◎千葉ジェッツ
CS出場チームで残ったのは千葉J。巨大戦力を抱えながら停滞した2シーズンでしたが、戦術的な面を見るとスーパーハンドラーオフェンスをしており、あまりにもハンドラー過ぎたからか、最後は原がPGになることでハンドラーオフェンス感を薄めていました。なんだそりゃ。
ってことで、戦力充実しているし、レーティングも良いのだけれど、戦術的には平凡なラインを進んでしまったというか、バランス型すぎました。
〇レーティング
オフェンス 114.6(9位)
ディフェンス 104.4(4位)
PGを省いたこともあってディフェンス力が高いことが特徴でしたが、基本ラインはドン引き系統です。名古屋Dのようなアグレッシブさはありません。
〇スティール 5.6(25位)
〇ブロック 3.7(1位)
〇ディフェンスリバウンド 28.3(1位)
NBAだと「プレーオフで勝てないのでは」となるディフェンス戦術です。それがBリーグにも適用されるのかは微妙なので置いときましょう。ただ、ここまでブロックが強くて、リバウンドもキープして、名古屋Dにガッツリと差をつけられてしまいました。
レーティングでは長崎と群馬にも負けているのでゴール下の強さの割にはレーティングが微妙だったわけです。4位だから悪くないどころか優れているのだけれど、オフェンスを考えると物足りないっていうか。
〇ファール数 15.6(1位)
千葉Jには大きな特徴として異様なほどファールが少ないというのもあります。2位の三河が17.3なので圧倒的に少なかったです。これはクリーンブロックが多いという証拠でもあるので素晴らしいのですが、反面でスティールがあまりにも少ないことを考えるとプレッシャーが効いていませんでした。
総じてビッグ側よりもガードサイドのディフェンスがネガティブすぎました。スティールが多かったのがホグ、リトル、渡邊だったしね。田代と原で固く守っていたけど、ボールを奪い取れないとダメなのかな。
〇3P成功率 35.1%(7位)
〇2P成功率 54.6%(11位)
FG成功率はどちらも平均よりも少し良い程度でした。3Pに関しては悪くないのですが、2Pについては上位陣と大きく差が開いています。
〇3PA 28.6本(11位)
〇2PA 37.3本(11位)
ただ、それ以上に微妙だったのはアテンプト数です。何を積極的に狙うのかが曖昧というか、バランス型過ぎました。ここら辺は、誰もが3Pとゴール下を狙うからショートレンジやミドルが大事になったNBAと違い、自分たちの武器をハッキリと打ちださないとどちらも標準的になってしまいます。
CS出場チームだと3Pをメインにするのが5チーム、2Pをメインにするのが2チームでしたが、唯一のバランス型が千葉Jでした。バランスとっちゃダメなのよ。
〇1試合当たりのポゼッション 73.5(18位)
〇EFF 101.3(2位)
また、千葉は試合のペースが遅かったのですが、上記の通りリバウンドやブロックに強く、スタッツ的には素晴らしいものがありました。そんなわけでトータルの貢献度を示すEFFは長崎に次いで2位です。でも長崎はペースが最も早いチームなので、実質的には千葉Jが最も優れていたでしょう。
EFFの計算式
(得点数+アシスト数+ブロック数+スティール数+被ファウル数+トータルリバウンド数)
-(ターンオーバー数+被ブロック数+ファウル数)
-(2Pシュート試投数-2Pシュート成功数)
-(3Pシュート試投数-3Pシュート成功数)
-(フリースロー試投数-フリースロー成功数)
千葉JはCS出場チームとの直接対決では、シーズン序盤に群馬と宇都宮に3連勝したものの、以降は5勝10敗と負け越しており、ライバル相手だと特色が足りなくなった感もあります。とはいえCSでは群馬に勝っているんだから、悲観するものではないのですが。
豪華戦力というか、反則的な渡邊雄太を擁し、スタッツ的にはリーグ最高だったのに、成績は42勝18敗と微妙(?)だったのは、単純にガードが弱すぎたからなのか、それとも戦力で優位に立って千手的に尖れなかったからなのか。いずれにしても、他のチームとは少し異なる位置にいました。