U17ワールドカップ 雑感③

◎日本のチームスタッツ

今大会の日本はベネズエラにのみ勝利し、最後はイタリアに負けての14位でした。順位は組み合わせに左右される面が強いですが、日本が完敗しているイタリアが13位決定戦に落ちてきたことを考えると、どうやっても14位だった気がします。なんとU17は参加するたびに14位です。
そういえば、この結果をもって「弱い」という意見がありますが、よく考えて欲しいのは世界の14位です。サッカーのワールドカップはベスト32で負けたじゃないかってね。バスケのA代表もベスト16位以内にははいれません・・・オリンピックは12チームだからはいっているのか。
この世代で本当に弱いケースはU16アジアカップを突破できない時です。日本はこの前の世代が突破できませんでした。その次のU18も勝てておらず、ここら辺の世代が厳しいものがありました・・・何故かA代表に呼ばれているけどね。

日本より点が取れないのはベネズエラのみでした。直接対決でお互いに稼いでも良かったはずですがロースコアだったしね。そして目立つのは3Pアテンプトの多さと、確率の悪さです。意外と2Pの方が確率良いのにアテンプトが少ない。
まぁ以前の川島や渡邊レオンと違ってインサイドにタレントがいないどころか、1つ下の世代の磯田がスターターになっているくらいなので、日本の中でもゴール下は厳しいものがありました。っていうか、ツーメンゲームそのものが組み立てられないから、ビッグマンのゴール下にすらならない。

アシストの少なさが際立つのも厳しかったわけですが、結局ラスト2試合は宮里をスターターにしてピック&ロールを増やし、スーパー白谷アタックを辞めました。その甲斐は・・・なかったのですが、プレーメイクの重要性を認識させたのは悪いことではありません。あとは川崎の高橋がいれば、もっと連動したシューティングになったはず。
さて、多くのスタッツが単純に弱いチームが低いのに対して、ターンオーバーだけはオーストラリアとニュージーランドが日本よりも多く記録しています。彼らのバスケはパスを繋いで外から打っていくので、ミスも多いわけです。それを許容するのが育成年代だしな。

ホーバス就任以降の日本は『ノープレーメイク・3P乱れ打ち』がステレオタイプとして身についてきましたが(注:ホーバスよりも協会とメディアが悪い)、その傾向はしっかりと片峰式にも引き継がれています。
そして今大会の傾向を見ると前述のとおり、プレーメイク(戦術力)とプレー精度が重要になっています。それは「U17で勝つ」ために必要なのではなく、「U17の段階で身に着けておく」べきだからです。シューティングスキルを上げることは年代問わずに重要ですが

ってことになります。オンボールサイドで駆け引きや判断力を高めていくのはわかりやすいですが、オフボールサイドでもブムチェ・ブムチェやクストリッツァがみせたボールを引き出す動きやスペースに抜け出す動きは、もっと徹底すべき戦術力です。

ところで高校バスケをみても「裏へ抜けるウイングへのパス」って殆ど見ないよね。その理由を考えてみると
・裏にスペースがない
・抜けてもゴール下カバーに止められる
・そもそもガードがタメを作っていない
・スペースを有効活用する意識が足りない
・っていうかスペースを作る3Pを決めきれていない
・1on1ディフェンスが大事だからマークを外さない

こんな感じがします。裏へのパスが少ないのは、日本のディフェンスがイージーショットを嫌うからな気がしてきます。本来ならもっとアグレッシブに守る必要があるんだけど、フリーを作るくらいなら高さで負けちまえってね。
実際、今大会の日本はドン引きゾーンをして3Pを打たれまくりでした。例えばアメリカは日本戦で31本の3Pを打ちましたが、これは平均の28.9本を超えています。余裕のサイズ差を利用していたアメリカですら、日本の守り方を見ると3Pを増やしたわけです。
なので、まずは3Pを決める形をもっと作るべきなのかな。

でも、そういえばマルチネスの時は普通にカットプレーしていたし、ホーバスだって吉井がいいエンドラインカットしていたよね。高校で日常的にやっているかどうかは、あんまり関係ないのかな。パサー側は関係しそうだけどね。

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