◎さようならシボドー
カンファレンスファイナルでの問題点は、今に始まったことではなく、シボドーらしい欠点がそこかしこに登場していただけです。だからもっともっと早くシボドーをクビにすべきだったけど、シボドーほど結果を出してくれたHCはニックスにはいなかった。フィル・ジャクソン社長時代なんて、それはもう・・・。
戦術的には問題があったけど、ニックスのフィジカルなカルチャーに合ったHCだったし、何よりも中途半端さばかりのチームに「目の前の戦いに勝利すること」というマインドを植え付けたのは極めて重要な仕事でした。次はウィザーズを改革したらどうかな。
しっかりとアップダウンがあって、その上でフロントが補強を進めてくれたのはシボドーにとってはラッキーでした。ただ、5年間の積み重ねという点では補強以外に何が積みあがったのかは、いまいちわからないのも事実です。ただし、こちらも選手を入れ替えまくっているフロントの仕事も関係してくるので評価は難しいね。
3年前、ニックスもペイサーズもプレーインにすら進めませんでした。それが3年後にはカンファレンスファイナルで相まみえたわけですが、負けてもクビになることはなかったであろうカーライルとシボドーの差はなんだったのか。いや、まぁ、あれをとってもそれをとっても違いは歴然なんだけど、同じようにチームを引き上げたはずが、評価は全く違うってのがNBAらしさなのか。
ニックスにとってこの別れは前へと進むスタートなのか、それとも失ったマインドの大きさに後悔することになるのか。シボドーがわけわからなかっただけに、その先に何が起きるかも想像つかないのでした。
ツインタワーでDFの穴を増やしたのはそうなんですが、それは結果論であって、GAME2後の絶望感を思えば、あの選択しかなかったと思います。
問題は、人で解決するにしても、怪我でシーズンの大半を休んだミチェルを入れる以外の選択肢を用意できなかったことなのかなと。
ニックスファンとしてはティブスには感謝しかないのですが、シーズン通してここまで戦術が何も積み上がらないものかと嘆いてプレーオフに入ったのも事実なので、結果は予想を遥かに超えるシーズンでした。
それだけに、レオンローズの判断の早さには驚きましたし、ここで交代なの?って感じもあります。いずれにせよ、遂に優勝以外は失敗の位置まで来たことは、20年以上の暗黒時代を思えば嬉しさしかないのですが笑