2018/10/07 プレシーズン 渡邊雄太2戦目

 

初めはキャブスを観ようと思ったのですが、ラブとコーバーが欠場なのでグリズリーズvsペイサーズに変更。しかし、こちらもペイサーズが主力をほぼ休ませてきたので、気がついたら寝ていました。サボニスが圧倒的で、だけどシュートが全く決まらないで17点、14リバウンド。タイリーク・エバンスがオラディポの代役としては突破力がないから、ちょっと形が難しくなっている事までは確認しましたが、ベンチメンバーが増えると退屈で・・・

目を覚ましたのは「ワタナビ-」という実況の声が聞こえたところ。1番初めのブロックしたシーンです。やっと持ち味を発揮出来たブロックは試合中に何度か出てきたグリズリーズディフェンスの難しい部分でした。今回は特に書く事もないのですが、大活躍したのだから書き残しておこうの回です。

毎試合のように「ドラフト外のルーキー」が活躍していますが、そんな1人になったのでした。

 

◉インサイドのディフェンス

21分の出場で3リバウンド、1ブロックでした。スティール0になっていますが、それはないだろう。

このブロックシーンですが相手がボールを貰った瞬間に、リングまでディフェンスが誰もいませんでした。しかし、渡邊+1人が確実に寄ってくる位置にいるので、ベースラインジャンパーを選択し、それを見事にブロックしました。

頻繁に「インサイドも機動力」と書きますが、これが非常にわかりやすい例になっていて、ペイント内でフリーでボールを持っても「追いかけてブロック」というのが定常化されています。それは戦術の中に含まれているので、何回か同じシーンが出ていました。その点で渡邊はPFとして追いかける能力があります。良い部分。

 

一方で3リバウンドは寂しい数字。試合を観ていても「リバウンドとれないなー」と思っていましたが、ゴール下でしっかりとスクリーンアウトして、自分の所にボールが落ちてきて掴みかけたけど、後ろから反応とパワーでもぎ取られるシーンがありました。リバウンド1つとるのも楽じゃない。

機動力はあるし、スクリーンアウトなんかもしっかり出来ていますが、止めきるだけのフィジカルやそれを補うほどの身体能力はないので、PFで起用されるのは大変そうです。

 

◉シューティング

前の試合でフリーの3Pを連続で落とし、この試合でもフリーのミドルを外し、苦しそうな渡邊でしたが、起死回生の同点クラッチ3Pを沈めてしまいました。さらに延長ではハンドオフからフリースローラインあたりでジャンプシュートを決めます。しっかりとパスフェイクを交えてディフェンスの動きをみてから打っており、見た目よりも難しいはずです。

普段NBAばかり観ていて見慣れていますが、それでも渡邊雄太がプレーしているだけで新たな発見というか、レベルの違いを感じることが多く出てきます。上の写真の2枚目が同点3Pですが、206センチの渡邊がかなり跳んで3Pを打っていることがわかります。しかし、それでもディフェンスのプレッシャーもかなりあるので、これをかわして打つって1本1本が大変。

それにしても簡単な3P外したのに、1番難しいのを決めてしまいました。バンクだからどこまで狙ったのかは不明。

 

サマーリーグでもコーナー3Pが安定していなかったので、どうにも苦手なのかもしれません。ちなみにホリデー兄弟は右コーナーだけ大の苦手。そんな事も出てきてしまいがち。

なお、もうひとつレベルの違いを感じさせてくれたのは、そのホリデー兄弟の4番目(1人は姉)でした。ペイサーズのドラフト1巡目は、主力を欠いたこのメンバーだと圧倒的なスピードをみせ、アウトサイドシュートもまるでプレッシャーがないかのように決めてきます。だからといって判断力の部分で優れているわけではないのだけど、チームの主役になる選手って素材が違います。

渡邊雄太はあくまでもロールプレイヤー。クラッチ3Pは見事だったけど、コーナー3Pをしっかり沈めることの方が重要です。

 

◉グリット&グラインド

グリズリーズというチームに貢献するという点ではむしろ他の得点の方が大切でした。

スティールから速攻でレイアップ

ルーズボールを奪って速攻ダンク

トランジションから個人技でレイアップ

ドラフト2巡目のジャボン・カーターがPGとしてゲームを組み立てることが出来ず、というかベンチメンバーはブルックスの個人技とジェイレン・ジャクソンに頼るくらいしかオフェンスが構築できていないグリズリーズでしたが、集めたのは「ディフェンスの良い」選手なのだから、

渡邊雄太と2ウェイ契約を結んだグリズリーズが目指す『Grit and Grind 2.0』

 

コンリーがいないとオフェンスになっていないチームにおいて、ディフェンスから早い展開に持ち込めることは重要です。守るだけでは勝てない。その点ではPFポジションだけど、トランジションオフェンスに切り替えられる選手を積極的に活用したい時期も出てくるはず。超微妙な言い方。

