◎フィジカルに戦う
オフェンス面では通常のムービングシューター+ドライブからのフィニッシュと、従来通りに見えて少し違うスタイルになったダンカンですが、ディフェンス面では全く違う選手になっていきました。
これまでダンカンのディフェンスは大きな弱点であり、時にはゾーンにして誤魔化す仕様もありました。ただし、戦術遂行能力は高いのでゾーンの2線目としての役割をこなす事や、フィジカルが強くないシューター系をチェイスする役割はこなしていました。
ピストンズにきても楽な相手とマッチアップすること自体に変化はありません。便利屋カニングハムがいるのでオフボールスイッチでミスマッチ解消も出来るし、インサイドにはデューレンやスチュワートが待ち構えているので苦手な部分で困ることも減りました。
その上でダンカン自身が従来よりも遥かにフィジカルに守るようになっていきました。周りが周りなので『弱点』ではあるものの、フィジカルな部分を明確に狙われにくくなっています。
〇DIFF
3P △6.6 ⇒ +0.6
2P +3.8 ⇒ △4.2
6フィート以内 +8.6 ⇒ △7.1
面白いことにDIFFはひっくり返りました。これまでインサイドが弱い代わりに3Pチェイスの役割で効いていたのですが、チームディフェンスの差もあって強力なインサイドと普通に決められるアウトサイドになっています。
オフェンス面で貢献してくれるのは間違いないのに、ダンカンを使いにくかったのはディフェンスのデメリットだったはず。ところが、ピストンズの空気に触れたらフィジカルなディフェンダーとして変身してしまったのです。
それでいて、ファールで止める回数は減っているし、チャージドローもしています。ディフレクションは100回から144回へ、ショットコンテストは199回から257回に増えてもいます。明らかにボールにアクションする回数が増えたディフェンスでした。ダンカンがこんなに普通に守れるなんて、ヒート時代は何だったのか。
ピストンズらしく倒れた相手を罵ってブチ切れさせるシーンもありました。カニングハムと共にチームメイトを止める聖人役かと思ったら、そうではなかった。あれよこれよと、ダンカンはピストンズっぽくなっていきました。HCで使われ方が変わったり、新しいスキルを使うことは珍しくないけど、性格改造されてしまったかのようです。それもヒートよりもフィジカルに戦うようになるっていうね。
どちらもプレーオフのシーンですが、1年間ピストンズで戦ってきて、見事にピストンズマインドが染みついたようなシーンでした。追い詰められたファーストラウンドではゲーム5とゲーム6で3Pを決めまくり、続くセカンドラウンドでは3P57.9%と決めまくり。1.8スティールもあって戦う姿勢が出まくっていたよね。
ダンカンのイメージが大きく塗り替えられるシーズンとなったのでした。
3Pという選手としての特徴は変わらないけど、アタック能力が高まったし、アシスト/ターンオーバー率が大きく向上しています。アシストそのものは微増だけど、カウンタードライブから次のチャンスに繋げるプレーが増えており、それでいてタフな2Pフィニッシュも高確率でした。こういう強引に決める感じがピストンズっぽい。
そしてディフェンス面がフィジカルになったと思ったら、最後はメンタルまでフィジカルになっていった。オフボールムーブそのものはインテリジェンスなんだけど、もっとガッツリと相手にコンタクトしていく姿が増えてきたのでした。
郷に入っては郷に従え。ピストンズに足りなかった3Pをもたらしながら、ちゃんとピストンズっぽくなっていったシーズンでした。
世界で一番好きな選手の記事ありがとうございます。
普通のおじさんみたいな外見で、できない事も弱点もたくさんあるけど、ゴリマッチョ達の世界で飄々と戦う姿が本当に推せます。
期待していたケイドとのコンビでしっかり結果も残したし、来年はファイナル、いやCFまでは残って欲しいです。
先日youtubeでダンカン特集をリクエストした者です!ブログでまとめていたとのこと、ありがとうございます!
ピストンズに加入してディフェンス頑張ってるなあという印象はもちろんありましたが、DIFFがこんなに改善してたんですね。。
今シーズン、素晴らしい活躍であったのは前提として、まだまだチームがダンカンを活かしきれていないと感じてもいましたので、来シーズンにさらなる期待をしていたのに、シューター集めのオフシーズンでシンプルに出番が減りそうで不安いっぱいです。頼んだぜ、カニちゃんよ。