そろそろキングスを観たかった。
◉インサイドの優位性
前のキャブス戦でフォックスは30点12アシストの大活躍。しかし連戦なので元気にプレー出来るかな。注目されているのはボグダノビッチ対決。同じ名前というだけで特に意味はないね。でもスターターになっているボグダノビッチinキングス。だからダメだって言うんだよ。3人のハンドラー並べてもあまり良いことはないし、ビエリッツァがカバー出来るとは思えない。だったらせめてバグリーをスターターにしろ。
キングスはさすがに勝率は落ちてきました。理由はいろいろだけど、序盤が出来すぎていただけだから、地に足をつけて頑張って下さいってだけなのですが、マブスもレイカーズも調子が良いから、そう簡単に引き下がったら面白くないね。
ペイサーズは予想通りの強さを発揮しているけど、シクサーズがバトラーで3勝ぐらい増やしちゃったから後れを取ることに。オラディポがいない中でどうするのってのが大きな課題。で、毎試合のように「ターナーはもっと頑張れよ」の繰り返しさ。それは本当にターナーが頑張ることと、チームとしてターナーに頑張らせろってことです。
だから本当に注目すべきはターナーvsコーリーステイン。アウトサイドに引き出してしまうのか、それともスピードで攪乱するのか。
スタートから飛びこんで行くフォックスとボグダノビッチ。よしわかりにくいから「ボクちゃん」ね。でも、そこからの有効な組み合わせがありません。せめてバグリー、というのはこんなところでインサイドで強くあわせられるから。ビエリッツァがダメなんじゃなく、高さがある方が強引にやれるってだけ。
しかし、ヒールドが3P3連発で救います。トランジションでもっていき、それが1回止められても密かにコーナーでフリーになり、ボールと逆サイドで動いているヒールドにより、リードするキングス。
ペイサーズはヤングの3Pから。前の試合も2本決めたらしいけど、ヤングが決まったら強いぞ。さらにタイリークがドライブレイアップに、「ボバン」のドライブからエクストラパスでコーナー3P。
快調だったけど、ビッグマン2人はインサイドでパスミス。負けている高さで苦戦します。ターナーはミドルもきまらず。ドライブしてブロックされます。注目のマッチアップはターナーの負けとなった序盤戦。
コーリーステインのアタックに対してファールするターナーで苦しい感じ。ヒールドがカッティングレイアップでシンプルに決めていって、さらにコーリーステインのミスをプットバック。ちなみにキングスはフォックスとボクちゃんを下げてフランク・メイソンとジャスティン。スターターに3ガード並べる意味あるの?
ターナーがロングミドルを決めると風向きが変化。コーリーステインをブロックしてキングスを止めるので、オフェンスも成功していきます。やっぱりキーマッチアップはインサイドだと思うんだよね。ターナーは弱気になりがちだし。
ペイサーズはここ6試合リバウンドで上回ると勝利、下回ると敗戦だってさ。
ベンチメンバーが増えてくるとそのリバウンドでターナーが目立ち始めます。でもシュートが決まらない。何度もフリーを作っては決まらないし、リバウンドからポストアタックのターナーも決まらないので交代。
キングスは相変わらずジャイルズじゃなくてクーファスなのね。イェーガーはボクちゃんのことは大好きだけど、基本的には若手たちが好きじゃないよね。ボクちゃんは2年目だけどユーロが長かっただけで、年齢的にはそんなに若くない。
バグリーからインサイドでポジション取ったボクちゃんへのパスも通り、フランク・メイソンはマグダーモットのミスに素早い反応で拾って速攻。
サボニスとの競り合いからバグリーがディフェンスリバウンドを自分のリングに押しこんでしまったのに、何故かサボニスのテンディングになるなど幸運もあり、バグリーのフックでリードを奪った1Qでした。31-24
まぁペイサーズのシュートが決まらなかったというくらいの1Qです。そんなに良いディフェンスはしていないキングス。リード出来るのってトランジションだけど、ジャイルズはベンチだし、3ガードにしたり1人だけにしたり、忙しいチームだけど、それで上手く行ったのだからよくわからん。
◉逆転出来ないペイサーズ
バグリーがジャンプシュートを決めたところでファールトラブルでベンチへ。フォックスは全然出てこない。いろんなプレーをサボニスに止められまくるのに、苦しくなって打つしかなかったボクちゃんの3Pが決まるなど強気なキングス。
