激戦を制したロケッツ。その代償がクリス・ポールの離脱。何人ローテにするのか。
〇ロケッツの課題
ロケッツの代役はいつも通りゴードン。まさか6人ローテじゃないよね。
そんなメンバーなので、しっかり守れてウォーリアーズのミスを誘っていくものの、同じく守られてしまいどちらも得点出来ないスタートです。フリーを作ってもカバー&カバーの速度で守っているので、ベンチメンバーを起用しにくい理由も理解出来ます。
ロケッツはゴードンが3P連発とドライブで得点し、アリーザの3Pが決まった所でウォーリアーズがタイムアウト。何が凄いって全く決まらない展開だったのに、4分半で13点なので一気に精算して普通のペースにしたことです。とはいえ、ここからがロケッツの課題です。
とりあえずジェラルドしか出てこないよ。ハーデンのステップバックも決まらないよ。そして残り5分切ってバーアムーテが準備するのでした。
〇ウォーリアーズの事情
ウォーリアーズはドレイモンドとルーニーがフリーで持てる場面が多く出ますが、だからといってゴール下への進入を許してくれるわけではありません。スプラッシュブラザーズを空けたくない事情の中で一瞬空いて打ったトンプソンがミドルが決まらなかったので、デュラント頼みになっていきます。
デュラントの高さは変わらず有効ですが、アリーザは出来るだけ持たせない方向性なので、そんなに簡単な話ではありませんでした。デュラントよりはマークが緩いカリーのミドルが決まって少しだけ落ち着きます。ディフェンスからのカウンターでカリーのレイアップと3Pが決まったので6分たったところで同点に追いつきます。
ベルが出てくるとオフェンスリバウンドこそとるものの怪しいプレーを連発しますが、重要なのは「連発」していることです。普通はそんなにボールを持たないのに、全体のプレッシャーが強いので持たされていきます。ここにイグダラを置けないのが苦しいわけですが、それだとオフェンスリバウンドは生まれないし、ベルという選択肢が間違っているかは結構難しいです。少なくともマギーよりは正しい。
こうなってくるからスターターが40分以上になるんだよね。
〇ベンチメンバーの差
バーアムーテがいてもフリーにしなかったウォーリアーズ。普通にハーデンとアリーザが決めていきます。これまでの流れだとバーアムーテをドフリーにしそうなのですが、課題だった7人目の選手起用で成功していくロケッツ。なお、ジェラルドはフリーのバーアムーテにパスするふりしてドライブしました。
ちなみにバーアムーテは意外にもディフェンス面もカリーに振り回されています。その代わり運動量がある。試合勘は苦しいけどコンディションは良いのかも。
オフェンスで合わせるけど決められない。でもリバウンドを拾いジェラルドの3Pに繋げたバーアムーテ。こういう部分から少しずつ戻して上げないとね。ハーデンのスティールからタッカーの3Pが決まり点差は二桁になります。
ウォーリアーズはデュラントがフリースローで返します。何故かクックを重用した第5戦と違いヤングが出てきます。謎。そしてこのシリーズでは珍しいウエストとルーニーの同時起用です。ベンチメンバー+デュラントに。課題のディフェンスですが、今度はハーデンが何故かロング3Pを打ち助かるのだけど、これが決まります。
なんていうか、守れるわけないメンバーにしたけどロケッツがシュートを外してくれて助かった第5戦から、問答無用に決められた第6戦の1Qになりました。オフェンスは問題なかったけど、守れなかった。守れなかったというかシュート決められたというか。
最後はハーデンの3Pにヤングが飛び込んで3ショットになりました。シュートでリングに飛んでいったボールではなくハーデンとヤングを最後まで観ていたレフリーは偉かった。
1Qはバーアムーテで失敗しなかったロケッツと、ベンチメンバーで失敗したウォーリアーズという形で39-22でロケッツリードになりました。ディフェンスの戦いから変化してしまったのはスティーブ・カーの油断だよね。
とはいえ、ハーデンが全く休んでないよ。だからまぁクリス・ポール不在を考えたら、そこまで大きな差ではない。
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〇シリーズの展開が違う
トンプソンの3Pでスタートします。どうやらロケッツは7人ローテで行く様子。問題はハーデンがいない時間のハンドル問題です。そこまで信用してはいけないし、疲弊させてはいけないゴードン。
トラベリングやオフェンスファール、バックパスで潰してしまうロケッツ。しかし、ハーデンがスティールから速攻に。まだ出ているのかよ。
バーアムーテのコミュニケーションミスやカリーの突破で点差が縮まっていきます。リビングストンもフリーになってダンク。腕を叩かれてもノーファールにされたハーデンは、カペラへのパス判断も間違える形に。ちょっとシリーズここまでの展開と違いが出ています。
