モーリーボールを思い出そう~オフェンスリバウンド~

シクサーズの社長から退くことになったダリル・モーリー。その手腕はロケッツで特殊なチームを作り上げただけでなく、現代へと連なる戦術的な革新を盛り込んでいきました。これらは「何が効率的か」で統計的に作り上げられており、今では常識の「2For1」もロケッツによって徹底された感があります。
ただシクサーズにきてからのモーリーは当時の強みを出せませんでした。それはモーリーボールの手法が常識として当てはめられたからでもあれば、対抗策が多種多様に出てきたからでもあります。

モーリーボールの元ネタはMLBのマネーボールにあり、それは「出塁率」「長打率」など、従来軽視されていた指標を重視して選手を評価する手法 でした。これによりアスレチックスは MLB で 28位という低予算にもかかわらず、103勝を挙げ地区優勝するなど成功を収めています。
こちらも現代では常識として扱われているし、その常識を打ち破る理論が優位性をもっています。またNBAとの大きな違いがアスレチックスが「低予算」なのに比べて、NBAは全チームが同じような額の予算を使えるため、必要なのは「コスパの良い選手」でした。
しかし、モーリーボールの理論が常識になれば、そういう選手のサラリーは上がるのでコスパが良くなりません。同じサラリーなら点を取れて、アシストが出来て、リバウンドが強い選手の方がいいに決まっているじゃん。

ってことで、シクサーズにきてからのモーリーは、それなりに良い補強をした一方で尖がった手腕を見せるのは難しいものがありました。ちなみに近年はドラフトで良い選手を連れてくるスカウティングが、コスパの視点もあって重視されていますが、セイバーメトリクスはMLBでプレーしていないと使いにくい指標なわけで、未知の若手を見つけるのに向いていないのも難しくなっています。

さて、そんな話は置いといて、そのロケッツの時代から常識化されていたものが次々にぶっ壊されているのが現代NBAですが、ぶっ壊されたのであれば、その要因になるような指標を使ってコスパの良い選手を連れてこないのかっていう気にもなってきます。
例えばオフェンスリバウンド。ロケッツ時代から軽視というか、重要なのが3Pとトランジションにあったので、どうしてもオフェンスリバウンドへの参加率を下げざる得なかったのですが、今はむしろオフェンスリバウンドへの参加(参加するフェイク)をすることで、相手のトランジションを防ぐ目的でも使われています。そうなると「オフェンスリバウンドに強い選手」を探したくなるものですが、そうではなくて

という選手を探してみましょう。ただし、コスパの視点があるので単にオンコートのオフェンスリバウンド率が良いだけでは違うよね。探すのは単純にオフェンスリバウンド率の高い選手ではありますが、チームの特徴も含めてフィルタリングもしていきましょう。なお、30試合以上出ている選手を対象にします。

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