U17ワールドカップ 雑感②

前回の続きですが、リトアニア戦が終わった段階です。このリトアニア戦は非常に興味深い展開になったし、4試合目ってことで言い訳が出来ないというか、日本の傾向ってものも見えてきます。4試合とも相手が強いので仕方ない部分が多く、それを問い詰めたら可哀想だよね。でも、4試合続いたら、そうもいえないじゃん。

◎ゾーンと攻略

試合開始から日本はゾーンで入ります。「育成年代は戦術じゃなくて個人技だ」はどこへやら。中を固めるゾーンをしている日本は、ものの見事に崩されていきます。・・・というか、リトアニアが上手すぎます。45°から逆サイドのコーナーへオフボールムーブし、その間にトップからハイポストorウイングへ展開し、気が付けばコーナーを誰も見ていない日本。
そうかと思えばハイポストからドリブルで収縮させての展開や、トップからドライブしての展開も混ざります。日本がドン引きなのでトップからの3Pも打っていく。

チームとしての崩し、個人レベルの判断、崩し方のパターンとチームとしても個人としても見事でした。ただパスで崩しているのではなく、意図的に日本のディフェンスを動かし、空くスペースがどこなのかを明確に意識しています。ドリブルアタックで崩す日本との差が鮮明だぜ。
しかし、リトアニアは3Pを外しまくります。育成年代なんてそんなものです。このパターンで負けるチームなんてザラにあるのさ。

でも、決まらなくても「これで正しい」とわかっているリトアニアは同じ形を続けていきます。時には日本がピックアップミスした時も同じ形を繰り返してしまったり、ロングリバウンドが増えて日本がカウンターで得点していきますが、リトアニアはリトアニアなので同じ形を繰り返せます。
こうして「得点を気にしないで自分たちの形で攻めていく」のも、戦術がしっかりと存在しているからともいえます。もちろん、「これは間違っている」となればベンチから修正が行われるはずですが、正しいならばビビるなよ。

ちなみにリトアニアの初戦はカナダでしたが、試合序盤はカナダの身体能力に追いつけず劣勢だったのですが、同じように自分たちの形を繰り返しているうちに、雑なディフェンスをするカナダの方が苦しくなっていきました。
なにより、しっかりと展開して3Pを打っているから、途中からカナダのディフェンスが広がざる得ず、パスフェイクにもひっかかりやすくなるので、バックドアカットやドライブが効果的に決まって勝利しました。

カナダと日本。レベルは大きく違いますが、リトアニアは大体同じような形で崩し、後半になって一気にリードを手に入れています。バランス良くチームオフェンスをしているから、後半になるほど個人を止めるのが難しくなっていくのでした。

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