さようならグリズリーズ’23

◎勝つべき時に勝てないと

バブルでカンファレンスファイナルに進み、ナゲッツの時代が来ると思いきや次のチャンスまで3年かかりました。その間にナゲッツに起きたのはマレーとMPJのケガなので、結果としては致し方ないものの、「勝つべき時に勝てなかった」ことは大きな代償を払いがちです。

グリズリーズでいえば昨シーズンが「勝つべき時」でした。しかし、最終的にモラントが離脱したことで致し方なかったわけですが、その1年後に起きたことは問題を起こしたモラントであり、来シーズンの行方すらも怪しくなっています。

そしてレイカーズを相手にしたプレーオフでは、これまでのグリズリーズでは感じたことがないような閉塞感に満ちていました。誰かがいないでは済まされないほどに崩壊したゲーム6は印象的で、特にディアンジェロに手玉に取られたのは「スキが大きかった」ことを示しています。ゲームメイクが上手い選手にやられるというのは、まるで勢いで勝ってきた若手チームじゃん。

正しいポジショニングと冷静な判断。チーム戦術の中でアグレッシブに振舞うのがグリズリーズの選手たちですが、ポジショニングのズレと迷ってからの判断、そして消極的な姿勢が目立ったプレーオフでした。

2年前のプレーイン、昨シーズンのプレーオフと階段を上っていくグリズリーズの姿は、若手チームながら完成された高度な戦術が備わったチームでしたが、「完成」の部分が崩壊してしまった印象の今シーズンです。明らかにメンタリティに問題があり、それがより強い問題でかき消されているオフですが、再構築してより太い神経を身に着ける必要があります。

モラントのスーパープレーに誤魔化され始めたシーズンは、モラント問題で崩壊しました。わかりやすいといえば、わかりやすい。

来シーズンは何事もなかったかのように「モラントいなくても勝てるよ」に戻るのか。それとも苦しさを味わうシーズンになるのか。ステップアップが止まった23年でした。

さようならグリズリーズ’23” への3件のフィードバック

  1. 来年のことを考えようにもモラントがどうなるのかが、全く分からないので、何も考えられないのが辛いです。そして、モラントが出場停止明けで戻ってきても、またいなくなるかもしれないと思いながら観そうでなー。
    ディロンがいなくなるのは寂しいですが、ザイアーが成長しなかったことも含めて、少し(世間的な)存在感が大きくなりすぎた感があるので、しょうがないかなと思います。
    来シーズンは本気で補強するとGMは言っていますが、アヌノビーやミカルクラスをとれたとしても、モラントいないと優勝は厳しいと思うので、のらりくらりと5割くらい勝ってPIに進むくらいのチームでもいいんじゃない?と思ってます。タイラージェンキンスに逃げられないようにだけしたいですね!!

  2. 後ろ向きかもしれないけど、コート上で浮き足立つ若手落ち着かせる役割としてコンリー呼び戻せないかな
    ウルブスがゴベアコントローラーとしてのコンリーを評価するかグリズリーズが結構もってる1巡目指名権に色気だすかでワンチャンあるかも。誰を出すかという話はあるけれども。

    1. そこまでコンリーが効果的なのか、わかんないっす。
      どうせなら試合でなくても大丈夫なベテランの方が。

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