◎スクリナー
アダムスのオフェンスリバウンド編では、ピック&ロールにおいてスクリナーの動きが、そのままオフェンスリバウンドの強さに繋がっている話をしましたが、あれもインテリジェンスの一部なはずです。
アダムスは身体が強すぎるから、そっちに目が行ってしまいますが、同じように鍛えている選手でもスクリーンが下手なタイプは多く、特に近年はまともなスクリナーはユーロから連れてくるしかない感じです。
そんな中、優秀なスクリナーとして機能しているアメリカ人のジャレット・アレンは、来日イベントでスクリーンについて語ってくれました。
また、アレンは味方ハンドラーを助ける正確なスクリーンを遂行する能力にも優れている。「スクリーンをかける角度が重要です」と語ると、選手毎に使い分けている。
「チームメートがそれぞれ好きなスクリーンを使い分けます。ドノバン・ミッチェルとダリアス・ガーランドではスクリーンの種類が違います。ドノバンは左手を使ってスクリーンを抜け、そこから切れ込んでいくのが好きです。ダリアスはスクリーンと密着して動き、そこから3ポイントシュートを打ちます。毎回、スクリーンをかける選手によって動きは違います」
スクリナーとして使われる側ではあるものの、ハンドラーのために工夫をしています。それをインテリジェンスと言わずして何と言えばいいのか。その場の判断ではなくシンプルに反復ではあるのですが、だからといって、まともにスクリーンが出来ない選手が多い現状なのだから、自分のプレーを反省し、よりよいスクリーンになるように工夫をしているアレンは賢い。
「アレンはバスケIQが高い」とは口が裂けても言えない
選手として求められたプレーの中で違いを作っているわけだし、それもスキルや身体能力ではない部分なので、インテリジェンスだよね。でも、シューターと同じで特定の分野でのインテリジェンスは、ただ単にそのプレーが上手いだけさ。「アレンはスクリーンが上手い」というだけね。
◎育成には戦術が必要だ
ちょっと話は変わりますが、
シューターにはシュートの上手さだけでなく、オフボールムーブの上手さが必要だし
スクリナーにはサイズやフィジカルだけでなく、スクリーンの上手さが必要です。
これらは単純な個人能力ではなく、チーム戦術が存在することで、より極めることが出来る武器です。
アメリカよりもユーロから優れたスクリナーが出てくるのは、そういう理由もあります。特にアメリカで優秀なセンターとなれば、スクリーナーとしてのロールマンプレーよりも、ハンドラー仕事を身に着けていそうだしね。
最近はシューター戦術が多様化してきたので、こちらはアメリカでも登場しますが・・・しますが、っていってもカリーやMPJレベルは出てこない。遂に出てきたと思ったら家族で英才教育のカヌッペルだったぜ。
オフボールムーブもスクリーンも「言われれば誰でも出来る」ようにみえて、実際の試合では相手がいるし、チームメイトが考えていることも異なってきます。大なり小なり戦術として実行する中で、少しずつ上げていく能力でもあります。
バスケIQを上げるために必要なのは、それぞれのシチュエーションにおけるプレーパターンを反復練習していくことでしょ。
バスケIQという言葉を使うのは、「やばい」と同種で、自分の考えをそれ以外の方法で適切に表現できない、あるいは、そのためのボキャブラリを持っていないということだと思います。
英語で「まぶしい」っていう言葉がなくて、Fワードを使うらしいですが、それと似ていますね。
ものすごくうろ覚えですが、イングルスはスナイダーの100個くらいあるセットをすぐに暗記したっていう話があった気がします。
インテリジェンスの塊というか何というか…。
それでキャリア序盤のイマイチな成績でも生き残れたんですかね。
ちょうどイングルスのこと喋ったから、面白いです。