ペイトン・ワトソンと成長

◎強気な選択

カルフォルニアで育ったワトソンは、高校時代に州で最高評価を受けていたウイングだったそうで、いろんな大学から声がかかったけど、地元のUCLAへと進みます。ただし、時はコロナ禍。高校でのプレーは限定的なまま大学へと進んだ世代です。
そして1年生のシーズンはディフェンス面での評価は受けるも、大した成績は残せないまま終わります。なんか、ウエストブルック感が満載だな。

今ならばNILで大金を要求して大学に残るのは間違いない成績ですが、これでドラフトにエントリーします。強気すぎる選択です。
そして何故かナゲッツは30位で指名します。2巡目でも指名できたのではないかって思うわけです。ちなみにこの年は31位からも当たりだらけです。
31位 ネムハード
32位 ケイレブ・ヒューストン
33位 コロコ
34位 ジェイリン・ウィリアムス
35位 マックス・クリスティ
また、30位はサンダーが持っており、それをナゲッツが27年の1巡目と交換しています。つまり、ナゲッツが来年の指名権を持っていないのはワトソンを手に入れるためであり、ワトソンはいなくなったけど指名権はありません。

最終的にナゲッツが優勝することになるワトソンのルーキーシーズン。クリスチャン・ブラウンが主力になっている一方でワトソンは23試合の出場に留まります。

マイク・マローンは若手を試合に使わないのに、なぜか若手が実力を伸ばし、気が付けば主力になっていく流れを作っていましたが、ワトソンも1年目には出番が少なかったのに、2年目には80試合出場のローテプレイヤーになっていきます。マイク・マローンの魔法が発揮された最後の選手だな。

とはいえ、大したことないスタッツでした。ガマンして使っていたというようなスタッツでしかありません。ただし、ブロック力だけは異常なものを見せており、普通のウイングとはかけ離れた特徴でプレーしていたわけです。

ナゲッツは優勝メンバーからブルース・ブラウンが抜けており、その分をワトソンに埋めて欲しいシーズンでした。前述のとおり、堅実性は低いディフェンスなので埋めきれなかった一面もありますが、それ以上にオフェンスで使いにくいのでプレーオフではプレータイムを減らしています。
ちなみに、この頃のナゲッツは立派に守れるチームでした。ディフェンスレーティングはリーグ8位です。それがKCPがいなくなる翌シーズンから一気に守れなくなったので、堅実性は大事です。

3年目はプレータイムと同時に3P成功率を大きく伸ばしてきました。シュートが下手だったのに急激な改善です。打つのを嫌がらないって大事だよね。
またブロックはエグイ数字になっています。こんなウイングいないよね。ウエストブルックもやってきたので、ナゲッツのリムプロテクトはガードとウイングが行うという変な構図にもなっていたし、それでディフェンスレーティングは落ちたっていうね。

3年目にしてナゲッツで最も優れたリムプロテクターになったワトソン。プレーオフでも出番をつかみ取り、それなりの成績を残しました。やっと1人前になったわけです。大学時代よりもNBAでのほうが良いスタッツを残し、それもインパクト十分のプレーも見せている。強気な選択は劇的な成長へと繋がったわけです。

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