Window4 日本vsカタール

◎西田と富永

リッチマンオフェンスってこともあり、西田が果たした役割は非常に大きいものがありました。
それは実はPGがボールを持っている時に「ギリギリのタイミングまでコーナーで待てる」なんていう誰でも出来そうで出来ていないプレーコールの遂行力だったりします。
特に今回は八村がいたので、変にボールに近寄ってもらっては困るのでスペーサー西田は大事です。かといってコーナー待機はもっと違います。PGサイドからオフェンスをスタートし、逆サイドへのハンドオフで西田がボールを貰い、八村のフィニッシュへと繋げていく。。。タイミングと判断力がSGに求められるオフェンスというのは、日本人がやってこなかったオフェンスでもあります。

まぁ御託は御託として、日本のオフェンスが機能しているのは、西田がリッチマンと3年間もプレーしたことが大きく、それも三河はPGがいるけれど、西田にプレーメイクさせるし、ガードナーがポイントセンターでホーキンソンみたいだし、レイマンが八村みたいなものなので、いろいろと応用が利きやすい状況です。

そして富永は1年前とは別人になりました。3P乱れ打ちしかなく、それでいて3Pを警戒されたときの対応策に「???」が浮かんでいたホーバス時代とは違い・・・っていうと代表のコーチ陣の問題に見えますが、実際にはレバンガで1年間やってきたから、「3Pか、ドライブか」の判断が素晴らしくスムーズになったことが最大の成長でした。

特に目立ったのは「パスを受ける前の状況判断」が出来ていることです。とにかくパスを受けてから迷わないし、プレーがシンプルかつ早い。ドライブなのか、パスなのか、ギブ&ゴーなのか。従来はボールを持つ前にしている判断は「3Pを狙う」だけで、3Pがムリだったら考え直していたのですが、本当に判断が早くなりました。

加えてドライブ後のフィニッシュもパターン化されており、ストップジャンプシュートを有効に使うので、狭いゾーンへ飛び込んでのサーカスショットをしません。ワールドカップ予選だけ見てもWindow1の台湾2連戦では2P3/11と苦戦していたのだから、サウジ戦とカタール戦で2P7/8は極めて大きな進化でした。

スモールサンプルなので、これをもって全てを評価は出来ませんが、シューターでしかなかった富永が、エースになった1年間でした。Bリーグでの経験は代表に強く跳ね返っています。
SGがスコアリングやプレーメイクの仕事をする機会が多いオフェンスシステムであり、言い換えれば複数の起点を作るオフェンスシステムなので、西田と富永がフィットしていることは大切です。それがBリーグでのプレーで形作られたのであれば、他の選手だってチャンスは転がっている気がするのでした。

馬場もまたBリーグ同様のプレーをして、オンボールで渋滞させず、テンポよくボールを捌いていきました。大事な仕事はディフェンスであり、オフェンスはオフボールのところで何をするか。そして狭いインサイドを突破するのではなく、広いエリアに展開していく選択肢の変化も大きい。
ってことでコーチ陣が大きく入れ替わっただけのロスター構成に近いのですが、選手個人を見るとBリーグでのプレーが大きく関与しています。特に馬場については、たまたま長崎でスタンリーやブラントリーがいる環境+モーディのポジションレスオフェンスの環境だったことがデカくみえるので、いろんなことが噛み合った結果にも見えてきます。まぁかわりに渡邊が・・・。

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