U17ワールドカップ 雑感③

リバウンドは例によって最下位でした。「リバウンドは高さじゃないぜ」とは思いますが、さすがに最下位ってのはサイズ問題はデカいです。特に今大会はあまりにもオフェンスリバウンドを取られていました。相手が悪かったのも事実なのですが、イタリアにはボールと逆サイドから入ってくるセンターに取られまくりです。意外とアメリカ相手の方がボックスアウトで対処できていたもんな。

日本で最も多くのリバウンドを取ったのは言うまでもなく白谷ですが、実は他の国を見ても面白い傾向があります。上位に並ぶのはセンターではないし、U17ってこともあってサイズもそんなじゃないのです。

リバウンドが多いのはプレータイムが長いからなのですが、どっちにしても特定のビッグマンがリバウンドを取りに行く形はやらないってことです。オールラウンドなのは大前提で、ディフェンスシステムに応じて取りに行くべきポジションも変わってくるだろうしね。ってことで日本がサイズ不足なのは確かですが、それが「210センチのセンターがいない」ってのは理由にならないのです。

今大会でリバウンドトップはニュージーランドでした。平均52.3本なので日本より20本近く多い。そのニュージーランドでトップだったのも、これまたガードでした。サイズのないガード。

大会No.1チームでもっともリバウンドを取った選手で7.1本しかなく、それも191センチのガードだったということで、大事なことは「全員がリバウンドに参加すること」になります。
そして日本もガード以外は190センチ台を並べています。ツーガードにしてしまう問題もありましたが、白谷がとれるのだからサイズだけでいえば他の選手も取れるはず。違いがあるのは圧倒的なビルドアップの差。これはリバウンドだけじゃなく、全てに関わってくるからね。ラグビーの国だけあってニュージーランドはゴツイし。

この点については個人差が大きいので難しいですね。身長が伸びているなら無理にビルドアップしないでサイズアップが先だしな。どっちにしても特定のセンターではなく、全体的なサイズアップと誰もがオールラウンドに振舞うのは常識になっているので、「総合力を上げましょう」です。どこまでいっても課題は同じです。ただリバウンド力への評価はセンターに限らず重要だということで。
そういえば「世界はオールラウンダーしていっている」って評価している人がいて、何も間違っていないんだけど・・・そんなの遥か昔からだよ。その重要性に気が付いた指導者がオールラウンダー化を進めていき、5年後くらいに表面化するからね。先を見据えるのが育成でしょ。

オールラウンダー化していった結果、ミスマッチ利用がかなり減っていき、シューティングの重要性も高まったのとクロスして、個人技ではなく戦術的に攻略して点を取るようになっています。これに対応するには・・・高度な指導力が求められますね。限られた時間で出来ることはなんだろうか。一番難しそうな課題だな。

そんなわけで今大会は完成度の高さが際立つ大会でした。「個人能力が大事」というのは、どこの国だって同じ。そして特定の能力でなく、総合的に能力を上げないといけないというのが、世界との差でした。いやー、難しいよね。難しいよ。2大会ぶりのU17でしたが、2大会前とは随分と様相が変わっていた世界にみえたのでした。

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