◎多彩さは重要だ
MPJのオフボールムーブにしても、アレンのスクリーンにしても、同じプレーなんだけど、様々なパターンを持っていることで、ディフェンスやチームメイトに応じて異なる選択を行い、より効果的なプレーにしていきます。
オフボールムーブの「多彩さ」であり、スクリーンの「多彩さ」があるからこそ、初めて異なる選択が可能になるとも言えます。
その一方で、あくまでもオフボールムーブやスクリーンにおいて多彩であるわけでして、それは「得意なプレー」に過ぎません。オフボールムーブもスクリーンも極めて重要なスキルであり、戦況をガラッと変えてしまうプレーですが
ディフェンスに応じてプレーを変更する
という点での多彩さとは異なってきます。ピック&ロールするのか、ハンドオフするのか、それともポストアップするのか。あるいは相手のセンターを狙うのか、ガードを狙うのか・・・。相手の弱点を狙うための多彩さとは異なってきます。
得意なプレーが多彩 ≠ 多彩なプレーが出来る
ということで、いわゆるバスケIQっていうのは後者になってきます。前者でも立派にインテリジェンスを感じさせるわけですが、それは単に得意プレーが多彩ってだけであり、
相手からみて「得意プレーを止められない」
状態が生まれますが、それよりも
自分たちが「相手が止められないプレー」をする
これがバスケIQってことになってきます。現実にはどちらでもシチュエーションに応じた適切なプレーを選ぶ判断力が必要なのですが。。。
さて、これらは逆説的にバスケIQっていうのが、そもそもの前提として多彩なプレーを持っている必要があることを示しています。ピック&ロールしかできない代わりに、そこから信じられないくらい上手くパスを散らしていったとしてもね。
あるいは個人技オンリーだとしても、サイズのミスマッチになればポストアップ、スピードのミスマッチになればドライブ、前後の動きに弱いならステップバック3P、上下の動きに弱いならポンプフェイクetcと使い分けていく選手であれば「バスケIQが高い」って言われそうです。言ってしまえば1on1ファイターでしかないのですが。
ちなみに、そんな選手って誰かなーと考えていくと、マイルズ・ブリッジスやサディック・ベイなんかが当てはまります。バスケIQは高くないですね。こちらはシンプルにオールラウンドなスコアラーでしかありません。いろんなプレーで点を取るパターンがあっても、チームオフェンスに強く関与している感がないとダメだよね。
パスもシュートもドリブルも何でもできることは、単なるスキルの高さですが、そのスキルがないと、そもそもインテリジェンスで勝負するところまで辿り着きません。その上でスキルが個人能力の範囲に収まらず、チーム戦術としての機能性を高めることで初めて「インテリジェンス」として認識されます。
文字通りのインテリジェンスと、バスケで言うインテリジェンスには、かなり差があるよね。
バスケIQという言葉を使うのは、「やばい」と同種で、自分の考えをそれ以外の方法で適切に表現できない、あるいは、そのためのボキャブラリを持っていないということだと思います。
英語で「まぶしい」っていう言葉がなくて、Fワードを使うらしいですが、それと似ていますね。
ものすごくうろ覚えですが、イングルスはスナイダーの100個くらいあるセットをすぐに暗記したっていう話があった気がします。
インテリジェンスの塊というか何というか…。
それでキャリア序盤のイマイチな成績でも生き残れたんですかね。
ちょうどイングルスのこと喋ったから、面白いです。