4月ですね
ちょっと初めに個人的なことを話しておくと、いまいちヤル気がありません。単なる精神的疲労です。帰宅して試合を見る流れまではともかくゲームレポートってのが退屈になっています。
各チームそんなに書くことがなくなってきたというのが理由でして、今シーズンはゲームレポートといいつつ試合展開よりも特徴的な部分を書き出すようにしており、「特徴的な部分」がシーズン終盤になると減ってきたというか、見慣れ過ぎて気が付かないが正解かもしれません。
そろそろプレーオフのプレビューを書く時期なのですが、明日から2週間ほど通勤・通学の中にぶち込まれる生活が始まり、既に泣きそうです。というわけで、ゲームレポートはサボってプレビューにしたいけど、プレビューを書く気力すら沸かないかもしれません。
本日の主役はそんなプレーオフが怪しくなったホーネッツ。この試合のホーネッツは開始からケンバ、ビヨンボ、ベーコンと得点したところから悪夢みたいな内容になります。
エースが47点を奪いながら、他のスターターは合計6点です。そんなのあるのか。しかもこの6点のうち開始から3ゴールで4点を奪っているわけで、こんな悪夢が待っているとは夢にも思わないのでした。
ケンバはドノバン・ミッチェルをスピードだけで振り切ってのレイアップなど動きそのものは良いけど、ジャズのディフェンスにハマっていき、簡単には得点できない前半でした。
以前はバトゥームとトニー・パーカーの存在でケンバに得点を取らせるためのゲームメイクがあったのですが、いつのまにやら消えてなくなった。スターターのメンツをみてもわかる通り、当初のスターターがケンバとマービンしかいません。
オールスターのスターターになったように今シーズンのケンバは絶好調!
と、いうかケンバに得点を取らせるためにシステム構築していたけど、そのシステムがケガによって崩壊しているともいえます。
ボレゴのやりたいバスケのために必要なメンバーが集まらなかったとも捉えることが出来ますが、どんなメンバーであってもシーズン終盤になって抱える問題ではないので、育成に失敗したのか、それともシステムに無理があったのか。両方が混ざって失敗している感じです。
◉スマートジャズは3Pが問題
そんなホーネッツ相手なのでジャズは印象的には圧倒します。ドノバン・ミッチェルとルビオを中心にスペーシングして適切な選手にパスを出していくスマートオフェンス。最近はこんなスマートな方が珍しい気がするけど。
特にインサイドのゴベアーはイージーなシュートが増えていきます。パスの段階で勝負ありみたいな感じですが、ビッグマンを塞げないホーネッツのディフェンスも悪い。ルビオとのピックによってゴベアーvsケンバになったのに、パスを出せないくらいルビオに近寄るわけでもなく、ケンバも諦め気味にゴベアーを放置したりしてさ。
なお、クラウダーのパスは通らないので、2人(とイングルス)のパスが上手いというのも事実。このパスワークで崩すジャズですが、本日はコーバーがお休み。フェイバーズもいない。
そもそもジャズがコーバー獲得した理由は、スマートオフェンスしているのにあまりにも3Pが決まらないことでした。インサイドはゴベアーを上手に使って得点し、スマートにパスを回していくのですが、この試合はコーバー獲得前に戻っているくらい3Pが決まりません。
前半は5/16ですが、2本はドノバン・ミッチェルのプルアップ3Pなのでパッシングからの効率が非常に悪かったのでした。特にクラウダー含めたベンチメンバーが散々。
今シーズンもエクサムが離脱することとなり、突破力に欠けるベンチ陣。しかも3Pも決まらないって事でなんてこった。昨シーズンはプレーオフでルビオも離脱し、スーパーエースのワンマンチームに変身しましたが、どうも似たような匂いがしてきます。
気が早いことを言えばジャズはオフの補強でクラウダーをバージョンアップしないといけません。さすがにこんなに3P外しまくるのに打ちまくるんだから問題がありすぎ。だったらもう少しサイズがあって若くて伸びしろを感じられて日本からの集客が見込めるルーキーの方が良いと思うぜ。
◉久々にMKG
そうやってジャズのオフェンス側も課題があった前半は、スターターと違ってホーネッツのベンチメンバーはモンク&エルナンゴメスの見事な合わせプレーにラムの個人技で得点をとれていきます。ラムは前半だけで15点。
ルーキーのグラハムをPGとして起用するようになり、SG達に得点を取らせる形がベンチの方が出来てきましたが、さっぱり理解できないのがカミンスキーを起用する事。ド批判。
個人的にはオフェンス面も気に入らないのですが、そこはまぁ置いといて、課題が多すぎるディフェンスを考慮したときにラムを中心に得点がとれるのに、カミンスキーまで起用する意味が全く感じられません。
