アメリカなんて、日本が戦えたチェコに大敗したトルコに負けそうになったチームじゃねーか。
ドラフト9位指名で、まだNBAデビューしていないルーキーと2Wayコントラクトがいることで「史上最強」と呼ばれ、オールスター2人と期待の若手や前回WCにも参加した選手がいて「4軍」と呼ばれるアメリカ
実際問題、今回のアメリカはそこまで悪いメンバーじゃないんだけど、コーチ陣との相性が悪い。それは選手の組み合わせが悪いともいう。レブロンがいたら解決したかっていうとするわけないし。ポジション的に足りないのがPFであり、しかもビッグマンを起用しないポポビッチっていう意味不明な状況です。だったら、もっとPF集めとけよ。
さて、スターターにはジョー・ハリス。これも面白い所で、何故か重宝されているジョー・ハリス。でも、スクリーンとか用意されないんだぜ。コーナー担当ってわけでもないし、ケンバはタイミングの良いパスを狙うタイプでもないし。
アメリカへの、ポポビッチへの不満を書かせたら、いくらでも書けるわ。ということで、それはここまでにしておきましょう。
日本は篠山&馬場のガード。3試合連続で違う顔合わせ。多分、大会前からそんな予定だったんだと思うよ。
◉攻略できないアメリカ
信じられないことに、ケンバにあっさりと抜き去られての&ワン。そこで「ファールしたのは偉い」らしいよ。いや、いや。遅れただけじゃん。また篠山がピックを使うとケンバはアンダーで離しています。ケンバに舐められまくっている。
ミッチェルの3P、ターナーのプットバック、ジョー・ハリスの3P。ということで11-0のスタートです。
タイムアウトのラマスはゾーンを敷き、ケンバはテイタムの代わりにタフショットを打ちます。3Pも外します。ケンバはパスアウトも悪く、全然キャッチ&シュートになりません。つまり
アメリカのドライブ&キックアウトは日本ディフェンスも攻略できない
ってことなわけで、これまでトルコやチェコに崩されていたことを忘れたくなります。普通にディフェンスが効いているのを、アメリカはオフェンスリバウンドで誤魔化しているだけ。
本当に酷いオフェンスをしているアメリカ。やっと1本だけロペスのパスアウトから3つのエクストラパスを繋いでミドルトンが3P。でもこれも決まらない。どうにもならないなアメリカ。
それでもちょっと日本には苦しすぎるアメリカのリバウンド力。なお、本日はトルコ戦で出番がなかったプラムリーとロペスが起用されます。起用されているけど2人同時に起用されています。なんだそれ。ポポビッチふざけてんのか。
日本は唯一渡邊だけが、積極的に攻めていきます。まぁ単に他の選手が1on1で止められているだけですが。八村はこの試合もオフェンスパターンの少なさを示し、フィジカルな戦いからのミドルを外します。
八村と渡邊には大きな差がありますが、主役キャラの八村が自分のパターンでしか打てないのに比べると、渡邊の方が柔軟だから1ON1で勝てなくてもシュートを決める方法があります。
それにしてもため息しかでないアメリカ。酷いくらいにシュートを外すわ、パスは乱れるわ、せっかく良いオフェンスしても確実にシュートを落としてくれます。
なんつーか。余りにひどいアメリカだけど、酷くったって個人の強さで圧倒してしまう気持ちの悪い1Qでした。
◉3倍疲れた
さて、アメリカは、というか日本はアメリカのプレーに疲労が出てきます。これは責めても仕方がないのだけど、アメリカのオフェンスがあまりにも酷く、それが逆にフィジカルコンタクトが増え、しかもその殆どをアメリカが制してしまったから、2倍くらい疲れていそう。
それがディフェンスが間に合わない形が唐突に増えていき、次第にフリーの3Pが増えていきます。増えたけど、そこそこしか決まらないから、またリバウンド争いになって、オフェンスのやり直しになって、日本は3倍疲れる。
その結果としてスコアもアメリカが3倍
