さようならロケッツ’26

78試合出場していたデュラントがプレーオフになって突如欠場。これで全てが狂ってしまったロケッツは2勝4敗での敗退となりました。ドンチッチ不在のため、スイープ濃厚だと思っていたら、むしろスイープされかけるという厳しいシリーズでもありました。でも内容的にはロケッツっぽかったのも印象的です。ちょっと順番に触れてみましょう。

◎ゲーム1
デュラントがいない中で、どんなオフェンスをするのか何も整理してこなかったようなゲーム1。当然のようにアメンにドン引きするレイカーズに対して、正面突破のように無謀なアタックを繰り広げ、それでいてパスアウトもありませんでした。誰でもわかるロケッツ対策がキレイにハマったともいえます。

◎ゲーム2
シェングンがペイント内で勝負し、アメンがダンカースポットで合わせる形に修正してきたロケッツですが、それをデュラントがいる状態でやってしまいました。ペイントに詰めるシェングン、エンドラインで合わせるアメン、ドライブするデュラント・・・ペイント内が大渋滞となっていったのです。その上でシュートが決まらないリード・シェパードのプレータイムを削減したことで、本当に誰も3Pラインの外で待たないケースも生まれてしまいます。

◎ゲーム3
今度はデュラントがいなくなった中で、ゲーム2の形になったし、シェパードがストレッチ役になっており、全体的に大きな改善となりました。これによりオフェンスに落ち着きが生まれ、その上で終盤はシェングンのスティールから試合を終わらせ・・・たと思ったのにジャバリ、テイト、シェパードとやらかして残り26秒6点のリードを追いつかれるのでした。そのままオーバータイムで敗戦。
内容的には十分に勝っていたのに、いかにもミスをしそうな選手がミスをしてしまったのも、ロケッツの問題点にも見えてきます。シーズン中にやっていなかった仕事ってことね。

◎ゲーム4
追い詰められたゲーム4はレイカーズの悪さも手伝って19点差の勝利となります。既に改善していたオフェンスとレブロンを10点に抑え込んだディフェンスと。そこまでコーナー待機みたいになっていたイーソンが自分でアタックして20点を取ったのはゲーム4から始まった形であり、レブロンとのマッチアップも多いイーソンのハッスルで初勝利でした。

◎ゲーム5
リーブスが復帰したことで、さらにレイカーズのディフェンスが怪しくなり、ウイングからのアタックが効果的に決まっていきました。なによりリーブスが1on1するのでシェパードが狙われなくなったのでディフェンスがグッと楽になっています。するとクラッチではシェパードが大胆に動いてのスティールで試合を決めました。
ただし、シェングンに対するエイトンのディフェンスが効きまくった上で、アメンのポジショニングがダンカースポットからコーナーに修正されています。3P決めたけど。シェパードとシェングンのツーメンゲームも、慣れていないからかシュートへの踏ん切りが悪く厳しいものがありました。

◎ゲーム6
ほぼゲーム5と似たような形になりましたが、エイトンが自信を深めたのか、シェングンがアタックできず。仕方ないからスイッチを促してのアタックになるのですが、基本的にスイッチ対応のはずのレイカーズなのに、スイッチさせるのに時間がかかってしまい、ショットクロックがなくなる中でのタフショットばかりになっていきました。
一方で、そこまでシェパードで止めていた八村が急にポストアップを決め始め、さらにレブロンのポストムーブに崩され続けてしまいました。最後は追いかける気力もなさそうなウドカがベンチに座って戦況をみつめるようになって終了です。

この6試合で起きていた現象を端的にまとめてみると、こんな感じかな

プレーオフの舞台になって「シュートが決まらない」とか「ディフェンス力が足りない」というのは多いし、「対策への修正が出来ない」とか「プレーパターンが少ない」もありがちです。しかし、ロケッツはその前段階で引っ掛かってしまった感じです。
①と②のように選手が変わったら同じことは実行できないというか、選手任せな点が多かったということ。特に②のように交代策も(正しい/正しくないでなく)異なるポジションの選手を交代させていくから、その場で何をするのか考えているかのようでした。

これらはシーズンを通して同じメンバーで戦ってきたからこそ見逃されてきた戦術構築の問題でもあります。昨シーズンはバンブリートとシェングンという外と中のプレーメイカーがいて、周囲もディロン・ブルックスとジェイレン・グリーンなので問題なくストレッチも出来たし、ウイングアタックもあったことで起きなかった問題かもしれません。アメンは基本はダンカースポットにいるPFだったしね。

デュラントが1on1シチュエーションしかやらないのも問題だったので、チームで共通のプレー構築があるわけではなく、各個人の強みでプレーを作っていたわけです。で、むしろ、こんな形でも勝ってきたというのはロケッツが持つ強さでもあります。プレーオフだって2勝したわけだし、あんなに止められているのに、強引に何とかしていたっていうね。

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