◎ミカルとキャム・ジョンソン
昨シーズンにネッツに来てから26.1点を記録したミカルと、オフに4年108Mの契約をしたキャム・ジョンソンはチームの中心選手とみなされていました。しかし、2人に適さないロスターと戦術にしてしまい、その価値は暴落したといっても過言ではありません。
特にディンウィディがいなくなってからミカルの得点は大きく落ちており、もはやスターターですらなくなったキャム・ジョンソンと共に大きな問題になっています。要するにPGが違うだろっという同じ話。こちらは別記事にするぜ。
◎キャム・トーマス
それでもネッツが救われたのは、思った以上にキャム・トーマスが活躍できたことでした。いや「思った以上にアップダウンが少なく」プレーできたことでした。40点とることもあれば、ダメダメな時もあり、いかにもシックスマンにしかなれないタイプでしたが、比較的安定して結果を残したよね。
1月の初めにFG0/11、0/7という試合が続いたものの、全体でいえば8割以上の試合で13点以上を奪っており、それで平均21.5点なのだから十分な得点力だったといえます。
〇キャム・トーマス
30.3分
21.5点
2P47.8%
3P36.6%
TS54.9%
とはいえ、まだまだTSは低く課題もあります。エースとしては厳しいものがあるし、ハンドラーとしてはパス能力が低いのですが、ペイント内のショートレンジやミドルでのフェイダウェイを決める能力があり、これが43%ほどを記録しているので、相手のディフェンスを攻略するのに必要な武器を備えています。3P時代が長くなってきたことでショートレンジがないと厳しい時代になってきた。
サイズの割には重く、コンタクトしてからのシュートを打てるので、苦しい状況でも打ち切れるのも良い部分です。売れるなら売った方がベターですが、チームに残っても十分に使い道のある選手へと成長してきたなーと感じるシーズンでした。
ただ、前述のとおりアタッキングガードと並べるのは違うだろ。ディフェンス面だけでなく、キャム・トーマスの良さを生かすためにも欲しいタイミングでパスを出せるPGと組ませないと厳しい。
また、ミカルやキャム・ジョンソン中心の戦術であれば、ドライブからのジャンプシュートで稼げるキャム・トーマスの良さは更に生きてきます。個人技チームの中に混じった個人技担当ってのは変化に乏しいよな。そんな状況でも20点以上を稼げたのだから立派に及第点を与えられる。
ネッツの未来をキャム・トーマスに託すことは難しいけれど、そもそもネッツはスーパースターがいない構成であり、少なくとも今年のドラフトでスーパースターの卵もゲットできない。あくまでも層の厚さ、チームプレイヤーの積み重ねで戦うのだから、その中に個人で20点取れるキャム・トーマスが混じっているのは良いことです。
果たしてチームの中心になるのか、それともチームの一員になるのか。前者の方がかっこいいけど、後者の方が本人の良い部分が出てきそうなんだよな。ベン・シモンズが元気な時は良いコンビになりそうな空気をだしていたしね。
「このメンバーだよ? もうちょっと勝てない…?」
「え、ロイス・オニール出したの?(契約面で仕方なかったのかな…?)」
に尽きるシーズンでした…。
チームディフェンスの構築には少々時間が掛かると聞きますが、もう少し失点を防げても…。
それにはオフェンス時間の作り方も大事だとは思いますが…。
しかもこの先のドラフトもいいチケット持ってない、ですと…?
というため息ばかりに。
アトキンソン&D-Lo至上主義になってしまいそうですが、やっぱ面白かったです。
D-Lo取れなくても(取ってほしいけど)、いいパサーがオフェンスをプッシュするBKNよ再び!