ちなみに初戦のチェコも同じような感じで、十分に戦えていたし、アメリカが酷いプレーをしていたことで、どんどん疲弊させられ、後半になってついていけずラッシュで試合を決められると、そこからボコボコにされました。
ちょっとこうなるともう何も間に合わなくなる日本。多分、頭の中が疲労困憊。アメリカが何をしてくるのか、試合前のスカウティングでは理解していたはずが、目の前で発生する激しいコンタクトと早いパスに混乱状態。
本当はゆっくりとボールキープしてオフェンスの時間を増やすことで頭の中を整理したいわけですが、比江島と馬場が積極的にトランジションを仕掛けます。だって、アメリカがミスするんだもん。
馬場が素晴らしい突破からのレイアップを決めるなど、十分に反撃したことで、ちょっとずつ日本は冷静さを取り戻し、ゾーンになるとシュートを外すわ、パスが乱れるわのアメリカ。
あー、もう書くことがありません。要するにアメリカはチームオフェンスが機能していない。でも個人能力があまりにも違いすぎて、日本は逆に疲弊したし、頭の中まで疲れてしまった。
だから日本をどうこう言うのが難しい展開。何が悪いかっていうと、ただ単に個人技で完敗している。でも、それはわかっていた事であり、チェコやトルコではそこまで出てこなかった問題。
個人技レベルをアメリカが100とすると、トルコは70、チェコは60、日本は50。それは30程度の差だと、「圧倒」にはならないけど、40くらいから大きな差が出て50になると「圧倒」になる感じ。
アメリカの悪い部分は
・チームオフェンスを組み立てられない
・良い連携のパスを出すと出し手と受け手のタイミングがバラバラでミスになる
・たまに良いパスがつながるとシュートが外れる
ということで、前半は56-23とアメリカが大量リード。しかしその内訳は
〇アメリカ
2P 12/22
3P 10/23
オフェンスリバウンド 10
スティール 6
ターンオーバー 5
圧倒しているように見えながら、そんなことはなく、速攻まで出ているのにFGは50%を下回っています。それが日本にとっては悪い方向に出てしまいました。
要するにあれだよね。U19みたいな感じ。荒い。荒いからこそ個人の差が出る。
そして八村は0点。何故かというと本来バスケは個人技だけで攻略できるスポーツじゃないから。でも、日本は八村には個人技を託すような形が多かった。そこで楽にやらせてもらえるほど甘くはないことを知るWCになっています。
◉おしまい
さらっとバーンズが3Pを決める後半開始ですが、とにかくターナーへのパスがミスだらけ。ミスしているのがパサーなのか、ターナーなのかよくわからん。わからんけど、その役割はターナーがする役割ではない。
さて、アメリカは練習なのかゾーンを導入。日本はターナーの役割を八村がやります。八村向きの役割なきがしますが、なんせ打たせてもらえないわ、決まらないわでターナー並みにビビっている雰囲気。パイナップルメンタルと呼ぼう。
そんな中で先にメンタルを復活させたのは八村。見事なダンクで勢いつくと、ミドルも決めます。外しても積極的に打っている八村と、そこが課題のターナー。
なお、ちょっともうお手上げ。試合が早すぎるし、これといって書きたいことがないから、もう終了だな。はい。おしまい。
◉まとめ
Q.何が通じたのか
A.何も通じなかった
Q.何が課題なのか
A.何も課題とはいえないレベル
そんでもって、もう少し考えてみましょう。
本当に何も通じないのか、何も課題とは言えないのか。
多分、そんなことはなくて、大きな差があるとは言っても、それなりに通じることはあるわけですよ。
例えば竹内ツインズがプラムリーにパワーと高さで圧倒されるとするじゃん。だからといって、ブロックアウトは出来るし、オフェンスではスピード勝負を挑んで、まぁ挑んでも負けるんだけど、100%負けるわけじゃないよね。でもさ、「竹内兄弟が挑まない」のではなく「挑む場面を作ってもらえない」ような感じ。
試合の中で、ガードvsプラムリーみたいになったときに、日本は本当に仕掛けないんだよね。でも、そこを仕掛けないなら、何を仕掛けるんだっていう。
