層の厚さとはなんだろうか’26

◎同じ戦いが出来るベンチメンバー

層の厚さの重要性が高まったのは、ディフェンスのインテンシティが異様に高くなり、プレータイムシェアをしなければ7戦シリーズを勝ち抜けないからです。なおスイープしまくれば別にプレータイムシェアなんてしなくても問題はありません。
インテンシティが高い、というのはワンプレーでフィジカル的にもスタミナ的にも消費するわけで、フィジカルとスタミナを強化することも大事です。大事っていうか、そういう選手を揃えることで初めてプレータイムシェアに意味が出てきます。

もしもディフェンスでフィジカルな要素が低いのであれば、オフェンスでのシュート精度を求めて同じ選手で戦うのもアリはアリです。実際、エースクラスはディフェンスの負担を減らす設計が多く、その分だけプレータイムが長くなっていきます。それこそ何でも守るカニングハムですら相手エースへのハードマークそのものはしないからね。
主力のプレータイムが長いチームはディフェンスに課題があるパターンが殆どです。例外がロケッツ。その代わりオフェンスが・・・っていう珍しいチームだよね。

ここまでは共通事項ですが、そもそもインテンシティをキープするってことは「ベンチメンバーでも同じ戦術で戦える」ことを目指しているように見えてきます。誰が出ても同じように戦えることは非常に大切なことですが、その一方でプレーオフは対策とアジャストの戦いなので「柔軟な戦い方」も大切です。

「層の厚さ」と一言で語るけど、この2つは明確に違う方向性になっています。ただし、全ての能力が同じ選手なんていないので前者であっても異なる能力を使うのは必須だし、逆にあまりにも違う能力持った選手を使って戦術変更するのもリスキーです。どこでバランスをとるのかっていう話でもあります。

リバースやティロン・ルーが戦術構築は下手なのに、よくわからないメンバー構成になったらよいHCっぽくなっていくわけですが、共に選手の特徴を活かしたいタイプであり、イメージとしては後者になります。しかし、スターがいればスター基準で考えてしまうから、前者に移行してしまい、選手層が作られないオチになりがちです。
かといって、戦術構築するタイプだと「ベンチメンバーだと物足りないぜ」が起きがちです。そりゃあ同じことをやったらスターターの方がいいプレーできるに決まっているよね。

選手層とは優れたベンチメンバーがいることですが、極端な話をしたら「スターターとしては下手だけど、ベンチメンバーとしては優秀」な選手を8人くらい抱えるのがいいんじゃいのかってね。そしたらスターターとベンチの差がないじゃん。差がないだけで強くはないんだけどさ。
実際、ビッグ3が失敗する要因の多くはサラリー問題なわけでして、本当の意味でスターターとベンチの差をなくすならば、スターターとしては安く、ベンチとしては高い選手を集めろってことになります。それは本当にチームの強化になるのかな。この点はルーキー契約の主力を抱えているチームが強いっていう今の問題点(?)にもなっているしね。

個人的にはベンチにはスターターとは異なる特徴の選手を増やした方がいいと思っています。言ってしまえば曲芸みたいなタイプの方が安いでしょってね。それ以上にどうしても
スターターと能力を比べてしまう
という事実が重くのしかかる気がするんだもん。わかりやすいのがセンターで、ゴール下に強いタイプとショートレンジを決められるタイプとストレッチタイプの3パターンを揃えた方が柔軟だし、同じタイプを比べないから幸せに見えてくるわけだ。
ただし、ベースメントとしてスクリーンやディフェンス力は求められるから・・・ここがチームコンセプトにみえてきます。

サンダーやピストンズはディフェンスとハードワーク
ペイサーズやキャブスは機動力とシューティング

層の厚さっていうのは起用できる選手を増やす事ですが、起用できる選手っていうのは
チームとしての必須事項 + 個人の特性
なんじゃないかってね。高い能力の選手を集めていけばいいわけじゃないし、高い能力の選手を集めるのには限界があるし、同じ特性の選手だと優位性がある選手を使いたくなるし。だからといってチーム戦術を著しく乱すわけにもいかないし。

全てを備えている選手層を作ろうと思ったら、サラリーキャップだけでなく、ロスター枠にも限界がみえてしまうもんな。2巡目指名やドラフト外が上手いチームって、必須事項が明確なんだと思うんだ。だからこそ層の厚いチームが作れるんじゃないのだろうか。

層の厚さとはなんだろうか’26” への3件のフィードバック

  1. ローテに、その戦力(年俸)として「10が3人、4が7人」と「6が10人」だとどっちが強いのか、みたいなことは考えてしまいますね。そんな単純ではないですが。
    NBAの選手寿命の短さから言っても、ほしい特性の選手を育成する、ってのは難しいんですかね。2000万ドル/年くらいの強力なディフェンダーとか、贔屓チームに欲しいところです。
    本当にサラリーキャップとエプロン制度が効く時代になりました。

    1. スーパーマックスやバード条項じゃないですけど、ドラフトから同じチームにいる場合は「キャップの〇%までは契約可能」みたいにすれば育成のメリットも大きくなりますが、そもそもアメリカが育成型のシステムじゃないので難しいですよね。今のNCAAみると1年しか所属しない選手ばかりですし。

      1. 代理人の意向もあって凄まじく新陳代謝が激しい性質の契約ですもんね。リーグも、1年とかでドラフトに進む大学バスケも。
        スターを何人も抱えられない上に3、4年程度でチームを作り替えにゃならんGMの目利きも大変だ。いかに安くてハマる、もしくは魔改造できそうな選手を連れてくるか…

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