ウォーリアーズは展開を早めようとします。そこでトンプソンの3Pが決まり、一桁になります。走られると苦しいのはロケッツなのでプッシュしたいところですが、そうなるとこちらもベンチメンバーが使えない問題だからな。どっちも苦しいのはお互いのオフェンスが強力すぎるからだし、難しいシリーズです。
リビングストンのミドル、アリーザのドライブと普通だけど、あまり観なかったプレーが出るようになっていきます。
〇ウォーリアーズの流れ
ハーデンのドライブをデュラントがブロックして、そのままレイアップに。
カリーのコミュニケーションミスでダブルチームにこられたハーデンは慌てずにアリーザに通しレイアップ。
ポイントになるのはロケッツのオフェンスvsウォーリアーズのディフェンスというのはわかりやすい構図です。ここを止めるシーンが増えてきてウォーリアーズペースになっていきます。レフリーもホームに甘いし。全くコールしてもらえなければトンプソンに引っ張られたアリーザの方がコールされます。流れがきたウォーリアーズは会場の盛り上がりと共に積極的なディフェンスをしていきます。
しかし、前に出すぎたカリーのディフェンス。
ハーデンのドライブ&ワン、3Pファールで点差が縮まりながらも対抗していくロケッツ。ここで簡単に引いたらイーストの内弁慶シリーズと同じです。問題はバーアムーテが出てこないことかな。6人ローテはダメだよ。
〇引いたら負ける
トンプソンのアイソレーションからミドル、ゴードンの3P。カペラがオフェンスリバウンドだけど、すぐにヘルドボールにするドレイモンド。相変わらずやりあう両チーム。いいよね。フリーにはならない中で決めなきゃいけない流れであり、ハードワーク出来なければおいて行かれる流れ。
これでクリス・ポールとイグダラいないのだから。
ラストプレーはデュラントvsカペラでカペラが止め、カウンターのゴードンのドライブをデュラントが止めて、61-51のロケッツ10点リードで終わります。ケガ人考えたら、かなり頑張ったロケッツだけど、これで互角くらいの感じです。
問題は6人ローテの部分ですが、ウォーリアーズ側も4人を外しがたくなっているので、それが大問題というわけでもない感じ。お互いのファールの方が問題かもしれません。
結局の所、苦しいからといって引いた方が不利になります。
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〇苦しむロケッツ
またもトンプソンの3Pで始まり、バックコートから加速したデュラントを止められずダンクで5点差になると、さらにトンプソンが3Pをヒットし一気に2点差になるのでした。ウォーリアーズのラッシュ力!というか、この試合は殆どデュラント&トンプソンです。
カリーの3Pも決まって後半13-0のランで逆転するウォーリアーズ。そして全くコールしてもらえないロケッツ。なのでダンクするハーデン。
ミスが増えウォーリアーズの倍の16ターンオーバーのロケッツ。なのでステップバック3Pを打つハーデン。
クリス・ポール不在が響きますが、それを1人でカバーしているハーデン。
良い流れだったウォーリアーズですが、前半もこの流れを止めたカリーで勢いが止まります。必要ないであろうタフな3Pを打てば、ベルに難しいパスを出します。細かいけど不必要なプレーの間にジェラルドの3Pが決まってしまいます。
〇ラッシュ
ハーデンのステップバックがエアボールになったのを戻したタッカーですが、それがドレイモンドの元に行きカウンターからトンプソンのコーナー3P。運が巡ってきているウォーリアーズが逆転します。
ロケッツへのコールをしないけどハーデンが抜いた後に後ろに出ていた手がカリーにあたるとオフェンスファールはコールするレフリー。さすがにちょっと抵抗できないレベルのウォーリアーズ寄りのコールになっています。
そしてカリーの3P連発で一気に8点リードになったのでした。今度は決めたカリー。
遂に3Pがエアボールになるハーデン。交代させるべきなのに任せてしまうダントーニ。ガマンして4Qに備えないと。逆に楽になったのでデュラント以外を休ませるウォーリアーズ。
先が見えてきたような3Q終盤です。ゴードンがフリースローを2本ミス。
ラストはベルに持たせた唐変木なデュラント。困ったベルを助けたのもルーニーだからどうしようもなかったのに、苦し紛れのヤングの3Pに飛び込んだゴードン。しかし、残り4.5秒からのインバウンドで一気にリングまで走ったゴードンがファールをもらって何とか抵抗したのでした。ロングレンジから打たせれば良かったのに、甘かったウォーリアーズ。でもまたもフリースローを外したゴードン。
3Q終わって84-77でウォーリアーズがリードしたのでした。
スタミナの差ではなくて、単純にクリス・ポールがいない分のボールムーブしなかったことと、ウォーリアーズディフェンスがレフリーコールにも救われながら機能したことで生まれた逆転でした。カウンターが最も得点になりやすい走るウォーリアーズ。
