◎健康というジレンマ
今シーズンはアントマンこそ21試合欠場したものの、他の主力6人が70試合以上出場しており、健康を維持しました。健康を維持し続けるチームは非常に珍しく、コンディショニングとメディカルが非常に優れていることを示しています。ちょっと前までは長期離脱のオンパレードだったのにね。
そんなウルブズなのにプレーオフでは欠場者が続いてしまったのは不運としか言いようがありません。大きなケガはどうしても防ぎきれないという証拠なのかもね。
フィンチは「若手を育てられない」という評価が定着したシーズンでもありますが、それは同時に健康がゆえに若手を信じて使う機会が少ないとも言えます。昨シーズンは主力がまとめて離脱した時期があり、そこで若手が躍動したこともありました。健康がゆえに若手を使い続けることが出来ないという変なチームです。
しかも、コンリーやカイル・アンダーソンなんかもロスターにいるから、1人欠場したくらいでは若手にプレータイムを与えることにもならないし。
今シーズンはドラフトで「バスケ歴4年」というモンスターのベランジェを指名しましたが、ただの身体能力系かと思いきや、コートビジョンがよくて将来の核として面白そうな19歳でした。ちょっと将来過ぎるのは気になりますが、3年目くらいで形になって、4年目で主軸になったら理想かもね。
もともと期待していたクラークとシャノンに加え、補強としてはジョニー・ジョーザンを連れてきてシューターを増やしました。プチ補強程度ではありましたが、全体的に悪い選手を連れてきたわけではなく、十分に選手層アップっていう感じです。
でも、やっぱりローテにも入らない選手なんて、伸びたか伸びてないかはわからないし、プレーオフで使うような戦力ではありません。ちゃんと10人くらいは起用していたので、健康がゆえに若手が戦力として計算できなかった感があります。フィンチが育てられないっていう簡単な話でもなさそうなんだよな。
ただ、そうはいっても2年連続で49勝どまりだったのも忘れてはいけません。60勝チームが2つも出てきてしまったし、6位シードってこともあって今のチームが今のスタイルのままでは頭打ちにも見えてきます。継続したチーム作りはしてきたし、健康も維持できたからこそ、次のステップを考えなければならない。
現状のチームにおける限界が見えてきたシーズン
「ケガがなければ優勝を目指せる」なんて言い訳しているチームもある中で、ウルブズは健康を維持できているからこそ、今のチームの限界が見えてきました。といってもカンファレンスファイナルまで進めるチームなので、限界値は一般的に見れば十分に高いし、運の良さ(組み合わせや相手のケガなど)があれば、もっと勝ち進める可能性も秘めています。でも、やっぱりそれは運の良さって感じなんだよね。
フィンチが悪いのではなく、新たなスタイルも取り込んでいかないと現状維持になってしまいそう。もちろん、ロスターを入れ替えていくのが基本ではありますが、戦術についても見直していきたいし、見直したいと思えるような若手もいます。
ツインタワーでディフェンスを武器にした戦い方はプレーオフの常連へと生まれ変わらせ、カンファレンスファイナルへも進めるチームにしていきましたが、常に時代は動いていくもの。リーグ全体がディフェンシブな方向へ動いた中で、ウルブズのメリットが減ってきたとも言えます。
ウルブズはロスターに若手が多いのが非常に魅力的ですよね。昨年ランドルと再契約したことで継続路線になったといいつつも、今年のこの結果を受けてランドルさえ捌いて来シーズン若手を中心に再構築をすれば、3年後のイーストで覇権を取れる未来予想図が組めるのはラッキーな状況でもあります。なので、やはりヤニスやレナードに手を出すのは反対で、中期計画で力を蓄えるシーズンを送るのがベストと思うんですけどねぇ。。