Window4 日本vsカタール

◎八村とファール

サウジ戦、カタール戦と楽勝ムードだったので、当然ではありますがパニックムーブは発生しませんでした。これはただ単に「圧倒したから」というだけだし、サウジ戦は前半に素晴らしかった富永を後半にローテから外しているので、未だに桶谷采配については疑問は残っています。危機に直面していないから戦略的な側面は気にならないってことだ。

一方で圧倒した内容と言いながら、サウジに78点、カタールに70点を喫しており、ディフェンス面においてはWindow3と大差ありません。2試合で11しかターンオーバーをせず、相手にカウンターの機会を与えなかったことを考えると、ハーフコートでは守れなかった感があるくらいです。カタールは単純に酷いパスミスをしてくれていたしなぁ。

でも「ディフェンスが悪いんじゃ」なんて言う気は全くありません。だって大量リードしていてバカみたいに「相手のやっていることを潰さないと」なんて考えたら、自分たちのオフェンスがリズムを失いそうじゃん。余裕で点を取り返せるんだから、現状維持で何も問題はなく、対応すべきは常に相手側の事情になっていきました。

一方で、とても面白く見ていたのが八村のディフェンスが適当だったことです。
2試合で6スティール、4ブロックと数字の上では大活躍ですが、それこそ1on1では「ブロックで止める」ことだけを考えたような対処をしており、普通にやられるシーンも結構ありました。タイミングを合わせてブロックする守り方なので、タイミングが合わなければイージーにフィニッシュされていきます。

でも、前述のとおりでオフェンスで上回れるわけだし、そのオフェンスでは八村のシュート精度が最大の武器なのだから、別に慌てる必要もなければ、ディフェンスでムダなエネルギーを使う必要もありません。それこそ正に

というメンタル面でチームを大きく変えてしまった感があります。自分たちが良いオフェンスを出来ているのだから、ディフェンスを変える必要もないじゃん。困っているのは、いつだって相手の方なのでね。ってことで、八村が加わった最大の効果は【余裕】の2文字といって過言ではありません。

この点については他の見え方もあります。
韓国との親善試合では、吉井が開始直後に2つのファールでベンチに下がりました。アウトナンバーとはいえ4on3みたいな状況をファールで止めた2つのファールです。それって必要なの?
Window4では同じようなことを斎藤がやってアンスポをコールされています。大量リードなのにファールで止めなければいけない理由もわからなければ、アンスポをコールされて不満をあらわにしていました。速攻をファールで止めればアンスポになるリスクは誰だって知っているのだから、わかりやすいシチュエーションで実行したのは何故なのか。

意味は全く異なってきますが、1on1シチュエーションのディフェンスで「絶対にやらせないぜ」といってファールするのは、日本のお家芸みたいになっています。特にプレータイムが短い選手ほどファールするという謎のお家芸。八村がファールしないで、割とアッサリやられるのとは対照的でした。
実際、八村だけじゃなくてホーキンソン、西田、馬場とスターター陣はあまりファールしないんだよね。馬場はカンフーキックかましているけどさ。

【失点を恐れない】八村のレイカーズ式ディフェンスは、それはそれで問題はあるのですが、このWindow4で史上最高レベルのオフェンスが出来た最大の理由は、変にディフェンスを意識して自分たちのリズムを失わなかったことにあります。心に余裕のある戦い方は、パニックムーブとは無縁の戦い方になっていくしね。
従来のメンバーから余裕のなさも伺わせつつ、Window3とは大きく違った心の持ちようでした。

とかいいながら、八村はパリオリンピックではテクニカル2つで退場しているんだけどね。ただでさえ亀裂があったホーバスとの関係性は、八村の退場で完全に分断されたわけだしさ。

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