今年のプレーオフは張り付きディフェンスをするチームが増え、実質的な4on4で攻めることが出来るのかはチーム力において重要になっています。その一方で張り付かれたエースが「スクリナーからのロールマンプレー」を出来るかどうかも重要になっています。ヨキッチやウェンビーのようなセンター陣は当然のことですが、ガードエースであっても強引にハンドラー仕事をするよりも効果的なプレーをする流れが強まりそうです。
カリーは史上最高のシューターというだけでなく、スクリナーとしてのロールマンプレーの上手さが「自分をフリーにするための動き」として作られています。これをシューター系の選手がやるのは当然・・・なんだけど、あまりやっている選手はいない・・・ですが、従来はハンドラーだった選手がやるようになっています。
特に目立つのがブランソンで、ニックスはプレーオフになってからタウンズ起点の形を増やしました。ホークス対策っぽかったプレーがシクサーズにもキャブスにも実行しており、オフボールのブランソンがアヌノビーにスクリーンをかけ、アヌノビーはゴール下にダイブし、その間にブランソンはマークを剥がしてボールを貰いなおします。
ここでタウンズとのハンドオフやカッティングが混ざるので非常に止めにくくなっているし、ディフェンスに密着された状態でのダムダムする1on1が劇的に減っています。こんなにドリブルせずに仕掛けるブランソンをみれるようになるとは思わなかったし、デメリットが消えてより良い選手になっています。
〇ブランソンの昨シーズンとの比較
タッチ数 88.8回 ⇒ 90.5回
ボール保持時間 9.2分 ⇒ 8.7分
1タッチあたりのドリブル数 6.19回 ⇒ 5.29回
特徴はタッチ数の増加に反してボールを持っている時間が短くなっていること。これをもってロールマンプレーが増えたなんてことは言えないし、トラッキングデータにおけるロールマンプレーそのものはやっていないので比較できないんだけど、スクリーンアシストは増えたし、苦しい状況でボールを持つ機会は減りました。
全く違う意味でスクリナー仕事をしているのがキャッスル。こちらは張り付きディフェンスとは真逆でドン引きディフェンスをされているわけですが、メインハンドラーをしながらスクリナー仕事をしているので、周囲のシューター陣が劇的に楽になってきます。周りにシューターがいること前提なので、ブランソンとはチーム構成も違う。
これがブレイザーズ戦の内容であれば語ることはないのですが、ウルブズやサンダーとの試合では異なる課題も生み出しています。
キャッスルのアタックを止めるために、そして起点を潰すために良いディフェンダーをぶつけに行くと、そこでスクリナーになってスイッチシチュエーションを作ってきます。キャッスル自身は3Pに自信を持っているわけじゃないので、簡単な3Pにはならないけれど、スクリーンからマッチアップ変更が行われると相手のディフェンスプランはエマージェンシーになってきます。
それをウェンビーとのピック&ロールなんてものも混ぜるから、なおさら守りにくくされます。キャッスルにエースディフェンダーがマッチアップしてくるケースは珍しいものの、やっぱりスクリナー仕事をすることで変化が生まれているわけだ。
ハンドラーがウェンビーでキャッスルがスクリーン行くところから始まるセットの成功率エグくて見てて楽しいです
DFは極論、身体能力やフォルム、フィジカルが高ければ向上しやすいですしチームでシステムを組むという意識が高いと思います。反面、OFは個人突破やプレイへの比重が高く、シュートが苦手なタイプは使いづらくなってOF志向の強い選手に偏りDFが疎かになったり連携の意識が低くDFにも影響が出てるのかと。DFマンの選手が地味に万能化してるので、この辺の選手がOFで穴にならないように戦術を組むのが大事になってくる流れになるんですかね