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〇勝負がついた5分間
ハーデンに任せすぎるロケッツ。苦しくなってオフェンスファールするハーデン。アリーザが飛び込んだらファールをもらえたので、もう少し信じないと。ターンオーバーが増えていきます。
ウォーリアーズはターンオーバーさえしなければ勝てそうな雰囲気です。リビングストンのダンクも決まり、抗えない流れを作っていきます。特にヤングが抜かれるのを覚悟してコンタクトディフェンスでハーデンを止めていきます。この守り方は第4戦でカリーもやっていたので効果的でした。クックは全く出来なかった。
遂にハーデンを休ませますが、ディフェンスが機能しなくなります。それはハーデンだけではない問題。カリーの3Pで15点差に開きます。
バーアムーテが例によってドレイモンドにブロックされてしまったので、半分諦めてジョー・ジョンソンも起用してきます。カリーのシェイクに全くついて行けなかったので、起用しない判断は正しかったね。
結局4Qは9点しか取れなかったロケッツ。最後はウォーリアーズの圧勝で終わったのでした。
まぁ第3戦までと同じく小さな差から大きな得点差になるシリーズなので点差は関係ないよ。
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◉勝負は第7戦へ
なんというか、結局は7人ローテの正しさを示してしまったダントーニ。ライアン・アンダーソンの3Pも決まらなかった。クリス・ポールの離脱が痛すぎました。とはいえ、次はホームだし、この状況でもロケッツは十分に戦えることを示しました。問題はターンオーバーだけだったので、レフリーコールだけでなく、ミスするくらいなら思い切りの良いシュートが必要です。
そして苦しいのはウォーリアーズも同じでベルやルーニーの働きが悪いのではなく、ボールを持たされたときのパターンが乏しかったです。それはディフェンス面を考えたら彼らを起用したいのだから致し方ないよね。かといってリビングストン以外はヤングくらいしか期待できない。
ウォーリアーズは大量ビハインドになったとはいえ1Qだったので、落ち着いて戦えました。特に驚異的だったのはクレイ・トンプソン。難しい3Pばかりだったのにヒットしまくったのでロケッツは守れなくなりました。
1人で3P9/14で35点です。3Qまではほぼトンプソンによって組み立てられた試合だったので、第3の男というポジションを覆す大活躍です。というか、このプレーオフはずっとトンプソンの方が優れているのでカリーに打たせない判断をするべきなのですが。
なお、ウォーリアーズはマコーも戻ってきました。さすがにこのシリーズでは起用できないだろうけど、ファイナルに進めるならば・・・という第7戦の勝負です。
期待とは違うケガによる第6戦の結果という形が強く出ましたが、7試合まで持ち込まれたのはファンの期待もリーグの収入も期待されそうです。もう少し、休ませて上げろよ!!
今日は特に後半にハーデンのドライブが中で潰されるケースが目立ったように感じましたが、有効にロブやキックアウトできなかったのは何故でしょうか?
スタミナの問題やレフェリーのコールなどいくつか原因はありそうですが…
全部でしょうね。リングに真っ直ぐドライブ出来れば問題ないのですが、少し膨らむことでキックアウト先がありませんでした。そして視野も狭くなっていましたし。
もう少しボールを動かしたいのですが、ターンオーバーが増えてしまい、それが出来なかったですね。
なので、やっぱり敵はターンオーバーかと。
こんにちは 今日の試合のファールコールに関してなのですが、たしかに3Qのgswの流れがきてる時に頑なにレフェリーはgsw側にファールを取らなかったですよね
houが懸命にペネトレイトしてるけどラフなスティールからボール取られてトランジションからスリーを打たれてたって印象を受けました
結果オラクルアリーナの雰囲気もあって流れが完全にgswになっちゃいましたね
ラフなスティールとは例えばグリーンがアリーザのドライブを手首を叩いた奴とかです
質問なのですが、今日のファールコールの偏りはどのくらい試合を左右するものだったんでしょうか?
拮抗してる実力の中で、あそこまでラッシュに荷担されるとロケッツ側は対処できなかったでしょうね。
ただ、あくまでも勢いを止めるレベルの話であって、ロケッツ側が得点出来なかった状況はあまり変化しないと思います。
ボストンの第5戦と同じレフリーで、全体的に流す傾向のなのでコールされなかった事よりも、
ウォーリアーズ側はコールされていたのが問題かなと。それは殆ど1人のレフリーだった気が。
ロケッツに勝てるチャンスが増えたでしょうが、ウォーリアーズがリードを奪うのはレフリーが違っても同じだったでしょうね。