◎初期に戻る
〇プレーオフのタウンズ
28.5分
17.4点
10.0リバウンド
6.6アシスト
2.8ターンオーバー
目下、順当にファールトラブルを繰り返すタウンズは、スターターの中で唯一プレータイムが30分を下回っています。未だにスターター依存が強いチームなのにベンチメンバーが活躍しているのが奇妙な・・・は前のペースの話。
今シーズンのタウンズらしくリバウンドへの奮闘が素晴らしく、セルツのクエタがビビっていたとは対照的にリバウンド力でエンビードを虐めまくりました。でも、それ以上に際立っているのがチームハイのアシストです。誰よりもアシストしているタウンズ。
ファーストラウンドではタウンズにダイソン・ダニエルズがマッチアップしてくるなど、起点として警戒されており、自分でアタックするのが簡単ではなかったのですが、むしろポストからのパスで効果的に崩す役割にもなりました。これはブランソンへのフェイスガード対策としてアヌノビーへパスを通すプレーコールが連発されたからでもあります。
そこまでならば、特定のプレーでのアシストで終わるわけですが、セカンドラウンドになると更にオフボールムーブするチームメイトにパスを通すようになりました。ハートがゴール下に飛び込んだのを見逃さずにパスを通したり、中に絞ってくるシクサーズの動きをみて外に展開したり。まぁゲーム4で3Pが決まりまくったニックスなのでアシストを稼ぎやすかった面もあります。
このタウンズがパスの起点となる形はシーズン序盤に取り入れられました。
「マイク・ブラウンはサボニスが欲しいんだな」
そう感じずにはいられないほど、ポストに預けることが増えたニックス。でも、周りがオフボールムーブのオフェンスになれているわけじゃないし、ブランソンは自分でアタックしたいし、タウンズは大事なところでパスミスするし。割と早めに見限った感もありました。
それがシーズン終盤になってブランソンの個人技アタックに対応される試合が増えると、タウンズとのギブ&ゴーやハンドオフが増えていき、必然的にタウンズが再びパスの起点になる試合も出てきました。そして、このプレーオフです。随分とよくできたストーリーですが、どこまで狙ってやっているのか。これがコーチ陣の計算通りなのか・・・計算通りならシーズン序盤にやらないよなぁ・・・。
いろんなことにトライしてきたシーズンの成果が出ている
・・・出すぎている・・・そんな上手くいってなかったのに。
いや、こんな印象なんですよね。間違いないのはシーズン中にやってきたことをプレーオフになって出していることであり、ハンドラーの個人技アタックで煮詰まってしまうシボドー時代とは大きな違いがあります。パスによって崩すのはタウンズ中心だからこそできているオフェンスでもあるし。
ただ「シーズンでやってきた」というには、そんなに成功したわけじゃないこともあるんだよね。なんせシーズン中のタウンズのアシストは3.0しかないし、ターンオーバーは2.5もある。
いろいろと謎は多いのだけど、少なくとも昨シーズンまでのニックスとはイメージが全く違う勝ち方をしてきました。そもそも7人ローテがイカれているんだけで、今が普通なんだけど、それでもベンチメンバーが躍動しているし、ガードだらけで難しいはずなのに役割変更されても奮闘できているのだから、モチベーションだけでなく、コンディションも相当いいんだろうな。
セルツがセカンドラウンドに上がっていたら、ここまで楽な展開にはならなかっただろうし、スイープでの突破は次のラウンドを楽にします。相手がどちらになってもファーストラウンドで7試合も戦っているチーム。これは千載一遇のチャンスが巡ってきたのかもしれません。