決まらないペイサーズはヤングのゴール下でやっと得点するも、ガード陣がインサイドに飛びこんでくる形に対応出来ません。これってペイサーズがやりたかったカットプレーな気がするけど。12点差に。
再び出てきたコーリーステインだけど、サボニスが豪快なダンクにターンからのフックを決め、そしてディフェンスでもブロックショット。コーリーステインと戦っているのか、ターナーと戦っているのか。いつも通りのサボニスで点差を詰めてターナーと交代。
残り7分でやっと出てきたフォックス。ちょっとスピードに対抗出来ていないアーロン・ホリデー。こっちも交代。でも、またもヒールドの3P。
ジョセフがやっとミドルを決めると、さらに走り込んだコリソンへのアシスト。やられていたことをやり返した感じで、勝っているキングスの方がタイムアウトという展開
フォックスの完璧なパスからコーリーステインのダンク。さらにヒールドからも完璧なパスがでたけどレイアップミスのコーリーステイン。ターナーがトロイ・ウイリアムスをブロックしたカウンターでボバンが3P決めて3点差に縮めます。
トロイ・ウイリアムスはプットバックダンクで返しますが、ターナーもハイポストからのアタックで豪快にダンク。逆転の流れになるけど、その度にミスをするのはサディアス・ヤング。どうしたことか。
ボクちゃんがタイリークにスティールされ、その流れからボバンがミドルで遂に逆転するペイサーズ。それをレイアップで返すボクちゃん。タイリークがコーナーからパワーで押し込む1on1を挑んで&ワン。ミドルで返すフォックス。
最後はスピードのアイソレーションを選んで、コリソンを置き去りにしたフォックスだったけどシュートはミス。それが置き去りにされたコリソンの手元にきてしまったのでカウンターからブザービーターミドルでペイサーズが逆転して前半が終わるのでした。
前半のキングスで感じるのは、やっぱりフォックス、ヒールド、ボクちゃんが何とかする感じ。走るのが生命線のチームだけど、走れない時間帯に3人が何とかするってのが基本ラインです。だからこそ2ポジション3プレイヤーにすべきだと思うのに、時々1人にするんだよね。勿体ない。
しかも最後の場面はインサイドがトロイとクーファス。全然信用されていないジャイルズという構図が分かるのね。そういえばラビジエリって何してんの?
◉サボニスが欲しい
ボクちゃんからフォックスへの速攻で同点になるも、タイリークが密集の中でオフェンスリバウンドを押し込むという珍しいプレー。キングスはトランジションからコーリーステインが押し込むだけという場面を何回か作るけど、半分くらいしか決まらず、ターナーのパスアウトからコリソンの3Pになるペイサーズ。ちょっとだけ、本当にちょっとだけ勝っているターナー。しかし、タイリークの凡ミスからヒールドの速攻で逆転するキングス
タイムアウトからペイサーズはドフリーの3Pを作るもやっぱり決まらない。そしてトランジションオフェンスに移行するフォックス。フォックスはさらにコリソンのレイアップをブロックで叩き落とし、速攻になるそうなタイリークを驚異的なスピードで止め、コーナー3Pをエアボールし。
あまりにも上手く行かないので再度タイムアウトのペイサーズ。こないだも思ったけど、タイリークが周囲と合っていない問題。ベンチにすれば良いのにね。おそらく上手く行かない試合は最後にジョセフを登場させるから、先にタイリークなんだろうけど。案の定、3Qでベンチに下がるとその後は出番がなかった。ハレルのように酷使されるジョセフ。
でも上手く行かないペイサーズを尻目にスティールからフォックスとヒールドで速攻となり6点差。しかし、ヒールドの3Pは全然決まらなくなってきます。ここでターナーが3P。さらにサボニスからのハンドオフで2本目を、と思ったらターナーには渡さず、ハンドオフフェイクから裏に抜けたマクダーモットのダンクをアシストするサボニス。
サボニスはさらに密集の中をフックで決め、何故かコーリー・ステイン&クーファスのキングスインサイドを止め、ジョセフがスティールから速攻レイアップでペイサーズの3点リードに。ディフェンスからラッシュするのがペイサーズらしさ。
