NCAAがNIL契約で大金を稼げるようになったため、ドラフト候補は「本当に才能がある下級生+完成度が高い上級生」という構図になっていきそうです。実際、今年のドラフトをみてみると、こうなります。(インターナショナルはカウントせず)
〇トップ15位まで
1年生が11人、4年生は1人
〇トップ30位まで
1年生が4人、4年生は5人
〇2巡目
1年生が1人、4年生は23人
もちろん、従来からドラフト後半は上級生が並んでいましたが、2巡目指名で言えば2023年が8人、2024年が11人だったことを考えれば、4年生だらけになってきました。1年生が減ったというよりも、2・3年生がアーリーエントリーするメリットが殆どなくなったという見解が正しいでしょう。
さて、今度はNBAのチーム側の事情を考えていきましょう。
ヤニスの大成功などもあり、一時期は【寝ても覚めてもワン&ダン】になっていました。正しくはワン&ダンではなく、「ポテンシャル重視」の指名です。しかし、上位チームにとってポテンシャルの選手がはいってきても起用する余裕はないので、次第に1巡目後半は上級生が増えていきました。かれらは成長する余地は小さくても、1年目から活躍してくれます。
特にこの方針で成功していたのがグリズリーズで、JJJ(1年生)とモラント(2年生)を指名して以降は、クラーク、ベイン、ティルマンと上級生が続いていきました。これでベインが大活躍したこともあり、試合に出れる即戦力であることはチームビルディングでも重要にみえてきます。ここまでは従来通りの話です。
今オフは追加で変化がありました。サラリーキャップがガッチガチなので、安いルーキーの即戦力を取りたい意向が強まったのです。ベテラン陣が損をするような流れでもあります。
特にセンターではFA市場によい選手が少なかったからか、みんなドラフトで上級生を集めていった感があります。他にもナゲッツは2巡目の上級生2人+ユーロからの新入生ベテランにしているし、キャップスペースの問題は、アーリーエントリーしない選手側の都合と合わせて、変化が生じたシーズンに見えてきます。
こちらも2年くらいすればルール変更で解消しそうですが、余計なサラリーを使えないチーム側の事情と、即戦力ルーキーが増えた選手側の事情がフィットした気もします。
でも、気になる点は4年生って「即戦力ルーキー」なのか、っていう点です。1年生よりは間違いなく即戦力なのですが、人数が増えた中で1部が活躍しただけっていうイメージもあります。また、本人にはコントロールできない事情ではあるものの、上位チーム(プレーオフチーム)で戦力になるからこそ「即戦力」であり、下位チームで活躍されても微妙です。
ってことで、上級生が活躍するのかどうかを確率論で見てみましょう。なお、関係ないですが1年生より2年生の方が活躍する気もしています。2年生で指名される才能がありつつ、経験値で上回っているからなので、あまり確率論にしても意味がない気がするけどね。