減速するマサリン

◎クリッパーズで見えたこと

4年目のシーズンはペイサーズで28試合、クリッパーズで26試合に出場しましたが、似たような成績を異なる内容で達成しています。

3Pはペイサーズ時代が遥かに優れており、2PとFTはクリッパーズで大きく増えました。これで平均得点が変わらないってのもすごい。
ちなみにティロン・ルーも使いにくかった様子で、とても信頼して起用していた序盤から、試合によってまちまちのプレータイムになっていき、ガーランドとレナードが揃ったならば使いにくそうにしていました。

より効率的にプレーすることを目指していたペイサーズ時代に対して、よりアグレッシブに仕掛けていくことになったクリッパーズでは、良くも悪くもディフェンスに囲まれることが増え、それをねじ込んでいくシーンが目立っていきました。
ある意味ではマサリン本来の姿が戻ってきたことで、その強みを再発見するシーズン後半でもあったわけです。4年目なのでさらに磨かれた部分でもあり、加速・減速だけでなく、サーカスショットも含めてコンタクト後のフィニッシュの上手さが抜群でした。それはマネしたくてもマネできないプレーなんだよね。

もちろん、加速と減速を使い分けたステップワークも抜群です。行くのか、行かないのか。スピードを警戒したらフィジカルで押し込んでくるし、コースに入ったと思ったら減速してフローターを打ってくるし。テンションが上がるからか、ファールされたときのフィニッシュ精度が高く見えてくるし。
また、減速してディフェンスを呼び込んでのショットも使うようになってきました。自由にアタックしながら1on1の駆け引きを楽しんでもいます。

キャリアハイに並ぶ38点も記録したのですが、これがなんとクリッパーズでの3戦目。タフなミドル&ワンも決めれば、残り36秒でファールドローでリードを奪い、13本のフリースローで1点差の勝利に導きました。
連携とか気にしない方が上手くいくという典型的なパターンかもしれません。そこから、もっと良くなることはなかったっていうね。

やっぱりエースムーブさせるのが最も輝きます。しかし、エースにはできないからこそ、シックスマンとしての役割がピッタリだし、相手との相性や本人の調子などを含めて起用するのが一番です。それってカーライルがやっていたことなので、ペイサーズが正しかったともいえます。
一方でプレー内容を見ると、チーム戦術で効果的に点を取らせるよりも、強引にねじ開ける仕事をやらせることが本人の気持ち的にもよさそう。4シーズンで肉付けされてきた要素が、クリッパーズでの活躍により削ぎ落されてしまった感もあるのでした。

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