気になったチームを挙げていきます。
ドラフトは意外と無風で終わりました。昨年はバトラーのトレードという衝撃がありましたが、現在のロスターに関係するトレードは発生せず、各チームが必要なルーキーを手に入れた構図です。気になったチームを評価してみましょう。
なお、本当の評価は3年くらい経たないとわからないよ。だから「この選手は素晴らしい」みたいな話は省きましょう。一般的な評価と戦略思考の中で評価するだけです。
アンケート結果はこちら
ドラフトの勝者はどのチーム?
センターとウイングを手に入れたサンズ
独自の選手を集めたホークス
トレードアップでドンチッチのマブス
ポーターが落ちてきたナゲッツ
— whynot! (@whynot_jp) June 22, 2018
評価A.アトランタ・ホークス
トレ・ヤング
ケビン・ハンター
オマリ・スペルマン
アンケートでは不人気だったホークスですが、非常に面白い指名をしてきました。HC交代の影響が色濃く出ている気がします。
現状のホークスは再建モードといっても「核となる選手」が誰もいない状況です。何者にも染められていないのがホークス。3つの1巡目指名権があったとはいえ、どんなに優秀な選手を獲得しても、まだしばらくは再建段階に過ぎません。
そこで初めの一手となったドラフトでヤング&ハンターというガードコンビにスーパーシューターの2人を指名し、さらにヴィラノバのビックマンを指名したのですから、「ウォーリアーズ路線を目指す」という明確な意思表示をみせました。
これはチーム作りに置いて非常に重要なことです。フロントを含めてチーム一体となって、必要なスキルを共有化し、コンセプトにあった選手を獲得していくことを示しています。
しかも、ヤングについては「チームの中心にはヤングを据える」と決めておきながら、3位でドンチッチを指名し、将来の指名権まで手に入れる強かさを発揮しました。
1年で劇的に勝てるチームに変わるのは難しいかも知れません。しかし、ホークスが今後5年間どんなスタイルで戦うのかは明確になりました。まずはスーパースコアラーにしてアシスト力も備えるトレ・ヤングの新人王が初めの目標です。最有力候補!
なお、シュルーダーは残しても問題ないと思います。どちらにしても2人でバックコートが成り立つわけではなく、ドライブに強いPGもバリエーションとして有用です。
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評価S フェニックス・サンズ
デアンドレ・エイトン
ミカル・ブリッジス
1位指名権をもっていたこと、そこにブリッジスをトレードで得たこと。まぁS評価というのは大げさですが、だからといって、これ以上何を求めれば良いというのか。
【ハンドラー】ブッカー、ジョシュ君
【ウイング】ブリッジス、ウォーレン、クリス、ベンダー
【ビック】エイトン
この他にもペイトンやらレンやらもいますが、十分に核となるユニットを作れたサンズ。あとはココスコフの手腕とチームに正しい規律さえもたらせば、劇的に変化する可能性があります。
プレーオフに出るのは難しいですが、注目に値するチームになってきたサンズ。チームのバランスがすごく良いので躍進を期待したくなります。まぁでもディフェンスは・・・。
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評価A デンバー・ナゲッツ
マイケル・ポーター
単なるラッキーに過ぎないナゲッツ。特に何もしていないし、そもそも他のチームが避けたわけなのでポーターが素晴らしいなんて口が裂けても言えません。ただ、1年前はドラフト1位の候補でもあった選手を14位のチームが指名できたのだからA評価です。
そもそもナゲッツはヤングコアが出来ており、ロールプレイヤーを獲得できれば十分だったはずのドラフトで、まさかのスター候補を手に入れたわけです。博打感が強かったとしても、仮に失敗に終わったとしても何一つ悔やむ必要はありません。
サラリーキャップが苦しく、ファリードの引取先を探しているようなナゲッツですが、上手くいけば安いサラリーでバートンクラスの得点力を確保出来るわけです。
大学1年間をケガで過ごしたポーターは未だ完治していないと言われており、フルでプレー出来るのかも不透明です。そんなポーターにとっても、ナゲッツならばチームの浮沈を握ることもなく、コンディションと相談しながら、自分を取り戻す時間があります。
両者にとって良い巡り合わせになることを期待しています。そして2巡目でちゃっかりケンタッキーのSFを手に入れているのもグッド。
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評価A ダラス・マーベリックス
ルカ・ドンチッチ
マブスのオーナーであるマーク・キューバンはドラフトロッタリーに参加するのは今年限りと言っています。その見立てが正しいかどうかは別にして、このチャンスをしっかりとものにする事を強く意識し、5位指名権からドンチッチを手に入れたのだから、大成功だったと言えます。
デニス・スミスとドンチッチのコンビがどれだけ機能するかは不明です。しかし、間違いが無いのはこのドラフトで最高のプレーメイカーを手に入れたことです。チームのコアを固めるという意味ではビックマンよりもドンチッチを優先した戦略は理解出来ます。
