毎シーズン「書くことがない」でおなじみのシクサーズ。何故ならば毎シーズン同じだから。
ニック・ナースが就任した2シーズン前は新たな要素が大量に加わって良い印象でした。それはエンビードの使い方が整理され、1つのオフェンスにおける役割分担が作られたことと、試合の中で形を変化していくので相手に対応させない強みも出てきました。しかし、例によってエンビードが離脱し、そして戻ってくると積み上げたものをすべて忘れてやり直し・・・っていうのはリバースの時も同じだったしな。
・離脱者が多いので戦術が固まらない
・戦術遂行力が低いので積み上げに時間がかかる
今年もエンビードは頻繁に離脱して38試合しか出場せず。ポール・ジョージは出場停止を食らって37試合しか出場せず。エッジコムが75試合出場し、新たなコアになってくれたことを除けば、例年通りに困ったチームでした。
しかし、ニック・ナース体制が3年目だったことだからか、プレーオフではエンビードが出場したりしなかったりなのに、その都度で調整した戦えました。これについては「継続性」が活きた形でした。
前半はマキシーとエンビードのピック&ロールが多いのに、後半になるとエンビードのポストアップを増やして攻略したし、エンビード不在の時はポール・ジョージにオフボールスクリーンを多くセットして空けさせたり、コーナー3Pとショートロールで働くドラモンドと身体能力でハードワークするボナの違いも上手く織り交ぜました。
継続性の効果は見えたニック・ナース3年目
そもそも昨シーズンはプレーオフに進んでいないってのもありますが、1年目はシーズンにやっていたことが失われたプレーオフだったことを考えれば、3年目はこんなに急造チーム感がありながらも、割と立派に戦えたプレーオフになるとは思いもしなかった。その点ではポジティブな面も出ています。
特にエンビード体制では勝てなかったセルティックスに1勝3敗からの逆転というのは驚き以外の何物でもありません。ゲーム4でエンビードが追いかけられない点を使われまくったのに、それでも反撃に転じたゲーム5以降っていうのは、ある程度のリスクを受け入れながらも戦う成熟も感じました。
その一方で激戦のゲーム7を戦い抜いたことでセカンドラウンドは失速。特にゲーム4で早々に大量ビハインドとなったらハードワークを何もしなくなったのを見ると、スタミナ的にもメンタル的にも従来以上に
セカンドラウンドが限界のチーム
にもみえてしまいます。これが過去のセカンドラウンド敗退と違うのは「ケガがあったから」とか「チームに弱点があったから」ではない点です。仮にエンビードのケガ(病気)がなかったとしても、セカンドラウンドのどこかでは失速していただろうな。さらにポール・ジョージも失速しているので、チームの強さが足りないというよりも「チームとしてのスタミナが足りない」になってしまいました。
ちなみにニックスとのセカンドラウンドでは両チームに大きな差が出ています。セルツはスローペースだったのでシクサーズとしては(少なくとも運動量については)やりやすい相手だったけど、ガードだらけのニックスに動き回られるとついていけなかったです。
〇オフェンス走行距離
ニックス 10.1マイル
シクサーズ 9.1マイル
〇ディフェンス走行距離
ニックス 8.3マイル
シクサーズ 8.6マイル
シクサーズからするとディフェンスで走らされ、オフェンスで走り切れずにニックスが楽している構図でした。このパターンになると厳しいんだよね。