この問題はトルコとの初めの3分で起きた問題と同じです。八村を、ファジーカスを、渡邊を・・・。ある意味でゲームメイクだし、ある意味で個人の積極性。ガード陣がどういうプレーをするのかという部分で、選択肢が少なすぎるし、3人を活かしたい意識が強すぎて、バランスの悪いオフェンスになっています。
あっ書いている時に竹内vsプラムリーになったけど仕掛けなかったわ。
一応、大会を通じて田中と馬場は自分でも仕掛けることで割と通用していました。結局はそこの差なのかな。そうとしか言いようがないよね。
1つの解決策は、Bリーグで外国人相手にスピード勝負を挑むこと。それが最も必要なことに思えてくるのでした。
えーっと、それくらいしか書くことがありません。日本については次の試合に期待しましょう。
◉酷いぜアメリカ
凹むわ。
一体、何本のパスミス・キャッチミスがあれば気が済むんだ。それも普通のパス、キックアウトパス、何でもないようなのにミスになるから救えない。それぞれが得意としていない役割をやらせることも含めてポポビッチ何やってんだ。
ただし、この試合はタフショットバカがいなかったこともあってか、トルコ戦の反省があってか、あるいは単に日本の問題なのか、アメリカは「パスを回そう」という意識が高く、そのパススピードでやり切りました。そこは唯一ポジティブ。
ポジティブなんだけど、じゃあそれを修正点とするならば、ポポビッチは何でテイタムを長くプレーさせているのか。全然わからん。
そして結果的にはパスを回したことで、フリーのシュートが生まれたけど、驚くくらいに外していました。
〇3P
アメリカ 14/41
日本 3/17
これまで以上に打っているし、それはフリーも多いから増えた数字なのだけど、外すよねー。特定の個人が良く外したって感じではないし、悪かったというのはミドルトン1/4、バーンズ2/7くらい。悪いと言ってはかわいそうな数字。
なんだけど、これが重用されているミドルトンとバーンズってのが引っかかる。この2人ってキャッチ&シュートのタイプじゃないんだよね。もう少し個人勝負で打てるタイプ(ポジティブな意味で)
要するに「パスを回してフリーにさせても高確率というシューターとは言い難い」選手が外しているから、何とも言えない。役割定義が悩ましい。
そんなわけで、どうしても適材適所とは言い難いポポビッチUSA。これをどうやって解決していくのか。あるいは、パス回しを続けることで次第に3Pが決まるようになっていくのか。
言いたいことはアレです。
ドノバン・ミッチェルの必要性が・・・
誰かイングルス(オーストラリア)、ゴベアー(フランス)、ルビオ(スペイン)、フェイバーズを呼んでくれ!
ていうか、フェイバーズを呼んでくれ!
ターナーは元々PnRでのキャッチミスが多くて、ペイサーズでもタイリークがハンドラーだと全然通らなかったようなところもあるので、若干ターナーの責が重いような気がします。もうちょっとタイミングを早く渡してくれた方が彼のタイミングになります。なお、サボニスはパサーを選ばない。
ターナーができたら嬉しいプレーではあるんですけどね。でも、それはペイサーズでも求めてないですし、おそらくそこはサボニスの役割になる今シーズン。ターナーにはピックアンドポップから打たせてほしい……。
日本はBリーグが動けないアメリカ人ビッグマンのガベージになってしまっている状況をなんとかしないといけないですね。
これのせいで日本人選手の現代化が阻害されているのは明白なので。やっぱり、普段やってないプレーが国際大会本戦でできるかというとできないわけですし。
ターナーがいるならば、もっとアウトサイドまで使ってのパス交換をトップ周辺で行い、コーナーウイングからテイタムに仕掛けさせれば良いのに、全員がトップに上がってきちゃうんですよね。
それでコーナーにまで選手を広げたら、今度はターナーが苦手なインサイドでパスを貰ってフィニッシュ役。どうにもチグハグな役割分担になっています。
サボニスを見て気分転換したい!