ドンチッチが当たるかどうかではなく、勝負所と見極めて実行に移したマブスは戦略の成功が大きいのでした。
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高く評価したいのは、この4つのチームでした。しかし、気になったチームは他にもあります。
〇ホーネッツ
ドラフト前にハワードを放出し、単年のキャップスペースを構築したホーネッツ。これまでにないクレバーで現実的なやり方でした。なお、ハワードはバイアウトらしいので「だったらうちでバイアウトしてくれ」と言いたくなったかもしれません。
ドラフトでは11位で指名しておきながら12位のマイルズ・ブリッジスとトレードを実行し、指名権を手に入れる巧みさ。クリッパーズが2人続けて指名するから当てられたという感じです。
そもそもホーネッツの悩みはウイングの迫力不足だったにも関わらず、全く解決しない状況が続いていました。せっかく手に入れたモンクも孤軍奮闘するのが役割になってしまい、宝の持ち腐れでした。
チームの柱であるケンバを残し、そのほか不良債権みたいな中途半端な選手達を抱えながらも、モンク、グラハム、ブリッジス、エルナンゴメスと若手のラインを揃えることにも成功し始めました。本来は多くの選手を入れ替えたいところでしょうが、それが出来ず現場維持であったとしても、上手く若手を揃え始めたと言えます。
オールドスタイルのバスケから違う方向性へ進もうとする中で、堅実なディールをまとめ始めているホーネッツです。
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〇レイカーズ
レイカーズが指名した選手はシュート力があり、それでいてセレクションするタイプです。つまりはクズマとハートに続く路線で選手を選んでいます。こちらも自分達の方向性を重要視しているということです。
レブロンやレナードの加入が噂されていますが、強力なプレーメイカーを手に入れたときに必要になるのは、堅実なロールプレイヤーです。そこに判断力があり、シュートが上手いタイプを揃えることは、オフェンス面での優位性が生まれやすくなります。
ドラフトで重要なのはスターの卵を見つけ出すことですが、チームに必要なピースを確実に集めていく戦略もまた重要です。FAでスーパースターを狙いやすいからこそ出来る戦略ですが、ペリンカが描く未来図はわかりやすいものになっていきそうです。後はコービーを復帰させるだけ?
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〇ネッツ
個人的に好きなだけ。
ただ、方向性は明確になっていて、しっかりとシュートのあるウイングを集めていくのは、そろそろチーム作りも未来を向き始めた証拠です。そんな中に渡邊雄太も含まれるのかどうか。
〇バックス
今日、ミルウォーキーの大学に通っている友人のレオにあったら、ダンテ・ディヴィンチェンゾの試合を観に行ったらしく「とにかくヤバかった」と言っていました。個人的にタイムリーだっただけ。
〇セルティックス
セルティックスはおそらく裏で動いたけど指名権のアップに失敗したのだと思います。ところが自前の27位になってロバート・ウイリアムスが残っていました。機動力のあるビックマンが必要なチーム事情で適切な選手をゲット出来たと言えます。
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気になったのはこれくらいでした。
「モックドラフトが当たりまくっている」と話題になりましたが、それだけ無風で各チームが順番に指名していったという感じのドラフトになりました。
結局はスカウト陣の眼力とコーチ陣の育成力が問われたドラフトとなりそうです。
それにしても動かない大物達という状況は続きます。ここからが本番戦のオフシーズンです。
シュルーダーのプライムタイムは金の卵たちを温めてるうちに過ぎそうですね。プレーオフで中心選手として戦いたいという気持ちをガンガン発信してはいますけど。
でも他のスター選手に「お前は違う」みたいな発言もされてますしね。
シュルーダータイプのガードは、もっと圧倒的じゃないと苦しい存在になってきそうです。
今シーズンのシュルーダーはコントロールすることを学ばされていたので、それが活きれば若手と同居しつつトレードで強いチームに行けるかと。
ダメなら結局はプレーオフチームには相応しくない選手という評価になりそうです。
スパーズファンとしてはバックス勝ちですよ。
みんなディヴィチェンゾ期待だったのに1個前でかっさらわれたんで。
まあモックだともっと高かったロニー君とれたのでよしとしましょう
3が打ててドライブにいけるガッツあるタイプのSGは求めてたものなんで。
もうミルズSGなんてみなくて済むのかと思うと
ミルズは苦しかった・・・。ここ数年はドラフトでガードを獲っていますが、上手くいっていないですよね。
マレーは良くなったとは言えシューターではないわけで、積極的に打って育ってきた選手との相性が悪いのかと考えています。
いずれにしてもここで何とかしたいポジションですね。