〇ペース
12-13 92.0
13-14 93.9
14-15 93.9
15-16 95.8
16-17 96.4
17-18 97.3
18-19 100.0
19-20 100.3
20-21 99.2
21-22 98.2
平均得点が110点を超えたのは1985ー86シーズン以来の事でした。っていうか、昔はそれくらい早かったわけで、84年ドラフトバークレーとかが「昔はさぁ」っていうのは実は怪しいんだよね。
110点は普通に目指すべき得点になった
18-19シーズンは20チームが110点を超えました。110点以下で5割を超えたのはペイサーズとマジックの2チームだけなので、勝利には110点は必要不可欠です。
面白いことに試合のペースが上がっただけでなく、オフェンスレーティングも向上したシーズンでもありました。
〇平均レーティング
12-13 105.8
13-14 106.6
14-15 105.6
15-16 106.4
16-17 108.8
17-18 108.6
18-19 110.4
19-20 110.6
20-21 112.3
21-22 112.0
こうしてみると、得点に比べてオフェンスレーティングの向上は少し遅く始まっています。例えば2008-09シーズンは108.3もあり、107くらいは珍しいスタッツではありませんでした。
前述の通り、下位チームでも100点を目指すようになっていたことを考えると、10年代前半はボトムアップによって全体が引き上げられた程度の向上にも思えます。
それに対して、108を超えた16-17シーズンから、さらに引き上げられて110を超えた18-19シーズンはより劇的な向上が観られたシーズンだったと言えます。
また、ここ2年は試合のペースは落ちているのに、レーティングは向上しているので、第一次ショックと第二次ショックには明確な差があるわけです。
「量(ペース)」がキーとなったオフェンス力の向上から
「質(効率性)」がキーとなったオフェンス力の向上への変化
トランジションとハーフコートでの3P活用オフェンスが増えてペースアップしていった流れから、3Pの効率性を重視する流れへとシフトしているわけです。
ここら辺は「ホーバスは5年古い」という理由でもありますね。
各チームは3Pを打つのは当然として、それがどうやったら効率アップに繋がるのか戦術的工夫を重ねるようになってきました。その前夜としてはダントーニロケッツの存在は見逃せなかったと思いますが「スプラッシュブラザーズがいなくても効率アップできる」というのが常識になっていったわけです。
しかも優勝したのはシューターのいないラプターズだったので、より面白い変化があったようにも思えます。翌年はディフェンスのレイカーズで、その次はヤニス無双。で、スプラッシュに帰ってきたんだ。
管理人さんは最近欧州サッカーは観られてますか?
何年か前はCL優勝のマドリーについて、少しだけ言及されてましたよね。
今季優勝のウォリアーズとマドリーは似通った点があるように思えました。
7GAME(はいかなかったけど)と90分トータルでのマネジメント、強烈に止めにはいかないけど防ぎにいく守備、決定力、トレンドとの逆行
また、あるフットボールジャーナリストが勝者のメンタリティという抽象的なものを逃げずに言語化したいと言っていましたが、管理人様にもうかがってみたいです。
もうサッカーは全く観てません。
勝者のメンタリティはメンタリティもあるけど、NBAならアジャスト力、柔軟性ですね
2Pの効率そんなに上がってたんですね…面白い変化でした。
アンストラクチャーの概念が完全に浸透した影響ですかね。2ポイントもゴール下とミドルの確率、本数がどのように変遷したかなども気になります。
バスケットの理想的なシュート条件が解明されてから、Noahなどに代表されるようなシュート分析ツールがアメリカで普及して、アウトサイドのシュート向上がやりやすくなりましたよね。その結果、距離が毎度微妙に変わるミドルより、基本ラインで同じ距離で打てる3Pのほうが、万人に向上しやすいって考えがアメリカで浸透しましたね。
外への警戒がものすごく強まった影響か、確かに最近のNBAの試合見てると、簡単なゴール下のシュートかダンクを見る場面は明らかに増えましたね。それが2Pの確率上昇につながったのでしょうか?
トランジションDFでも外への意識が強くて、えっ…って感じるようなゴール下フリー場面も多いですね。
次はどうバスケットが変わっていくのでしょうか、それが楽しみです。
DFに何かしらの革命が起こると面白いですね。
バスケットボールリファレンスはボックススコアで何でも計算するので、公式スタッツとはアドバンスドスタッツの数値が異なることが多々ありますよね。リファレンスのGlossaryページでPossを見ると近似計算でしかないですが、公式スタッツはプレイバイプレイを用いるのでキレイに整数だったりします。