ニックス、カンファレンスファイナルへ

◎どうしてベンチが強いのか

その一方で非常に気になった点がベンチメンバーの好調さです。特にゲーム4はNBA記録の3P成功をしていった1Qと前半。その主役はアヌノビーに代わってスターターになったマクブライドと古巣相手のシャメットでした。ファーストラウンドのシャメットなんて3P27%しか決まっていないのにさ。

そもそもファーストラウンドではシャメットは6試合すべて出たけど微妙な扱いで、プレータイムは8.7分でした。ローテーションメンバーではなかったし、調子が良かったわけでもないし。プレーオフだから次第に出番がなくなるタイプにしか見えませんでした。たまたま楽な試合が多いから出番がまわってきたくらいの印象なのに、出番が来たら決めていったんだもんな。

また、そもそもベンチから出てくるのはミッチェル・ロビンソンを除けばクラークソン、マクブライド、アルバラド、シャメットの4人が基本になっていてガードだらけです。アヌノビー不在でガードを多く起用せざるを得なくなったのに、むしろガード陣のスピードで振り回して完勝になったんだ。

その中でもクラークソンの動きは奇妙です。ファーストラウンドから何故かストレッチしないでリバウンドに絡んでいると思ったら、10試合経っても3Pアテンプトよりもオフェンスリバウンドの方が多い状況です。
ファーストランドはゲーム2で5本とったのが大きかったのですが、セカンドラウンドではゲーム1以外はオフェンスリバウンドを奪っています。もう3Pよりもオフェンスリバウンド担当だし、アヌノビーが欠場したゲーム3とゲーム4はアシストも3つを記録していて、従来のインスタントスコアラーではなく、ペイントでのつなぎ役にもなっています。

正直、これってシボドー時代からすると考えられない出来事にみえます。そもそも7人ローテ(恐ろしいな)だったから当然なのですが、1年経ってローテの人数は増えたし、でもガードだらけだし、通常と異なる役割でも機能しているし、いろんな組み合わせで問題なさそうだし。相変わらずタウンズはファールだらけだし。

イメージとしては凄く「余白」が多く見えます。エマージェンシーの緊張感よりも、試す要素が混ざっていても問題ないって感じで、時には余白から異なる効果も生まれてくる。それだけ楽な戦いをしているのも事実なのですが、楽になったといってもファーストラウンドは激戦であり、その先に解決策を見つけることが出来たのも、異なるプレーを混ぜたのが要因でした。
ブランソンがコーナーへオフボールスクリーンへ行く形はシクサーズにもやっていたけど、上手くいかなかったんだよな。そしたら辞めちゃって、今度はミカルのオフボールムーブが際立つようになったのもビックリさ。

今シーズンのニックスは「相手の対策によって異なるプレーをせざるを得ない」ことが多くあったように見えました。だからこそ結果的に少しずつ変化していったのですが、ひょっとして意図的に変化させていたのかな。そんな気すらしてきます。

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