ブレイザーズの今季を振り返ってみよう。
シーズン前のレビューは公式サイトより。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-blazers/1j73th4mdjlkp1pk3q2l4z64u2
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結果 44勝 → 41勝
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今季の目標は何だったのか。
レビューの通り、昨季のブレイザーズは素晴らしかった。
それを受けての今季はターナーとエジーリを加えただけの布陣だった。そしてエジーリは試合に出ずにシーズン後に解雇された。
ターナーも高額契約したクラブもほぼ例年通りのスタッツを残した。
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何れにしても具体的な変化のビジョンはなく、新しいリラードとCJマカラムを中心としたユニットでの成長がカギとなった。
その点では共に得点を伸ばし(特にマカラムのFG%は素晴らしい)結果を残したといえるが、アシストが減っている。
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伝統的にオフェンスのブレイザーズは今季もオフェンスは良く得点は8位だった。しかし、アシスト数は23位でアシスト率は25位だった。個人での突破に頼りがちなオフェンスである事が数字に表れている。なお、共に最下位は同じツーガードエースのラプターズなので、何を目指すかは大切だ。
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多くのスタッツがリーグで平均的なので、オフェンスで相手を上回りたいならアシストを増やすべきだし、2人の勝負強さで勝ちたいなら凡庸なディフェンスを強化すべき。
チームとしてはそこのラインがハッキリしていないので、割と良いチームに留まっている。
プレイオフに出れた事が成功なのか、勝ち星を減らした事が失敗なのかを判断できるほどの変化はなかった。
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ヌルキッチの獲得
2人への比重が高まり過ぎて、ボール循環に課題があったチームはインサイドの中心プラムリーをトレードに出して、ナゲッツで出番を失っていたヌルキッチを獲得した。
15点10リバウンド3アシストに加えブロックも期待できる選手が入った事で3人の軸が明確になって、ロールプレーヤー達の役割がハッキリしてきた事で勝ち始めプレイオフに滑り込んだ。
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トレードは大成功だったが、ヌルキッチのケガもあり、プレイオフは惨敗だった。それでもプレイオフまで行けた事が1つの証明なので、少なくとも悪いシーズンではなかった。
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来季に向けて
軸の3人が明確で連携を深めるのが第1なので大きな変化は求めないだろう。何よりこのチームはサラリーが高すぎるのだ。やるならダボつく高額サラリー選手達をトレードする事になる。
もちろんグリフィンやヘイワード、ガリナリあたりが獲得出来るに越したことはないけど。
ペイント内の得点が少ないので、ディフェンスとリバウンドに優れたロールプレーヤーが必要。オフェンスリバウンドが異様に強いエド・デイビスはケガ?
将来の事を考えるとベンチを若返らせたい。2.3年後に主力となる選手を集めてエースの全盛期に備えたい。