ガードがプラムリーを攻めない件、日本人は、普段から身長が負けてると異常に弱気になる人が多い文化がある気がします。
普段バスケしてても、部活経験ある人は、身長15センチも負けてれば、「無理だよ」と泣き言言う人が時々います。
20センチぐらいの差なら、そもそも技術で負けてなければ、何とでもなるのに。
日本代表レベルでも変わらないんですね。
アメリカは普段やらないような速さでパスを回してたので、普段と違う速いリズムで打っていたことで全員タッチがズレズレでしたね。テイタム不在がこんな形で裏目に出るとは思いませんでした。
仰る通り、ここに必要なのはミッチェルの戦術破壊ムーブだと思います。最初のスペインピックからケンバがぶち抜いてきて(スピードでこられたら終わりだな)と思ったんですがスリー一辺倒で驚きました。(そんなに回す?)感が凄かったです。
役割の話もそうですし、何より弱点を突ける選手、というか監督が欲しいですよね。セルティックスからの5人目枠であの方を呼びたいです。
今回のメンバーだとブラッド・スティーブンスの方が適任でしたね。ポポビッチのバスケは個人が正しい判断することを求めていますが、それが「個人で判断する余地」を残しすぎていて、単独突破が増えてしまった感じでした。
ボール回しはあんなものですが、日本のディフェンスが手を出せなかっただけで、普通はあのスピードで連続パス回しは途中でカットされるでしょうね。
あれすね、オフェンスぐだっててもなんとか試合になるマクミランが監督だったら良かった気がしてきました。
マクミランならターナーはイキイキとしてたでしょうね。
スパーズファンなのでポポビッチのことを悪く言いたくないのですがアメリカのオフェンスは良くないですね。why notさんが仰っているようにポポビッチとカーのやりたいバスケと代表の選手達の相性が良くない気がします。あの二人のバスケにはスペースを広げるシューターがもっと必要だと思います。まぁたぶん辞退者が多かったので欲しい選手が選べないのならポポビッチ的にはディフェンス重視して選手を選んだらこういう結果になったんだと思います。マンパワーで攻めれるほどの選手がいないから連携しないといけない。だけど、チームとして連携するために選手達に自分達のNBAのチーム内での役割と違う役割をさせないといけない。だけど定着させるのに時間が無かった、適応できなかったのが問題なんだと思います。ビッグマンの二人はpick&popをしてシュートを打ちたいだろうけどフロアバランスが悪いからrollしたら慣れてなくてミスになる。popしたらトップに人が集まりすぎてボールと人まで止まる。そしてミスをする。また、キャッチ&シュートが得意じゃない選手がスリーを打つから確率が悪くなる。確率が悪いからファールをもらいに行こうとするけどNBAと笛が違うからファールがもらえないでタフショットになる。よりシュート確率が下がっていく。そして焦ってミスになる、もしくはタフショットを打ち続けるって悪循環なのだと思います。テイタムを重宝しているのはオフェンスの1stオプションをやってやろうって気概があるからだと思います。本当はミッチェルがやればいいと思うのですけど、性格的にバランサーをやっているからケンバだけじゃしんどいのでテイタムを使っているのだと思います。日本との試合でもケンバとミッチェルが出ていない時間帯はちょっとオープンでもシュートを打たない選手が結構いましたもん。まぁ自分達のチームでは2nd、3rdオプションの選手達なので仕方ないかもしれないけどあれぐらいオープンだったら打っていかないとリズムとスペースが作れないと思います。ポポビッチには難しいでしょうがこれからなんとか調整していってもらいたいと願っているのですがwhy notさんはこのメンツではどんなオフェンスをすればいいと思いますか?長々と長文失礼しました。
ポポビッチのミスを突き詰めれば、結局はプラムリーとロペスの両方を残したことですね。
コリンズやアデバヨなど他にもPFキャラがいたのに、バグリーしか残さずにキャンセルされてしまいました。
このメンバーの最大の問題点はコーナーで待てるキャラが足りない事。広くストレッチして3人で組み立て、そこからウイングが参加するブラッド・スティーブンス流を好みます。
NBAのシステム化(特にオフェンス)による選手の役割の分業化が進んだ弊害が出ちゃってんのかなー、ってことなんですかね。多分コーチ陣も感じてるんじゃないでしようか。
ボンヤリした言い方になるけど、リーダーシップとか経験とか、理不尽エースとかデュラントとか、大事なんでしょう、やっぱり。ラッシュがなかなか生まれませんもん。
逆説的に見えてくるものがあってなかなか面白いですけどねw
あと、やっぱり単純に思ったより速攻が出ていないのだと。
各国がレベルを上げる中でスティールが生まれにくくなっていますね。
ミドルトンがもっと理不尽に3P決めることも望んでいたのかも。だから代わりにジョー・ハリスがプレータイム増やしていたりして。
試合内容とは関係ないですけど、解説酷かったですね。80-30?くらいの時に日本がシュート決めてからは大きい流れきますねとかとかとか。
スタジオの田臥じゃダメだったのかな。。
優等生発言の田臥にするならAIでも良い疑惑もありますよ。
管理人さんの影響でミッチェル推しになったので、どうにもUSAのチーム構成とマッチしてないせいでスタッツ的にも印象的にもミッチェル微妙って扱われてしまうこの感じめっちゃ悔しいです。ゴベアーもイングルスもルビオも活躍してるだけに……
シーズンで見返してオールスターとオールNBAに!ってのはチームUSAに諦めすぎですかね?
まぁとりあえず「3Pの確率をあげろ」ですね。