さようならラプターズ’26

◎とはいえ、使い分けは難しい

そんなラプターズですが、実際には使い分けに苦労したシーズンでした。特に主力が元気だった11月はスターター4人が30分以上プレーしており、やりやすい形が出来たかと思ったら少しずつ離脱者が増えていき、12月はバランスを崩しました。この頃はアバジもいたしね。
そしてNBAカップのクォーターファイナルでは主力を長時間起用し、そのまま沈みました。つまり、この頃は多様なラインナップで戦うのは難しかったってことです。そんな簡単にできたら苦労しないぜ。

シーズン終盤の6位争いではイングラムの活躍を話題にしていったし、実際にイングラム次第な面は非常に大きかったです。オフェンスにおいてイングラムが通用するか否かで勝率が大きく揺れ動く。そしてシーズンの直接対決では、相性がハッキリと出ています。

まぁあれだよね。もっとも相性の良いキャブスに勝てなかったプレーオフだと思うと、まだまだな気がしてくるよね。ただ、そのプレーオフではイングラムがいると厳しくって、いなくなってからディフェンスとカウンターで戦いやすくなったしね。いろいろと難しいものだな。
ラプターズの良いところは中心選手であるバーンズがスコアリングエースではなく、ディフェンス力もあるので常にコートに出していても問題ないこと。でも、もう1人のエースであるイングラムはディフェンスのデメリットもあれば、チームオフェンスの一部として機能しているわけじゃないので、使い分けにくいこと。オプション担当だと思えばよいんだけどね。

シーズンエンドの会見でラヤコビッチは自身がメンタルパフォーマンスコーチと共に常に成長するための取り組みをしているコメントをしており「選手に成長を求めるのだから、HCも成長しなければいけない」と述べています。まさにラプターズの多様性を生かすためには、試行錯誤しながら柔軟かつブレないメンタルが必要に見えてきます。
いずれにしてもHCサイドとしても、選手サイドとしても、この多様性の中で個人の武器をチーム力にしていくためには時間が必要に見えます。ゲーム3ではイングラムが単なるスペーサーになりましたが、その役割を受け入れるメンタルも大事だよね。自己犠牲だったり、チームの戦い方を受け入れる包容力みたいな。

また、ラプターズの面白いところは、これだけ選手を使い分けているのにインテリジェンスが足りなそうな選手ばかり並べているところです。普通は司令塔がいるからこそバランスを保てるのに、それぞれが全力を尽くした先にケミストリーが存在するような戦いぶりです。
ラヤコビッチが就任してから、スコッティ・バーンズは判断能力の悪さをみせることが減りました。実際には判断能力には懸念があるままですが、やるべきことがシンプルになったし、相手に応じたアクションを求められていないからです。同じように若手たちは弱点をみせないでプレーしています。

そのかわり特別な連携力もありません。まぁ以前のテレパシーディフェンスが変態すぎただけなのですが、オフェンス構築に問題があることに違いはないわけで、それをシューティングに優れた選手を並べて解決したり、シェッドを入れてプレーをセットさせたり、クイックリーでアグレッシブに攻めることで誤魔化したり。
個人の成長は求めるけれど、チーム戦術については深堀していない感じなんだよね。それよりも各選手が積極的に自分の武器を使っていこうぜ。そのためにもパッシングは重要だよね・・・みたいな。使い分けは難しいけれど、その代わりに難しいことはしないでおこうね。

さようならラプターズ’26” への1件のフィードバック

  1. 今シーズンが始まる前の期待値がとても低かった分、プレーオフにストレートインできたことは意外な喜びで、ラヤコビッチには感謝しかありません。
    またスコバンもスーパースターへの道を歩み出したと(ファン目線では)思うので、来季以降も楽しみです。

    一方で、アバジに指名権をつけて放出しなきゃいけないカツカツな金銭事情は依然として苦しいですね。

    パートルの契約事情はとてもとても苦しいですが、簡単には動かせないのでどうせならスクリーなー仕事をたくさん増やしてあげて欲しいと思います。

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