ドノバン・ミッチェルの課題

キャブスにやってきたドノバンは、やはりキャッチ&3Pが40%を下回ってしまいます。キャブスのオフェンスの問題もありました。そして2年目はアテンプトが減ってしまいますが、3年ぶりに40%を超えました。
ガーランドの方がムービングシューターをするので、オンボールハンドラーとしての時間は短いものの、オープンで打てた時期でした。

キャブスでの2年目。つまり、ビッカースタッフ最後のシーズンにおいて、ドノバンのタッチ数は79回を超えました。ガーランドも75.3回と多いのですが、とにかく2人でボールを持ちまくるシーズンでした。その結果、タッチ当たりの得点は激減します。コンリーからガーランドへと相棒は変わったものの、ハンドラーとしてのプレーがメインになっていったのは変わりません。

しかし、昨シーズンはアトキンソンがやってきて、タイ・ジェロームの活躍もあり、タッチ数が20回近く減りました。その分だけタッチ当たりの得点は改善し、効率よく点を取っています。
ただし、このシーズンは64勝しており、プレータイムがキャリア最小の31.4分と短かったことも関係しています。どっちにしても少しハンドラーの仕事から離れつつあった昨シーズンでした。

しかし、ガーランドが欠場し続けた今シーズンは、再びハンドラー仕事が増えてしまいます。得点効率を落とさなかったのは個人として優れていた面ですが、エースだからこそオンボールプレーはしなければいけないし、オンボールプレーで評価されるべきではあるものの、良いPGと組めるのであればハンドラーとしてではなく、オフボールの部分でプレーに絡まなければいけません。

HCは3人しか経験していないのに、相棒のPGは4人経験し、それもルビオが完全なプレーメイカー・パサーだったのに対し、コンリーとガーランドはPGだけどシューター的なムーブが得意なタイプ。この2人のところでドノバン・ミッチェルはかなりハンドラー化していきました。
ルーキーシーズンからキャッチ&3Pの良さを見せていたし、しっかりとオフボールでポジショニングできる選手だったけど、次第に動かなくなっていったよね。ちょっとアトキンソンきて改善したのがあるから、変化がわかりにくいけどさ。

今までが悪かったというよりも、ポジションバランスの変化があったので、その分だけ自分のプレーを変更しなければいけません。また、この点についてはハーデン側の事情もあります。

キャブスにきてからのハーデンは高確率で3Pを決めていきましたが、そもそもでいえばかなり数字がダウンしており、以前のような怖いステップバック3Pシューターではありません。そんなことを書くまでもなく、プレーオフではハーデンの3Pミスが多発して試合を落としているしね。

ハーデンは優れたコートビジョンを持っているプレーメイカーですが、ワンパスでチャンスを作りたい系のPGでもあり、自分がポジションを変化させることは殆どありません。ガーランドならばギブ&ゴーを使っていくけど、ハーデンはオフボールで動く選手に合わせてパスをするか、自分で仕掛けるかの2択。
そのため、もっと「パスを引き出すオフボール」をしないと、ハーデンのプルアップ3Pが増えてオフェンスが単調になるし、そもそもドノバン本人が活躍する機会も減ります。今プレーオフで爆発しなかった感があるのは、ハーデンがメインハンドラーだったからだし、それを補うほどのオフボールムーブもなかったし。

これを5本くらいに抑えることが理想です。抑えるといっても、オフボールが機能すると相手から警戒されて、今度はハーデンが増えるだけどね。しかし、それだけのオフボールを生み出すとなると、それは単に自分が動いてフリーになるという話ではなく、スクリーンプレーの質を上げることが求められます。

まぁ要するにさ。もう少し「ジョー・ハリスになろうぜ」ってことだ。ここまでのオフボールシューターになるのは難しいけれども、良いパサーが来たからにはキャブス全体が、もっとパスを引き出す動きだったり、ディフェンスを騙す動きを増やしたい。

3Pシューターのジョー・ハリスですが、この頃は複数のスクリナーが用意され、オフボールからのドライブが多く、しかも確率が良いのが特徴でした。言い換えればハリスのように3Pを打てなくても、オフボールムーブからパスを引き出し、よりイージーにフィニッシュへ向かうことが出来るようになります。

繰り返しますが、ポイントはガーランドがハーデンになったこと。これまではガーランドがシュータームーブするので必要なかったし、ハーデンがいるからこそオフボールで動く必要もあれば、動くことで楽にフィニッシュが出来るはず。これをしないと「ハーデンの3Pが決まらないから負けた」ってなるんだよ。

ドノバン・ミッチェルの課題” への2件のフィードバック

  1. 当地のメディアは「ミチェルはパスしない!勝てない!!トレードだ!」と感情的に騒ぐ論説も多くうんざりですが、一方でサラリー的にも年齢や柔軟性の面でもミチェルが変化するしかないのはとても頷けます
    シーズン終了直後に両エースがアトキンソンへの支持を表明しましたが、配信でもおっしゃっていたように「コーチがやってほしいことを強制できるか」が鍵ですね 「できたら本人に必要を感じてもらって自分から変わってもらいたい…」なんて時間は…

    1. HCが大事っていうのを、戦術面ではなく、方針面で明確に思えてくる珍しい例な気がします。
      あるいは選手側がダダをこねない(意見を言うのは悪いことではない)のも大事だし、移籍したベテランが勝てない感じですよね。

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