タイムアウトのキングスはまたもフォックスがシンプルにミドルで反撃。さらにフォックスはドライブでディフェンスを引きつけて、クーファスにフリーのフローターを打たせるも決められないクーファス。次のオフェンスではドライブしたフォックスの周辺を動いてしまいディフェンスに囲ませてしまうクーファス。クーファスを起用する理由はゼロに等しく感じるんだけど。
一方で鮮やかなシュートフェイクからフックを決めるサボニス。サボニスが欲しいであろうフォックスはベンチへ。ターナーが凡ミスでキングスボールになったと思った瞬間にコリソンが奪い返してくれたりして、ペイサーズが3点リードで3Qが終わります。
うーんターナーがしっかりしていれば、圧倒していたであろうペイサーズとみるか、クーファスがまるっきり役に立たないキングスとみるか。どっちともとれるよね。サボニスだって別にシュートを決めまくっているわけじゃなく、しっかりとスペーシングしながら、合わせに来てシュートを打ってくれていることと、さすがにゴール下は確実に決めるよってくらい。決められないクーファスと、難しくしてしまう打てないターナー。
◉スティール速攻命
ファーストプレーからボクちゃんのタフ3P、それもショットクロックあるのに選んで打ったキングス。もちろん決まらない。対して、サボニスのポストからマグダーモットのカットプレーで先手を取るペイサーズは更にトランジションからディフェンスが戻っているのにジョセフがレイアップ。マークがボクちゃんで、ブロックがクーファスだから楽勝みたいなレイアップ。
ボクちゃんはドライブからクーファスを狙わず、逆サイドのジャスティンにパスして3P。さらにドライブレイアップ。フランク・メイソンのドライブはホリデーが止めてジャンプボールにしますが、そのジャンプボールからフリーになったジャスティンが3P
ヤングのポストアップからゴール下も決まるも、ホリデーの突進が無謀なレイアップになり離せそうで離せないペイサーズ。
マグダーモットが3P。それに対しオフェンスが苦しくなりジャスティンがショットクロックなくなったのでタフ3Pを打つも、これが決まります。するとマグダーモットは簡単に3Pうって決める。しかし、ホリデーは強気に打って決まらないし、バグリーはサボニスのディフェンスに止められるし。
これで若手を嫌うHCもいるけど、マクミランはガマンして起用しています。一方でベテランだってサボニスには苦労している。サボニスがコーリーステイン相手にまたターンフックをねじ込んでキングスがタイムアウト。ほんと、オラディポいないとサボニスばかりが目立つ。がんばろうポール・ジョージ。
逆サイドへのパスを狙うバグリーだけどカットされてしまいます。バグリーも悪いけど、ポストにボールがはいると足が止まりお任せしてしまうのはキングスのオフェンスが本質的にそういうプレーって事なんだよね。
サボニスのオフェンスリバウンドからフリーになったジョセフは3Pを狙わず、緩いドライブから最後はヤングのゴール下&ワン。さらにジョセフのスティールから走りボバンからヤングでまたも&ワン。ディフェンスから速攻のペイサーズラッシュで12点差。さらにジョセフは3Pを打とうとしたビエリッツァからボールを奪い、奪った瞬間に走っているボバンへのパスでレイアップ。
奪うのも凄いけど、先頭に走っているボバンの反応も凄い。これって超重要なことで、あくまでも守り切ってから走るのがペイサーズ。でも前を走れているのは切り替えの速度が全く違うから。ちなみに、この前の速攻ではボールを奪ったジョセフはパスを出したときにはエンドラインにいたんだけど、猛ダッシュでホリデーを抜いて速攻のリバウンドに参加しようとしました。若手よりもベテランじゃなくて、スターよりも献身性。
苦しくなってきたキングスは頼みのフォックスのミドルが決まらず、ディフェンスに移行する途中でコーリーステインがヤングに肩タックル。酷すぎる。残り4分14点差は可能性がないとは言い難く、勝てるチームになるにはまだまだって感じ。コーリーステインを将来設計に残すのかな。残すんだろうな。バグリーがルーキー契約終わるこるにはキャップオーバーで他のチームに持って行かれたりしないだろうか。
それでもヒールドが久々の3Pで反撃。さらにフォックスはドライブでファールを引き出します。ペイサーズは何故か未だにホリデーを出しているのだけど、不要な気が。
