◎起用できる選手が多い
まずシンプルに言えばこれだし、多くの場合は「層が厚い」=「起用できる選手が多い」になります。シーズン中に求められるのもこれです。ただし、「起用できる選手」というのは
能力のある選手を10人以上揃えている
という意味なので、ロスター構築においての話です。思い起こせばナゲッツはMPJを放出してまで選手層の厚さを求めたわけですが、それはまさに「ロスター構築」の段階において「能力のある選手」を揃えたかったわけです。しかし、その結末はプレーオフにおいて(アーロン・ゴードンを入れても)8人ローテでした。8人ローテで戦うならば複数のポジションをこなせるMPJを残した方が良かったのは間違いありません。
各ポジションに能力のある選手を揃えている
マルチポジションの選手を有している
これも必要な要素になってきます。例外をやっているのがニックスで、ベンチはミッチェル・ロビンソン以外はガードなのに成立させています。マルチなアヌノビーやハートはいるけれど、そのアヌノビーが欠場したのにどうにかしてしまったもんな。これをポジション別の観点でみると
ナゲッツ・・・選手層を厚くしたけど起用しない
ニックス・・・選手層は薄いけど起用する
こんな形になってきます。不思議な構図です。ニックスはウイングはいるのに、使いたい選手がいないからガードばかり起用し、クラークソンにオフェンスリバウンドを取らせていたぜ。ナゲッツはそれすらいなかったのか。
ただ、そもそもNBAプレイヤーというのは極一部の限られた特別の才能を持つ選手だけが到達できる領域なわけで、多少の実力差はあれども高い能力を持っていることに違いはありません。ロスターの一部には現在の実力よりもポテンシャルを買われた選手もいますが、そんなポテンシャルこそ試合に出さないと戦力にはなっていかないわけです。物凄く極端な話をすれば、層の厚さなんてものは
選手を信じて起用するHCの勇気が作り出すもの
でしかないとも思うわけです。鶏が先か、卵が先か、ロスターが先か、HCが先か。
大事なことは「起用できる選手が多い」ことであって、それは同時に「起用できない選手はウェイブすべき」でもあります。揃えるのが先か、削るのが先か。例えば26歳、チーム在籍2年でプレーオフで使いどころがない選手っていうのは(能力があったとしても)層の厚いチームを作る目的には沿っていないわけです。
ピストンズがセカンドラウンドのゲーム5からサッサーを起用し始めましたが、サッサーが何かをしてくれたとは思えないものの「余計なことはしなかった」のも事実。ムダなターンオーバーや決まらないシュートの乱打もしなかったわけです。
その意味でサッサーは「主力を休ませる」ことにおいては使いどころがあったわけだ。それでいてゲーム6は自分で決めもしたしな。ビッカースタッフの勇気こそが層の厚さを作ったのかもしれません・・・といいながらもグリーンやホランドを使わなくなったのだから、勇気だけじゃダメなんだろうな。
どちらにしてもシーズンは82試合もあり、その中で10人の信用できる選手・・・プレーオフで使える選手を構築できないのでは【HC失格】といってよい時代かもしれません。プレーオフでは「10人の戦える選手がいなければ勝ち抜くのはムリ」というのが大前提でシーズンを過ごす必要があるわけです。
ローテに、その戦力(年俸)として「10が3人、4が7人」と「6が10人」だとどっちが強いのか、みたいなことは考えてしまいますね。そんな単純ではないですが。
NBAの選手寿命の短さから言っても、ほしい特性の選手を育成する、ってのは難しいんですかね。2000万ドル/年くらいの強力なディフェンダーとか、贔屓チームに欲しいところです。
本当にサラリーキャップとエプロン制度が効く時代になりました。
スーパーマックスやバード条項じゃないですけど、ドラフトから同じチームにいる場合は「キャップの〇%までは契約可能」みたいにすれば育成のメリットも大きくなりますが、そもそもアメリカが育成型のシステムじゃないので難しいですよね。今のNCAAみると1年しか所属しない選手ばかりですし。
代理人の意向もあって凄まじく新陳代謝が激しい性質の契約ですもんね。リーグも、1年とかでドラフトに進む大学バスケも。
スターを何人も抱えられない上に3、4年程度でチームを作り替えにゃならんGMの目利きも大変だ。いかに安くてハマる、もしくは魔改造できそうな選手を連れてくるか…