一時期、プレータイムを得るために移籍したいと報道されていただけにカミンスキー好きのフロントがゴリ押ししたんじゃないかと疑いたくなるくらいプレータイムが増えました。でも再契約するほどの意味はないのにね。
そしてMKGことマイケル・キッド・ギルクイストが登場すると、一気にディフェンスが機能し始めます。マービンとのコンビでノーセンターなのにゴベアーを守れてしまう不思議さ。それはつまりパスを出させないように守れていたってこと。
MKGはヘルプでスティールすれば、ルーズボールに必ず顔を出し、ボールを奪えないものの速攻になりそうな場面を未然に防いでいきました。久しぶりにみたMKGのスーパーな活躍っぷり。シーズン序盤は恒例行事だったのにね。
今シーズンのホーネッツはディフェンスレーティングが112.オフェンスは111あるのでまぁまぁですが(気が付いたら110ってのが「まぁまぁ」になってしまった)、ディフェンスがダメで浮上できませんでした。マジックと大違い。
しかし、MKGとパーカーは106.5と主力の中で一定の数字を残しています。2人のケガが痛かったのは事実ですが、オフェンスとディフェンスのバランス感覚が悪かったともいえます。なお2人はオフェンスレーティングが悪い。
この試合に話を戻すとMKGの登場でジャズのオフェンスが止まり、試合は接戦になったのですが、前半終盤になるとドノバン・ミッチェルが連続得点で突き放し、するとホーネッツは全体的にピックアップが遅くなり、3Pが決まらなかったし、速攻も6点のみだった割にはジャズが13点もリードすることとなりました。
ホーネッツに足りないのはディフェンス力だけど、シーズン終盤にきてピックに対してミスマッチが発生するときの対処法、ディフェンスの良い選手を効果的にローテに組み込めていない。なんていうシーズン前半みたいな課題が残っていたのでした。
◉ポポビッチなら退場
後半になると前半からジャズを苦しめていた問題が大きくなってきます。それはレフリーのコール問題。
ビヨンボとのハンドオフでケンバがボールを貰いに行くと、ビヨンボの腕がケンバの顔面に当たり痛がればルビオのファールに。ドライブでバランスを崩せばドノバン・ミッチェルのファールに。とにかくケンバがバランスを崩せば全てジャズのファールになります。
ケンバはサイズが小さいこともあって、ドライブしたときに相手に体を預けることでシュートスペースを生み出します。それはとっても上手いスキル。だけど、ケンバのステップ自体はかなり強引で難しいものが多く、ディフェンスが避けても、というか避けるほどにバランスを崩しやすくなります。
ポポビッチだったらとっくの昔に退場していたであろうレフリーのコールに、ケンバに対してフリーレーンになり始めたジャズ。触れられないからどうしようもない。
ただし、相変わらずザルディフェンスのホーネッツ。オフボールのスクリーンでゴール下のゴベアーがドフリーになる形が2回も登場します。何しているのか意味不明なディフェンスシステムは、個人の戦術能力が低いことも示しています。
ビヨンボとカミンスキーよりマービンの方がゴベアーを守れるんだから笑えない。カミンスキーはオフェンスでもエアボール連発なのですが。
守りにくくて困るジャズだけど、ケンバに密着してボールを渡さなければ、他の選手は勝手にミスしてくれるし、ディフェンスはザルだしで、パスを手でカットしたらキックボールのコールをしてくるレフリー以外に敵はいないってことで20点差になります。
◉ケンバではない反撃
本日は47点のケンバですが、3Q残り3分の時点、つまり残り15分になった時点で18点しか奪っていません。ここから29点を奪うことになります。頼りにならないチームメイト達。なお、ここまでチームの3Pは1/21とジャズよりも遥かに酷かった。
ただ、反撃に転じたのはモンク&エルナンゴメスのコンビから。ボレゴの罪は、このコンビを信じて伸ばそうとしなかったことだよね。エルナンゴメスのプレータイムをしっかりと作って伸ばしていれば、ゼラー離脱でここまで困らなかったんじゃないか。ビヨンボはひどいぞ。
そして例によってケンバが自分でコケるとジャズのファールに。レフリーは酷すぎるぞ。ここはユタなんだけど、リーグ全体でイーストを盛り上げようとしているのか。本日は他の4チームが全部負けたしな。
3Q残り3分から4Q序盤にかけて、反撃し始めたホーネッツはグラハム、モンク、MKG、エルナンゴメスにケンバかラムを混ぜていました。若手ばかり。
彼らはオフェンスで積極的に仕掛けるけど、しっかりとパスもするからケンバも生きてきます。それ以上にディフェンスがベテラン中心よりも遥かにしっかりしている。またもMKGのカバーリングが大きいのだけど、グラハムとモンクもスピードあるからカバーできるしね。