残り3分でスターターからタイリーク→ジョセフというユニットに戻して逃げ切りを測るペイサーズ。そうはさせまいとプレッシャーディフェンスをするけど、それがファールになる甘いキングス。10点差なので奪えなくても守り切ればチャンスもあるのだけど、インサイドにドライブしてきたジョセフに対して、アウトサイドのターナーを捨てないコーリーステインでイージーレイアップされるとか、追い上げるには戦略性が足りない。
というわけでターナーがブロックにミドルとクロージングで仕事をして逃げ切ったのでした。残り1分で登場したヨギ・ファレルに歓声が送られるインディアナでした。ファレルはインディアナ大出身
◉やりたいことの差
レイカーズとキングスの差はレブロンがいるかいないかなので、そんなに気にすることはない。レブロンがいない代わりにフォックス、ヒールド、ボグダノビッチで何とかしていこうという気持ちがあるわけだし、それは前向きに捉えよう。
しかし、この3人が中心ならば、やっぱり2ポジション3プレイヤーで、常に2人が出るようなローテーションにした方がよいよね。もちろん時に1人にしてフランク・メイソンにプレータイムを与えることはOKだよ。
3ガードにしたときにジャスティン+コーリーステインにしたり、クーファス+コーリーステインにしたりと組み合わせが悪いキングス。バグリーをもっと、と思ったけど9分で6ファールして退場していた。いつの間に。
そんな緊急事態にもプレータイムを貰えないジャイルズと、SF不足でも出番の来ないマクレモアといい、やっぱりイェーガーの起用法は観ていて疲れてしまう。キングスは未来を見据えるチームと言うだけでなく、若手たちで走ることで勝率をあげていたチーム。だけど、そんなに信頼して貰えないんだ。
やっぱりどんなバスケをしたいのかが揺れているのだろうね。ペイサーズのディフェンスに封じられたとはいっても、そこが中途半端だった。3ガードはディフェンス面が厳しい事だけじゃなく、同時に3人が出ていると1人1人の仕事量が減ってしまい効果的じゃなくなっているのでした。それって「こういうバスケをする」という大前提があれば出てこない選択肢だと思うのでした。
シャンパートの離脱で3ガードを選んだだけなのだろうけど、そこにあるのはベンチメンバーを信用していない事情なのでした。
ペイサーズは普通だね。やっぱりオラディポがいないからといってターナーに負荷をかけるようなことはしません。ポストアップは有効だというのをヤングとサボニスが証明したけど、それはターナーが選ばなかったとも。
うーん、特に書く事がないな。ミスも結構あったけど、ディフェンスでチャンスを掴んでからのラッシュ力はお見事でした。そこにあるのは単に守れるって事ではなく、全体が次のプレーへの対応の早さをもっていること。パスアウトされたときに追いかける選手がいて、追いかけたときにインサイドはブロックアウト出来るようにポジション取ってというベーシックな繰り返し。そこにスティールすると走り出す速さも加わるわけです。
やりたいことはしっかり出来ているのがペイサーズ。全員で守って、全員でしっかりと次のプレーに反応していこうぜ。オフェンスの質自体はサボニスがいなければ高くない。サボニスがいたら途端に高まるのは相手からすると嫌な感じだけど、まぁ個人技ってことだ。
試合を通してペイサーズの時間がきたのは3Q後半と4Q前半の2回くらい。それが一気にラッシュになって、10点くらいの点差にするのはお見事。これに苦しいときのオラディポ個人技が加われば、ってことですが、その分をターナーさんも頑張って下さい。オラディポ離脱後も5割キープ出来るようになってきたペイサーズでした。
ここ数試合もずっとインサイド陣の起用法とメンバー構成は謎でした。
勝てているのが不思議なくらの酷さです。
勝てているので難しいですが・・・イェーガーを解雇して元ブルズのホイバーグにならないかなぁ。
WCSを軸にトレードで噂のオットーポーターを獲得できないかなぁ。
クリスマスを前に願い事が増えるばかりです。
やっぱり数試合の迷走なんですね。イェーガーが何を気にしてバグリーのファールトラブルでもジャイルズが出てこないのか、理解が難しくって。
目の前の勝利優先といわれても、あんまり説得力ないですしね。
キングスにホイバーグか。確かにビエリッツァいるし、ガードも3人いるし、面白いかもしれません。