スティールからだけでなくルーズボールやリバウンドから得点が生まれることでディフェンスの良さは際立ってきます。単に守れるだけだとちょっと苦しい。昨シーズンのペイサーズはまさにそんな感じで、オフェンスパターンは少ないけど、とにかくディフェンスでボールを奪うと雪崩れ込むように得点をとってしまうので、試合終盤になると怒濤のラッシュをみせて勝率をあげました。

そういえばペイサーズも渡邊のワークアウトを実施したチームの1つ。ポジションはどこであれ、求めたことはそんなものかもしれません。

 

日本の報道陣の方も現地に行く中で、非常に良い画がとれたことでしょう。サマーリーグでもあそこまで活躍すると思わなかったし、ましてやプレシーズンとはいえクラッチシュートまで決めるとは。持ち味のディフェンスから速攻での得点も増やして、驚きの連続でした。

 

2018/10/07 プレシーズン 渡邊雄太2戦目” への14件のフィードバック

  1. 身体能力は難しそうですが、フィジカルはトレーニングで限界まで強化して、PFとして生き残って欲しいですね。走れて守れる、はある程度証明できるので、あとは3Pを決められるかリバウンドを取れるかすれば、いつか本契約できるかな。
    何とかプレシーズン最終戦でも出場できるくらいアピールできれば……難しいだろうけど

    1. 大学時代に精力的に取り組んできての現状ですから、簡単にはフィジカルも上がらないでしょうが、揉まれて慣れるしかないですね。ガード扱いしてくれるチームも少なそうなので、フィジカル強化は長く生き残るためにも必要です。

      グリズリーズは内容的にもロスター枠的にも苦しそう。カスピやカイル・アンダーソンあたりがケガをしない限りは45日までで区切られそうです。

  2. 多分日本のバスケファンが歴史上最も涙した日じゃないですかね…
    ちょっと感動的でした。

    熊さんとこはオフェンスシステムが未構築すぎて、自分で打開できない渡邊には厳しい環境だなと思ってましたが、チャンスを貰えるという意味ではありなのかも…

    サマーリーグでの運の良さといい、プレシーズン初戦のダメダメさからの今日の大逆転といい、かなり「もってる」選手だと思うんで、何とか少ないチャンスをものにして欲しいです。

    1. ペイサーズのメンバー的にもこれくらいのレベルなら活躍出来るって感じでした。とはいえ、そこでラストショットが巡ってくるのは確かに持ってますよね。

      残りの試合では、もう少しオールラウンドに守れる持ち味を発揮できる役割が巡ってくると良いのですが。

  3. 同点スリーはブロック警戒して高めの軌道で打ったらボードに当たったんじゃないですかね。。何にせよ結果が欲しいので良かったかと。延長のプルアップジャンパーが安定してやれるなら、かなり使われそうですね。

    サマーリーグでもそうですが、コーチ陣から役割を立場以上にもらえる事が多いので、キャラ的にもいい奴なのかもしれませんねw

    1. なんか愛されてますよね。
      ダンク決めた時なんか本人よりもジェイレン・ジャクソンの方が喜んでいたような。

  4. チーム内の立場上、レギュラーメンバーとプレーする時間がないですね。
    システム内でどのくらいプレー出来るのか見てみたいですがまだ厳しそうですね。
    プレシーズンとはいえ、NBAでダンクを決めてさらにクラッチ3Pを決める日本人を見れる時が来たとは・・・3Pを決めた時は思わず叫んでしまいました(笑)正直、オーストリア戦とイラン戦に勝った時よりうれしかったです。
    今日のようなプレーを安定的に出来るようになればロスター入りも期待できそうです。

    1. グリズリーズは渡邊に限らず、スターターとベンチを分けた使い方をしていて、シーズンに向けて大丈夫なのか疑問です。
      ジャマイカル・グリーンの役割は難しいので、ガソルやチャンドラー・パーソンズになるのでしょうが、それって今とは全く違うわけで。
      チームとして何考えているのかは、いまいちわかんないです。

      今日は相手も弱かったので、インパクトのあるプレーが出来たことは良かったです。

  5. 祝 ワタナビ活躍!

    嬉しいですね。
    ぜひ次に続いて欲しい。

    45日でカットされた場合は。怪我人が続いた別チームへの移籍もありますか?

    1. カットされると他のチームに移籍は自由です。ただ45日で自動的に契約が切れるわけではなかったような。2WAYはそのチームに縛られるので下部リーグで出場する必要があるかもしれません。NBAに同行できないだけかも。

  6. 雄太もいいけどこの試合はセルデンでしょう。
    昨年レナードと同様の怪我で苦しんだ彼だが動けていた。
    合格判断が下ったのか早々に試合からは退きましたね。

    1. セルデンはこの試合に限らず良い働きをしていますね。
      セルデンよりもマーシャル・ブルックスじゃないですか?

  7. セルデンよりもマーシャル・ブルックス、確かにそうなんですけどこの試合は低調だったので。
    前日大活躍からの連戦の影響かとは思いますが。

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