イングルスが3Pを立て続けに決めていくけど、クラウダーは全然決まらないしで、ルビオとミッチェルがベンチとはいえ、立派に対抗できているホーネッツの若手たち。でも、ディフェンス力への評価は低いのか、起用されにくかったんだよな。
さらにMKGが3Pを決めて11点差になります。この試合チームで2本目がMKGだもんな。一方で今度はラムがセフォローシャを連続でドフリーにしてしまい、連続3Pを決められます。酷いなこれ。
速攻を止めたグラハムだけど、後ろから追いかけてきたゴベアーのダンクにはなす術がなく、コーナーからオニールが3Pを決めて残り7分で再び17点差に。諦めたら試合終了です。それはシーズン終了みたいなものです。
◉諦めきれないけど
諦めを見せなかったのはエルナンゴメス。スティールからワンマン速攻に持っていき、ゴベアーがゴール下でボールを持つと抱え込んで打つ前にファール。ミッチェルのドライブに対してハードに守るとノーコールだし。
そしてケンバが3P連発します。手を出したら全てファールなので、手を出せないジャズ。vsゴベアーをハードに守るモンクとか、ルーズボールにダイブしまくるMKG。
ジャズはこの試合レイアップをミスりまくっていたミッチェルが、一番難しそうなダブルクラッチを決めるし、クラウダーをベンチにしてセフォローシャが3P決めるしと概ね順当に得点していくのですが、ファールで止められるゴベアーのフリースローが決まらず、ケンバをどうしようもなく、残り1分半で9点差になります。
それでも止めはドノバン・ミッチェルのプルアップ3P。ほぼ勝負がついていたとはいえ、しっかりと決めきったエース。そしてホーネッツの方はケンバのパスを受けたグラハムが3Pをエアボールしたこともあって、勝負ありなのでした。
◉足りないピースとダボ付きピース
後半は4本のイングルスと3本のセフォローシャの3Pに救われたようなジャズ。クラウダーよりもセフォローシャじゃね。コーバーよりも守れるしさ。
4位を狙いたいけどブレイザーズが落ちてくるかどうかっていうジャズ。とはいえ5位はキープしたいから全力で戦うんだろうな。プレーオフを元気に迎えられるかな。
本日はケンバ・・・以上にレフリーに困らされまくったことを除けば、概ね順調だったけど、ミッチェルはレイアップ外すし、クラウダーは3P決まらないしで「シュートを決めるだけ」に苦労もしています。
これが決まるから優勝も狙えたわけで、今シーズンは優勝するのはピースが2つ3つ足りない雰囲気になっています。ここをどうやって埋めるかは何も手立てがないような状態です。昨シーズンは優勝できそうだったのにケガに泣いた部分もあるんだよな。
ホーネッツは冒頭の内容を見るとケンバ頼みが・・・となりますが、試合の印象度では若手が頑張っており、むしろ何であんなスターターなのかと言われてしまいそう。
シーズンも大詰めを迎える中で、ローテにすら困っている感じになってきたホーネッツ。それは何故なのかってのが、非常に難しいからこれまた厄介。ピースが足りないことよりも、ダボついたピースで混乱しているって感じかな。
内容が良かったシーズン前半だっただけに、評価が難しいシーズンにもなりました。ジャズが次第に起用するメンバーを減らしているのに対して、増やすことになったホーネッツ。誰もが活躍していた形から、誰もがちょっとずつ物足りない形になっていったのでした。
> もう少しサイズがあって若くて伸びしろを感じられて日本からの集客が見込めるルーキーの方が良いと思うぜ。
ディフェンスできて伸び代あるルーキー…もしかしてYutaがUtahに、ってことですか?
そっちじゃないです。来年のルーキーの話です。
でも、そっちも先輩のカバナーが2wayだったので、あり得るとは思います。
お疲れ様です。
更新は無理せず、ボチボチで笑
西はあのチームがアホみたいに強いのでちょっと置いといて、
東のプレイオフ椅子取り合戦を楽しみたいなと。
がんばれNETS!
BOS時代はシューターとして開花しかけたクラウダーですけど、最近は鳴かず飛ばず。ただディフェンスは相変わらず良い気がするので、特にフェイバースが下がった時間帯にはまだまだ必要な気がします。
でも八村とれた方がハマりそうな気がするのも否めない… それにUTAのサラリーキャップも考えると、トレードの余地を感じますね。
ディフェンスは良いのですが、幾ら何でも積極的に打つのに決まらなすぎです。オニールがいるので、フェイバーズ役もこなせるトリバーやアミヌの方が貴重かと。
ドラフト1位のクレイソン・アレンが対キングス戦で活躍しましたね。ここに来ての新戦力の台頭はプレイオフに期待を持たせてくれます。楽しみになりました。
うーん、ケガがない限りは起用しないと思いますよ。来シーズンは働いてもらわないと。
実はルーキーはドノバン・ミッチェルしか当てていないんですよね。