さようならシクサーズ’26

◎ちょっと厚くなった選手層

しかし、スタミナ切れにみえながらも、今シーズンのシクサーズは従来よりも少し戦力が厚くなりました。700分以上プレーしている選手が12人もいたのは、欠場者が多かったことにも由来します。プレータイムシェアの考えが薄いニック・ナースですが、結果的にシーズン通してはプレータイムを分割できていたというね。

バローとジャバリ・ウォーカーで従来いなかったPFタイプが生まれたし、最後はバローのワンビッグも使いました。ここは熟練度を上げたいけれど、新しい選択肢が生まれたのは大きな進化です。
PGの層が薄くマキシーをベンチに下げるとプレーメイクに困るわけですが、マキシーの長時間労働もあったけど、プレーオフになると殆ど影響を感じませんでした。もちろん、いた方がいいけれど、いないならいないなりに。
グライムスをいれた3ガードもあれば、通常の2ガードもありました。殆どはケガ人事情であり、明確に使い分けた感はないけれど、そういう戦い方になれたシーズンだったと思います。便利屋ワットフォードもいたしね。

その一方で常に付きまとうのは「ニック・ナースが好むロスターなのだろうか」という点でした。ラプターズ時代のイメージだと1つのプレーコールにおいて、ディフェンスの動きによって異なるパターンへと移行するオフェンスをしていたのですが、そういう印象は抱かない戦術になっています。
特に昨シーズンに重用していたマケインのインテリジェンスの部分を今シーズンは使えませんでした。もともとマケインとマキシーを並べるのが難しそうではあったけど、突破を求められるガードの仕事は向いていなかった。多くの選手を活用したシーズンでしたが、多くのタイプを活用できる戦術ではなかったともいえます。

ちなみにエンビードが欠場した試合において20勝以上したのは初めてでした。勝率が良かったシーズンは他にもありますが、ベン・シモンズとかハーデンとかの件もあるのでね。そもそもエンビードが欠場しまくっただけではありますが、エンビード抜き(ポール・ジョージもいない)でも十分に戦えるようになったともいえます。

しかし、エンビードが出場できるならば、心中したいのかと思うほどに起用していたニック・ナースでもあるので、選手層は厚くなったけど、ナースだと意味はないんじゃないかとも思えてきます。基本的に7人か8人で回したいんだろうな。そういうロスターにするにはビッグ3にサラリーを使い過ぎです。

そんなわけで層も厚くなったし、エンビード不在でも戦えるようになったし。このままエンビードをシックスマンにしてしまい、15分くらいのプレータイムで82試合出場させるのがベストにみえますが、それはしないであろうHCなんだよね。
3年間の継続性によって従来よりも層が厚くなったと考えた時、4年目にどんな積み上げをするのか。なんせ補強を期待してはいけないチームなので、エッジコムの成長分くらいの伸びしろで上手い戦い方をしなければいけません。ミッションが難しすぎるのでニック・ナースは辞めるかと思ったくらいさ。

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