プレーメイク力が高いとは何か

前回の続きです。プレーメイク力って何だろうか。
コートビジョンや判断力、パス能力が必要なのは間違いないですが、プレーメイクを大別すると3パターンあり、それぞれで求められるプレーメイク力は異なる能力です。一言で「プレーメイク力」と言ってしまうけど、複数の能力があり、その中で自分に合った戦術でプレーすると目立っていくよね。

前回は③について触れましたので、次は②にしていきましょう。ただ、これはブレイデン・スミスと河村の話でも触れています。チーム戦術としてのプレー原則はあるのですが、流れの中でプレーをしているため、PGの能力に大きく左右されます。これがペイサーズタイプ。
ただ、ホークスのようにチーム全体でパッシングと3P、カッティングをしていくスペース利用型だと個人よりもチーム全体のプレーメイク能力が問われます。この線引きは曖昧なので気にしないでいこう。

また、マジックやピストンズのような「チームとしてのプレーメイクがない」というタイプも②に含まれることが多くあります。後者はカニングハムの存在と、各選手の役割が明確なので、やるべきことは変わらない強みがあります。前者は決まりごとが少ないので、ハンドラー次第で実質的には③に近づいていきます。要するに3つに分けたけど、紙一重みたいな面があるよ。

◎プレー原則の中でアドバンテージを作る

プリストンオフェンスに代表されるスペースを活用するスモール系戦術に多い形です。ウォリアーズで言えばオフボールスクリーンを多用するものの、その時のディフェンスの動きに応じた変化をしまくります。その変化は決まった動きというよりは、スペースを活用し、さらにスペースを空けていくという繰り返しから作られていきます。

カリーのグラビティってやつですが、こんな原則的な動きが決まっている中で、パサーはオフェンスとディフェンス両方の動きを見て、次のパスを選ぶ必要があります。求められるのは『判断力』なのですが、それ以上に判断をする『タイミング』が大事になります。
完全にフリーになってからパスを出すなんて誰でも出来るし、パスが届くまでにディフェンスが追いついてしまいます。判断力とは単に状況を見てパスを出すのではなく

ではないかと。これが出来るかどうかでオフェンスは劇的に変わるし。例えば自分で突破する能力が高い選手は、十分に引き付けてパスをします。そこにアシストはつくけれど「プレーメイクが上手い」というよりは「突破力がある」「パスを出せる(ビジョンがある)」のであって、プレーメイク力に優れているって感じではありません。

イマジネーションって大事だよね。トレ・ヤングは素晴らしいイマジネーションがあり、早いタイミングでフリーになる選手を想定してパスを出せます。ただし、その通りにチームメイトが動いてくれるかはわからないし、ディフェンスが先読みすることもあります。っていうか、自分が潰されがちです。アシストにターンオーバーはつきもの。そのターンオーバーを減らせることも大事。

プレーメイク力が高いとは何か” への1件のフィードバック

  1. 前回の記事も含めてゲームメイク・プレーメイクについてとても興味深い内容であるとともに、whynotさんの抽象的な物事を整理して言語化する能力の高さに改めて驚かされました。
    ところで、近年優勝したNYK、OKC、BOSの中で高いプレーメイク力を備えた選手は誰だったと思いますか?個人的には、個人というよりチームとしてゲームメイク・プレーメイクする3チームだったのではないかと思いました。

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