Window4 日本vsカタール

◎八村とフィニッシュ

2試合とも100点ゲームだった日本ですが、八村が30点とっただけでなく、安定したフィニッシュのホーキンソンに加えて、西田と富永のSG陣が得点源でした。この2人は同時にコートに立たない上にダブルPGにされたら出番がないので、2人合わせて30分/36分のプレータイムであることもポイントです。
要するに2人合計したらホーキンソンよりも点を取っているってことだ。ここではシンプルに2人が頑張ったってことよりも、「PFとSGが点を取るシステム」になっているってことが大事です。

ライアン・リッチマンになってからのオフェンスは様々な仕掛けがあるし、オンボール/オフボール問わずスクリーンが用意されているだけでなく、そのスクリーンの狙いが単純ではないのでディフェンス側が読みにくいのが特徴です。これらは最近流行のコンセプトと合わせて、大きく2つにポイントを絞ってみています。

①ディフェンスにカバーリングをさせない
②中外のポジションを入れ替え、シューターを空ける

うーん、言語化するのは難しいな。まぁいずれにしてもPnRに関与するPGとセンターから、その次にいる選手へと展開する形だし、よりオフボールスクリーンを使いやすいSGとPFが最終的にフィニッシャーになるのは、従来のキックアウト3Pを基盤としていたホーバス式との大きな違いです。

で、カタール戦にはコンディション不良の渡邊が登場しましたが、八村に比べると3Pを打ち切らないし、その精度には雲泥の差がありました。っていうか、八村が決めすぎなのですが、現在のオフェンスでは渡邊を有効に絡めるところからスタートしており、それが八村になったことで最高のフィニッシュで機能しまくりました。

もうはじめから「八村のためのオフェンスシステム」にすらみえたほどです。
八村が1on1シチュエーションで突破するところから始まるなんてことはなく、キャッチ&シュートのシチュエーションでパスを受けまくりでした。もちろん、キャッチ&シュートの状況からカウンタードライブでの1on1は出てきますが、プレーメイクはさせず、フィニッシュのみって感じです。

ちょっと振り返ってみると、韓国との親善試合では斎藤が「お願い八村」のパスをしており、1on1シチュエーションで仕掛けるところから始まるオフェンスがありました。それをエディ・ダニエルズのハンドチェックによって防がれてもいました。
しかし、サウジ戦とカタール戦では殆ど出てきませんでした。サウジはボールへのプレッシャーが緩かったし、カタールは「八村にやられるのは仕方がない」というディフェンスプランにも見えたので、日本がミスをしにくかったのも一因かもしれません。

どっちにしてもキャッチ&3Pが生まれやすいプレーコールから、カバーリングが足りなくなるプレーコールという流れで、PFがスコアリングしやすいオフェンスでした。それが渡邊から八村になったことで史上最高レベルの日本代表になっていました。まぁ八村も八村で決めすぎですよ。

その結果、ただでさえ高確率のホーキンソンが、さらに楽勝シューティングになり、2試合合計では八村よりも優れたフィニッシュ精度になりましたとさ。
ホーキンソンがパスも上手ければシュートも上手い。おまけにファールしないわ、献身的に走りまくるわ・・・からの今回目立ったのはスクリナー⇒スクリナー⇒フィニッシャーという連続運動でした。PGへのスクリーンからPFへのスクリーンへと移行し、そして最終的に自分が空くっていう連続プレーです。

これをこなせるインテリジェンスをもっているビッグマンってNBAでみたってレア。そして、こんなにセンターとPFがスクリーンで絡みまくるオフェンスというのは、世界で見てもスペインくらいしかやっていない気がします。正直、アジアの国が対応するのは難しいオフェンスシステムだし、日本だって渡邊では精度が上がり切らなかったシステムでもあります。

ということで、日本のオフェンスが史上最高レベルになったのは、八村の存在と、その八村を最大限に活かすようなオフェンスシステムになっていたってことであり、相変わらずホーキンソンという存在が日本のレベルを大きく向上させてくれています。同じことは全盛期ファジーカスでも出来なかっただろうし、ファジーカスの良さはそこじゃないし。

でも、ここまではいいんです。リッチマン×八村×ホーキンソンってだけじゃん。でもさ、そんなオフェンスを他のメンバーも絡めてできたってことが不思議なわけだ。馬場も河村もホーバスジャパンでは主軸だったじゃん。なんだったらシューター富永ってのは、ホーバスの時の方が重要だったじゃん。西田だけは微妙だったけど。

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